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公開番号
2025113581
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007817
出願日
2024-01-23
発明の名称
光硬化性組成物
出願人
株式会社コバヤシ
代理人
個人
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20250728BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
硬化後に耐熱油性を有し、硬化後の質量変化率及び体積変化率が小さい光硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】
本発明は、(A)2官能ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、 (B)単官能(メタ)アクリレートモノマー、 (C)2官能(メタ)アクリレートモノマー、 (D)3官能以上の(メタ)アクリレートモノマー、及び (E)光重合開始剤、を含む、光硬化性組成物を提供できる。 また、本発明は、前記光硬化性組成物の硬化物を提供できる。 また、本発明は、燃料又はオイルをろ過するフィルターと、当該フィルターに固着している前記光硬化性組成物の硬化物とを含む、フィルター部品を提供できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)2官能ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、
(B)単官能(メタ)アクリレートモノマー、
(C)2官能(メタ)アクリレートモノマー、
(D)3官能以上の(メタ)アクリレートモノマー、及び
(E)光重合開始剤、
を含む、光硬化性組成物。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記光硬化性組成物は、耐熱油試験前後の質量変化率が-10~+10%の範囲内である、及び/又は、耐熱油試験前後の体積変化率が-10~+10%の範囲内である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項3】
前記(E)光重合開始剤が、ベンジルケタール系化合物である、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項4】
前記(E)光重合開始剤が、アセトフェノン系化合物である、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項5】
前記(B)単官能(メタ)アクリレートモノマーが、置換又は非置換のアリール基を有するものである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項6】
前記(B)単官能(メタ)アクリレートモノマーが、2-フェノキシエチル=アクリラートである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項7】
前記(C)2官能(メタ)アクリレートモノマーが、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項8】
前記(C)2官能(メタ)アクリレートモノマーが、1,6-ヘキサンジオールジアクリレートである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項9】
前記(D)3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーが、トリメチロールC2~C10アルカンアルコキシトリアクリレートである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
【請求項10】
前記(D)3官能以上の(メタ)アクリレートが、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレートである、請求項1又は2に記載の光硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光硬化性組成物、当該光硬化性組成物の硬化物、並びに、当該硬化物を含む部品及び製品等に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
硬化性組成物は、各種製品や部品に使用され、接着剤や固定剤などとして幅広い分野で使用されている。さらに、硬化性組成物の硬化物は、シール材、固定材、支持材などとして、各種製品及びこれに備えられている工業部品等に、幅広く用いられている。硬化性組成物は、例えば、金属クズ、ゴミ、ホコリ等の流体(例えば、気体、液体)からの不純物を除去するためのフィルター部品及び当該部品を備えた各種装置に使用されている。
【0003】
硬化性組成物を硬化させた硬化物を含むフィルター部品及びフィルター装置は、例えば、自動車(自動四輪車、オートバイ(自動二輪車等)等)、飛行機(軽飛行機、ジェット機等)、船舶(商船(貨物船、客船等)、小型船舶(クルーザー、漁船等)等)、汽車、電車等;内燃機関や油圧機関を有する燃焼装置や油圧装置等の幅広い分野で使用されている。例えば、装置を作動させるためのエンジンオイル又は作動油等の潤滑油中の不純物を除去するために、潤滑油用のフィルター部品が潤滑油用のフィルター装置に備えられている。また、燃焼機関(エンジン;ストーブ、ファンヒーター等の石油等の燃焼機器;ボイラー等の大型燃焼装置;等)においては、燃料油(ガソリン、灯油、軽油等石油等の化石燃料油、バイオ燃料油等)を燃焼させる前に、燃料油に含まれる金属クズ、ホコリ、ゴミ等の不純物を除去するために、燃料油用フィルター部品が燃料油用のフィルター装置に備えられている。
【0004】
例えば、従来、自動車のエンジンに使用するフィルター部品の支持部分又は装着部分には、エポキシを用いた2液型の加熱硬化性組成物が用いられていた。
例えば、エンジンオイル、ブレーキフルード、トランスミッションオイルなどの各種オイル類との接触において良好な耐久性、強度を有するために、ポリアミド樹脂(a)5~85重量%、ポリフェニレンスルファイド樹脂(b)95~15重量%を含有してなる樹脂成分100重量部に対して、無機充填材(c)0.5~200重量部からなる樹脂組成物を成形して得られることを特徴とするオイル周り部品を提供することが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-285176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のような、エポキシ系の2液型の熱硬化性組成物の場合には、2液型で、さらに熱硬化であるため、作業性があまり良くない。このため、本発明者らは、作業性をより良好にするために(メタ)アクリレート系の光硬化性組成物の検討を行った。しかし、一般的に(メタ)アクリレート系光硬化性組成物は硬化後に耐熱油性が低いとされているため、本発明者らは、(メタ)アクリレート系光硬化性組成物であっても、硬化後に良好な耐熱油性を有するものが得られる組成物を検討した。さらに、本発明者らは、油に接しながら使用する硬化物には、質量変化率が小さく油の吸収及び油への成分溶出の懸念が少ないこと、並びに、体積変化率が小さく形状の変形の懸念が少ないこと、が求められるため、これらについても検討を行った。
【0007】
以上を踏まえ、本発明は、硬化後に耐熱油性を有し、硬化後の質量変化率及び体積変化率が小さい光硬化性組成物を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討した結果、光硬化性組成物を特定の組成にすることで、硬化後に耐熱油性を有する硬化物を形成できることを見出した。すなわち、本発明は、以下のとおりである。
【0009】
本発明は、(A)2官能ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、
(B)単官能(メタ)アクリレートモノマー、
(C)2官能(メタ)アクリレートモノマー、
(D)3官能以上の(メタ)アクリレートモノマー、及び
(E)光重合開始剤、を含む、光硬化性組成物を提供できる。
また、本発明は、固定剤又は接着剤として用いられる前記組成物を提供できる。
また、本発明は、前記光硬化性組成物の硬化物を提供できる。
また、本発明は、前記光硬化性組成物の硬化物を含むフィルター部品を提供できる。
また、本発明は、前記光硬化性組成物の硬化物を含む製品を提供できる。
また、本発明は、燃料又はオイルをろ過するフィルターと、当該フィルターに固着している前記光硬化性組成物の硬化物とを含む、フィルター部品を提供できる。
【0010】
前記光硬化性組成物が、耐熱油試験前後の質量変化率が-10~+10%の範囲内、及び/又は、耐熱油試験前後の体積変化率が-10~+10%の範囲内、であってもよい。
前記(E)光重合開始剤が、ベンジルケタール系化合物又はアセトフェノン系化合物であってもよい。
前記(B)単官能(メタ)アクリレートモノマーが、置換又は非置換のアリール基を有するものであるであってもよい。
前記(B)単官能(メタ)アクリレートモノマーが、2-フェノキシエチル=アクリラートであってもよい。
前記(C)2官能(メタ)アクリレートモノマーが、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートであってもよい。
前記(C)2官能(メタ)アクリレートモノマーが、1,6-ヘキサンジオールジアクリレートであってもよい。
前記(D)3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーが、トリメチロールC2~C10アルカンアルコキシトリアクリレートであってもよい。
前記(D)3官能以上の(メタ)アクリレートが、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレートであってもよい。
前記光硬化性組成物の硬化後の硬化物は、硬さが常態で50~80及びオイル浸漬後で50~80であってもよい。
前記組成物は、オイル用のフィルターを固定するために用いられるものであってもよい。
前記組成物は、硬化後に耐熱油性硬化物として用いられるものであってもよい。
前記光硬化性組成物の硬化物は、シール材、固定材、及び支持材から選択される1種又は2種以上であってもよく、及び/又は、前記製品は、自動車、飛行機、船舶、燃焼機器及び集塵機から選択される1種又は2種以上であってもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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