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公開番号2025145621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045904
出願日2024-03-22
発明の名称硬化性樹脂組成物
出願人株式会社スリーボンド
代理人
主分類C08G 59/66 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は作業性が良好であり、常温硬化が可能であり、加熱工程を経た場合においても発泡(気泡)を生じず、硬化物は接着強度と安定した接着性能を併せもつ硬化性樹脂組成物を提供するものである。
【解決手段】以下の(A)~(D)成分を含む硬化性樹脂組成物。
(A)成分:エポキシ基を2以上有する化合物
(B)成分:チオール硬化剤
(C)成分:硬化促進剤
(D)成分:1分子中に(メタ)アクリロイル基およびリン酸基をそれぞれ1以上有する化合物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の(A)~(D)成分を含む硬化性樹脂組成物。
(A)成分:エポキシ基を2以上有する化合物
(B)成分:チオール硬化剤
(C)成分:硬化促進剤
(D)成分:1分子中に(メタ)アクリロイル基およびリン酸基をそれぞれ1以上有する化合物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
第一液に(A)成分および(D)成分を含み、第二液に(B)成分および(C)成分を含む請求項1に記載の硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
1分子中に(メタ)アクリロイル基を有する化合物(但し、(D)成分を除く)を含まない請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記(B)成分が(B-1)主鎖にジサルファイド結合を有さず、ポリエーテル骨格を有するチオール硬化剤および/または(B-2)主鎖にジサルファイド結合を有するチオール硬化剤である請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記(C)成分が25℃で液状である請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
更に(E)成分として第一液および/または第二液に可塑剤を含む請求項2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
更に(F)成分として第一液および/または第二液に無機充填材を含む請求項2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
シランカップリング剤を含まない請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項9】
前記(F)成分がコロイド炭酸カルシウム粉である請求項7に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させた硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安定した接着性能を有し、自動車の製造工程で使用された場合に接着剤内面から発生する発泡を抑制できる硬化性樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より自動車のルーフ、ドアなどのアウターパネルとインナーパネルには加熱硬化型合成ゴム系マスチック接着剤が用いられている。(特許文献1)従来の加熱硬化型合成ゴム系マスチック接着剤は、自動車の塗装工程で加熱されることにより硬化する。さらに硬化後の接着剤は安定した接着性能を有していなければならない。安定した接着性能の指標は、接着後に外力を加えて破壊させた時の破壊状態が被着体と接着剤やシール剤との界面で破壊される界面破壊であると、界面状態のばらつきにより接着強度のばらつきが大きくなるため、好ましくないとされ、接着剤やシール剤の内部で破壊する凝集破壊であると接着性能が安定しているとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-162573
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の加熱硬化型合成ゴム系接着剤では、塗装工程などの加熱工程において接着剤内部に気泡が発生し、接着剤としての機能が失われてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、接着剤、シール剤として安定した接着性能を有し、かつ加熱工程においても気泡の発生(発泡)がない硬化性樹脂組成物を見出した。
【0006】
本発明の要旨を次に説明する。
[1]以下の(A)~(D)成分を含む硬化性樹脂組成物。
(A)成分:エポキシ基を2以上有する化合物
(B)成分:チオール硬化剤
(C)成分:硬化促進剤
(D)成分:1分子中に(メタ)アクリロイル基およびリン酸基をそれぞれ1以上有する化合物。
【0007】
[2]第一液に(A)成分および(D)成分を含み、第二液に(B)成分および(C)成分を含む[1]に記載の硬化型樹脂組成物。
【0008】
[3]1分子中に(メタ)アクリロイル基を有する化合物(但し、(D)成分を除く)を含まない[1]または[2]に記載の硬化性樹脂組成物。
【0009】
[4]前記(B)成分が(B-1)主鎖にジサルファイド結合を有さず、ポリエーテル骨格を有するチオール硬化剤および/または(B-2)主鎖にジサルファイド結合およびポリエーテル骨格を有するチオール硬化剤である[1]または[2]に記載の硬化性樹脂組成物。
【0010】
[5]前記(C)成分が25℃で液状である[1]または[2]に記載の硬化性樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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