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公開番号
2025154405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057381
出願日
2024-03-29
発明の名称
湿気硬化型樹脂組成物
出願人
株式会社スリーボンド
代理人
主分類
C08L
101/10 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】接着性およびシール性を有しつつ、任意のタイミングで容易に解体できる湿気硬化型樹脂組成物を提供する。
【解決手段】[1]以下(A)~(C)成分を含む湿気硬化型樹脂組成物。
(A)成分:アルコキシシリル基を2つ以上有する有機重合体
(B)成分:加熱膨張性粒子
(C)成分:有機金属触媒
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下(A)~(C)成分を含む湿気硬化型樹脂組成物。
(A)成分:アルコキシシリル基を2つ以上有する有機重合体
(B)成分:加熱膨張性粒子
(C)成分:有機金属触媒
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記(B)成分がマイクロカプセル系の加熱膨張性粒子である請求項1に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)成分100質量部に対して(B)成分を10質量部以上200質量部以下含む請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)成分が有機亜鉛触媒である請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項5】
更に(D)成分として可塑剤を含む請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項6】
更に(E)成分としてアルコキシシリル基を有するシラン化合物(ただし前記(A)成分を除く)を含む請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項7】
更に前記(F)成分として無機充填剤を含む請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項8】
前記(A)成分100質量部に対して(F)成分を50~200質量部含む請求項1または2に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の加熱解体性を有する湿気硬化型樹脂組成物からなるシール剤もしくは接着剤。
【請求項10】
請求項1または2に記載の加熱解体性を有する湿気硬化型樹脂組成物を被着体に塗布し硬化させた硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、解体性に優れた湿気硬化型樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【0002】
近年、車載部品は軽量化の目的でアルミニウム部材が多く用いられている。また車載部品のシール剤としては、生産効率を向上する目的で、常温硬化可能であるシール剤が求められている。特許文献1には、湿気による速硬化性と厚膜硬化性に優れつつ、アルミニウムに対する接着性に優れる湿気硬化型樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2022/064931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、接着不良などが発生した際や、車載リチウムイオン電池のバッテリー等をリユースする際にはリワークが求められるが、その硬化物を引き剥がすことは困難であった。従来はクレーンなどによって引き剥がす方法の他、ピアノ線で切る方法などが採用されているが、専用の設備が必要であることや、引き剥がした被着体が変形し、ワークのリユースに難がある点も課題とされてきた。
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討した結果、接着性およびシール性を有しつつ、任意のタイミングで容易に解体できる湿気硬化型樹脂組成物に関する手法を発見し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨を次に説明する。
[1]以下(A)~(C)成分を含む湿気硬化型樹脂組成物。
(A)成分:アルコキシシリル基を2つ以上有する有機重合体
(B)成分:加熱膨張性粒子
(C)成分:有機金属触媒
[2]前記(B)成分がマイクロカプセル系の加熱膨張性粒子である[1]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[3]前記(A)成分100質量部に対して(B)成分を10質量部以上200質量部以下含む[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[4]前記(C)成分が有機亜鉛触媒である[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[5]更に(D)成分として可塑剤を含む[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[6]更に(E)成分としてアルコキシシリル基を有するシラン化合物(ただし前記(A)成分を除く)を含む[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[7]更に前記(F)成分として無機充填剤を含む[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[8]前記(A)成分100質量部に対して(F)成分を50~200質量部含む[1]または[2]に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
[9][1]または[2]に記載の加熱解体性を有する湿気硬化型樹脂組成物からなるシール剤もしくは接着剤。
[10][1]または[2]に記載の加熱解体性を有する湿気硬化型樹脂組成物を被着体に塗布し硬化させた硬化物。
[11][10]に記載の硬化物を、加熱することで被着体から解体する解体方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明では接着性およびシール性が高く、解体性に優れる湿気硬化型樹脂組成物を提供するものである。ここで解体性とは、本発明の湿気硬化型樹脂組成物にて接着、シールした被着体同士を剥がしたいときに、加熱することによって容易に剥がせる剥がし易さを指す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本願明細書において使用する「X~Y」という表現は、XおよびYは数値を意味し、XおよびYをそれぞれ下限値および上限値として含む意味で使用する。また、本発明において(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートの両方を意味する。
【0009】
本発明で使用することができる(A)成分は、分子内にアルコキシシリル基を2つ以上有する有機重合体である。特に、シール性に優れることから、有機重合体は直鎖状であり両末端にアルコキシシリル基を有するものが好ましい。アルコキシシリル基は後記の(C)成分と外気から組成物に入ってくる湿気(水分)により架橋反応するものである。(A)成分の具体例としては、(A-1)成分として(A)成分の有機重合体がポリオキシアルキレンと、(A-2)成分として(A)成分の有機重合体がポリ(メタ)アクリレートであるものが挙げられる。解体性を考慮すると(A)成分は(A-1)成分を含むことが好ましく、(A-1)成分であることがさらに好ましい。
【0010】
(A)成分のアルコキシシリル基としては、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリイソプロポキシシリル基、トリフェノキシシリル基等のトリアルコキシシリル基や、メチルジメトキシシリル基、メチルジエトキシシリル基等のジアルコキシシリル基や、ジメチルメトキシシリル基、ジメチルエトキシシリル基等のモノアルコキシシリル基などを挙げることができる。硬化物の耐熱性が優れるとの効果を考慮すると、ジアルコキシシリル基、トリアルコキシシリル基が好ましく、トリメトキシシリル基またはトリエトキシリル基が最も好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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