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公開番号2025123829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019537
出願日2024-02-13
発明の名称硬化性組成物
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類C08L 71/02 20060101AFI20250818BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】表面のタックが低減されつつ、着色が抑制され、かつ低モジュラスである硬化物を与える硬化性組成物の提供。
【解決手段】下記式(1)で表される反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体(A)と、酸素硬化性物質(B)と、カルボン酸塩(C)とを含む硬化性組成物において、カルボン酸塩(C)として、カルボン酸アルカリ金属塩、及びカルボン酸アルカリ土類金属塩から選択される1種以上を用いる。
-SiR1 3-aXa(1)
(式(1)中、R1は置換、又は非置換の炭素原子数1~20の炭化水素基、又はR0 3SiO-で表わされるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR0は、炭素原子数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、Xは水酸基又は加水分解性基を示し、aは、1、又は2であり、R1、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオキシアルキレン系重合体(A)と、酸素硬化性物質(B)と、カルボン酸塩(C)とを含み、(メタ)アクリル系重合体(D)を含んでいてもよく、
前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)が、下記式(1):
-SiR

3-a


(1)
(式(1)中、R

は置換、又は非置換の炭素原子数1~20の炭化水素基、又はR


SiO-で表わされるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR

は、炭素原子数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、
Xは水酸基又は加水分解性基を示し、
aは、1、又は2であり、


、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
で表される反応性ケイ素基を有し、
前記カルボン酸塩(C)が、カルボン酸アルカリ金属塩、及びカルボン酸アルカリ土類金属塩から選択される1種以上であり、
前記(メタ)アクリル系重合体(D)が、前記式(1)で表される反応性ケイ素基を有し、
前記(メタ)アクリル系重合体(D)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、硬化性組成物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記酸素硬化性物質(B)が、桐油、亜麻仁油、芥子油、紫蘇油、くるみ油、えごま油、紅花油、及び向日葵油からなる群から選択される1種以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記酸素硬化性物質(B)の含有量が、前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)の重量と、前記(メタ)アクリル系重合体(D)の重量との合計100重量部に対して、0.1~12重量部である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記カルボン酸塩(C)の含有量が、前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)の重量と、前記(メタ)アクリル系重合体(D)の重量との合計100重量部に対して、0.01~5重量部である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系重合体(D)を含む、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記カルボン酸塩(C)が、2-エチルヘキサン酸ナトリウム、2-エチルヘキサン酸カリウム、及び2-エチルヘキサン酸カルシウムからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
大気圧下での沸点が60℃以上である有機溶媒(E)を含み、
前記有機溶媒(E)が、アルコール、エステル、ケトン、及びエーテルからなる群より選択される1種以上である、請求項1、又は2に記載の硬化性組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体(A)と、酸素硬化性物質(B)と、カルボン酸塩(C)と、を含む硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
分子中に少なくとも1個の反応性ケイ素基を有する有機重合体は、室温においても湿分等によるシリル基の加水分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋し得る。反応性ケイ素基を有する有機重合体がかかる架橋反応によってゴム状硬化物を与える性質を有することが知られている。
【0003】
反応性ケイ素基を有する有機重合体の中でも、反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体は、建築用シーリング材や工業用シーリング材に広く使用されている。このような用途において、反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体を含む硬化性組成物を硬化させる際に、硬化物の表面にタックが生じる場合がある。硬化物の表面にタックが生じると、硬化物の表面にほこりが付着しやすい。さらに、硬化物の面にほこりが付着した場合、シーリング材の表面に種々の特性を付加するための塗装を施すことが難しい問題がある。
【0004】
このような問題を解決するために、特定の構造と、反応性ケイ素基とを有するポリオキシアルキレン系重合体を含む硬化性組成物が提案されている。(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載の硬化性組成物を硬化させて得られる硬化物において、黄色や赤色に着色する場合があった。
また、一般に、シーリング材に使用する硬化物には、柔軟性の点で、低モジュラスであることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-214541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、表面のタックが低減されつつ、着色が抑制され、かつ低モジュラスである硬化物を与える硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定の反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体(A)と、酸素硬化性物質(B)と、カルボン酸塩(C)とを含む硬化性組成物において、カルボン酸塩(C)として、カルボン酸アルカリ金属塩、及びカルボン酸アルカリ土類金属塩から選択される1種以上を用いることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
より具体的には、本発明は、以下の(1)~(7)を提供する。
(1)ポリオキシアルキレン系重合体(A)と、酸素硬化性物質(B)と、カルボン酸塩(C)とを含み、(メタ)アクリル系重合体(D)を含んでいてもよく、
ポリオキシアルキレン系重合体(A)が、下記式(1):
-SiR

3-a


(1)
(式(1)中、R

は置換、又は非置換の炭素原子数1~20の炭化水素基、又はR


SiO-で表わされるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR

は、炭素原子数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、
Xは水酸基又は加水分解性基を示し、
aは1、又は2であり、


、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
で表される反応性ケイ素基を有し、
カルボン酸塩(C)が、カルボン酸アルカリ金属塩、及びカルボン酸アルカリ土類金属塩から選択される1種以上であり、
(メタ)アクリル系重合体(D)が、前述の式(1)で表される反応性ケイ素基を有し、
(メタ)アクリル系重合体(D)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、硬化性組成物。
(2)酸素硬化性物質(B)が、桐油、亜麻仁油、芥子油、紫蘇油、くるみ油、えごま油、紅花油、及び向日葵油からなる群から選択される1種以上である、(1)に記載の硬化性組成物。
(3)酸素硬化性物質(B)の含有量が、ポリオキシアルキレン系重合体(A)の重量と、(メタ)アクリル系重合体(D)の重量との合計100重量部に対して、0.1~12重量部である、(1)、又は(2)に記載の硬化性組成物。
(4)カルボン酸塩(C)の含有量が、ポリオキシアルキレン系重合体(A)の重量と、(メタ)アクリル系重合体(D)の重量との合計100重量部に対して、0.01~5重量部である、(1)から(3)のいずれか1つに記載の硬化性組成物。
(5)(メタ)アクリル系重合体(D)を含む、(1)から(4)のいずれか1つに記載の硬化性組成物。
(6)カルボン酸塩(C)が、2-エチルヘキサン酸ナトリウム、2-エチルヘキサン酸カリウム、及び2-エチルヘキサン酸カルシウムからなる群より選択される1種以上を含む、(1)から(5)のいずれか1つに記載の硬化性組成物。
(7)大気圧下での沸点が60℃以上の有機溶媒(E)を含み、
有機溶媒(E)が、アルコール、エステル、ケトン、及びエーテルからなる群より選択される1種以上である、(1)から(6)のいずれか1つに記載の硬化性組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表面のタックが低減されつつ、着色が抑制され、かつ低モジュラスである硬化物を与える硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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