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公開番号2025155275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024059008
出願日2024-04-01
発明の名称シート状加熱硬化型樹脂組成物
出願人株式会社スリーボンド
代理人
主分類C08G 59/20 20060101AFI20251006BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】構造接着用途にも使用できる高い接着力と耐高温高湿性を有する加熱硬化型樹脂組成物、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】以下の(A)~(D)成分を含み、(A)成分と(B)成分の質量比率が10:90~90:10であり、硬化前の状態で25℃においてシート状である、加熱硬化型樹脂組成物。
(A)成分:フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂
(B)成分:ウレタン骨格を有するエポキシ樹脂
(C)成分:成膜剤((A)成分と(B)成分を除く)
(D)成分:エポキシ樹脂硬化剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の(A)~(D)成分を含み、(A)成分と(B)成分の質量比率が10:90~90:10であり、硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
(A)成分:フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂
(B)成分:ウレタン骨格を有するエポキシ樹脂
(C)成分:成膜剤((A)成分と(B)成分を除く)
(D)成分:エポキシ樹脂硬化剤
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
さらに(E)成分である液状エポキシ樹脂((A)成分と(B)成分を除く)を含む、請求項1に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
前記(E)成分がビスフェノール型エポキシ樹脂である、請求項2に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
(A)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、5~75質量%であり、(B)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、8~50質量%であり、前記(E)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、10~75質量%である、請求項2に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項5】
前記(C)成分がフェノキシ樹脂を含む、請求項1に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項6】
前記(D)成分が熱潜在性アミン化合物を含む、請求項1に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項7】
さらにシランカップリング剤を含む、請求項1に記載の加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項8】
構造接着用途に用いられる、請求項1に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
【請求項9】
以下の(A)~(D)成分および溶剤を含み、(A)成分と(B)成分の質量比率が10:90~90:10である、加熱硬化型樹脂組成物溶液
(A):フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂
(B):ウレタン骨格を有するエポキシ樹脂
(C):成膜剤
(D):エポキシ硬化剤
【請求項10】
硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物の製造方法であって、請求項9に記載の加熱硬化型樹脂組成物溶液に含まれる溶剤を揮発させる工程を含む、シート状加熱硬化型樹脂組成物製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、25℃でシート状の加熱硬化型樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来被着体の接着用途にはエポキシ樹脂の様な25℃で液状の接着剤が使用されている。しかし液状接着剤はハンドリング性に懸念があり、接着時に樹脂のはみ出しなどが起こってしまう問題があった。それに対して、特許文献1の様な事前に接着部位に合わせてカットでき、硬化時の流れ性の少ない常温で固体のシート状であるシート状接着剤が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-113483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来のシート状接着剤は接着力と耐高温高湿性に乏しく、構造接着の様な高接着力を求められるような用途に使用することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討した結果、常温で固体のシート状であり、高い接着力と耐高温高湿性を有する加熱硬化型樹脂組成物に関する手法を発見し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の要旨を次に説明する。
[1]以下の(A)~(D)成分を含み、(A)成分と(B)成分の質量比率が10:90~90:10であり、硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
(A)成分:フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂
(B)成分:ウレタン骨格を有するエポキシ樹脂
(C)成分:成膜剤((A)成分と(B)成分を除く)
(D)成分:エポキシ樹脂硬化剤
[2]さらに(E)成分である液状エポキシ樹脂((A)成分と(B)成分を除く)を含む、[1]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[3]前記(E)成分がビスフェノール型エポキシ樹脂である、[2]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[4](A)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、5~75質量%であり、(B)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、8~50質量%であり、前記(E)成分が(A)成分、(B)成分および(E)成分の合計量の100質量%中、10~75質量%である、[2]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[5]前記(C)成分がフェノキシ樹脂を含む、[1]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[6]前記(D)成分が熱潜在性アミン化合物を含む、[1]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[7]さらにシランカップリング剤を含む、[1]に記載の加熱硬化型樹脂組成物。
[8]構造接着用途に用いられる、[1]に記載の硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物。
[9]以下の(A)~(D)成分および溶剤を含み、(A)成分と(B)成分の質量比率が10:90~90:10である、加熱硬化型樹脂組成物溶液
(A):フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂
(B):ウレタン骨格を有するエポキシ樹脂
(C):成膜剤
(D):エポキシ硬化剤
[10]硬化前の状態で25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物の製造方法であって、[9]に記載の加熱硬化型樹脂組成物溶液に含まれる溶剤を揮発させる工程を含む、シート状加熱硬化型樹脂組成物製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明はハンドリング性に優れた、25℃においてシート状である加熱硬化型樹脂組成物であり、構造接着用途にも使用できる高い接着力と耐高温高湿性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、「X~Y」は、その前後に記載される数値(XおよびY)を下限値および上限値として含む意味で使用し、「X以上Y以下」を意味する。また、本明細書において、(メタ)アクリルとの語は、アクリルとメタクリルの両方を意味する。また、「Aおよび/またはB」は、A、Bの各々およびこれらの組み合わせを含むことを意味する。ここで、シート状とは、2次元の面としての広がりを持ち、厚み分の距離を隔てて対向する表面および裏面を有する形状を意味する。その厚みは特に制限されないが、例えば、好ましくは5~300μm、特に好ましくは25~200μmである。
【0009】
本発明で使用することができる(A)成分としてはフルオレン骨格を有するエポキシ樹脂である。(A)成分はフルオレン骨格を有するエポキシ樹脂であれば特に限定されず、固体でも液体でも良いが、接着力に優れるという点から25℃で液体であることが好ましい。25℃においてコーンプレート型回転粘度計を用いて測定された粘度が0.1~100Pa・sであることが特に好ましく、0.5~20Pa・sであることが最も好ましい。また25℃で液体とは、25℃においてコーンプレート型回転粘度計を用いて測定された粘度が1000Pa・s以下であることを示す。
【0010】
前記(A)成分はエポキシ基を1以上有していれば特に限定されないが、高い接着力を得られるという点から2以上有していることが好ましく、2つ有していることが特に好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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