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公開番号2025154527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057580
出願日2024-03-29
発明の名称フィルム
出願人株式会社サンエー化研
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本発明は、表面コート層がなくても汚れが除去しやすく曲面への貼り付け性が改善された新規な表面保護フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】
アクリル系ポリマーを主成分とする樹脂組成物からなるフィルムであって、前記フィルムのガラス転移点が75℃よりも大きく150℃以下のフィルムとする。前記アクリル系ポリマーは、アクリル系熱可塑性エラストマーであってもよい。また、前記フィルムのガラス転移点は、100℃以上150℃以下であることが好ましい。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系ポリマーを主成分とする樹脂組成物からなるフィルムであって、前記フィルムのガラス転移点が75℃よりも大きく150℃以下のフィルム。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記アクリル系ポリマーが、アクリル系熱可塑性エラストマーである請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記フィルムのガラス転移点が100℃以上150℃以下である請求項1又は2に記載の表面保護フィルム。
【請求項4】
前記フィルムの縦方向(MD)のヤング率が8MPaより大きく190MPa以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項5】
前記フィルムの縦方向(MD)のヤング率が100MPa以上190MPa以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項6】
前記フィルムの横方向(TD)のヤング率が9MPaより大きく190MPa以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項7】
前記表面保護フィルムの横方向(TD)のヤング率が100MPa以上190MPa以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項8】
前記フィルムの膜厚が、30μm以上120μm以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項9】
前記フィルムの膜厚が、60μm以上100μm以下である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項10】
前記樹脂組成物が紫外線吸収剤及び/又はラジカル捕捉剤を含む請求項1又は2に記載のフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドライトカバー等の表面保護に使用される曲面に追従性のあるフィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の乗り物外装部の擦り傷、飛び石による傷防止や、天候による劣化防止のための塗装保護シート或いは表面保護フィルムとして用いられる粘着フィルムは、自動車の塗装面、ヘッドライト、窓ガラス等の保護として用いられるため、曲面に沿って貼付ける必要がある。このことから、追従性、延伸性が求められ、熱可塑性ポリウレタンフィルムをベースにすることが多い。
【0003】
前記ポリウレタンフィルムは、ベタつきがあり、屋外環境で使用した場合、表面に砂、埃等の汚れが付着すると、汚れが定着し除去できないことから、前記粘着フィルムは、ポリウレタンフィルムの表面に汚れ防止のコート層を設けて多層フィルムとすることが一般的である。
【0004】
この時、前記コート層も、前記ポリウレタンフィルムに追従する延伸性が必要とされるが、前記コート層の延伸性が高すぎると粘性が強くなることから、汚れが付着し易くなってしまう。そこで、前記コート層がなくても汚れが除去しやすいフィルムが望まれている。
【0005】
一方、自動車等、保護対象の外装では曲面部が多く、貼り付ける際にフィルムを引き延ばしながら、貼り付ける必要があるが、フィルム特性によっては、引き延ばす際に過剰な応力が必要であったり、元に戻ろうとする応力が高く、貼り付け難いフィルムがある。つまり、曲面への貼り付けの際、伸ばし難いフィルムや伸ばした際に復元性の高いフィルムは、戻る力により曲面に馴染めず、シワ等が発生し得るので、フィルムには伸ばしやすさだけでなく、戻る力が低く、曲面への貼り付け性が改善されたフィルムが求められている。
【0006】
そのようなフィルムとして、具体的には、メタクリル系樹脂(A)1~40質量%と、ポリエステルポリオール由来の構造単位を有する熱可塑性ポリウレタン(B)60~99質量%とを含むフィルムが知られている。前記熱可塑性ポリウレタン(B)が環構造を2つ有するイソシアネート由来の構造単位を有するフィルムであるのが好ましい(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-155896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、表面コート層がなくても汚れが除去しやすく曲面への貼り付け性が改善された新規な表面保護フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のガラス転移点を有するアクリル系ポリマーを主成分とするフィルムを用いることにより、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明はアクリル系ポリマーを主成分とする樹脂組成物からなるフィルムであって、前記フィルムのガラス転移点が75℃よりも大きく150℃以下のフィルムに関する。
前記アクリル系ポリマーが、アクリル系熱可塑性エラストマーであるのが好ましい。
前記フィルムのガラス転移点が100℃以上150℃以下であるのが好ましい。
前記フィルムの縦方向(MD)のヤング率は、8MPaより大きく190MPa以下であるのが好ましく、さらに100MPa以上190MPa以下であるのが好ましい。
前記フィルムの横方向(TD)のヤング率は、9MPaより大きく190MPa以下であるの好ましく、さらに100MPa以上190MPa以下であるのが好ましい。
前記フィルムの膜厚は、30μm以上120μm以下であるのが好ましく、さらに60μm以上100μm以下であるのが好ましい。
前記樹脂組成物が紫外線吸収剤及び/又はラジカル捕捉剤を含むのが好ましい。
前記フィルムが、前記樹脂組成物を有機溶媒に溶解させて得られた溶液を用いた溶液キャスティング法で製造されたフィルムであるのが好ましい。
前記フィルムの全光線透過率は、89%以上であるのが好ましい。
前記フィルムは、熱収縮性を有するフィルムであるのが好ましい。
前記フィルムは、車両のヘッドライトカバー用の表面保護フィルムであるのが好ましい。
本発明の表面保護材は、上記いずれかに記載のフィルムが離型シートに積層されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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