TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025091336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2024054552
出願日
2024-03-28
発明の名称
メタクリル樹脂組成物
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
33/10 20060101AFI20250611BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】透明性および色調等の光学特性を維持しながら、熱安定性に優れ、耐割れ性などの機械的強度を十分に備えた樹脂フィルムを形成するためのメタクリル樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】メタクリル樹脂と、架橋粒子と、を含むメタクリル樹脂組成物であって、
前記メタクリル樹脂は、ガラス転移温度が120℃以上、且つ、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上65%未満であり、前記メタクリル樹脂組成物の5%重量減少温度が、334℃以上である、メタクリル樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
メタクリル樹脂と、架橋粒子と、を含むメタクリル樹脂組成物であって、
前記メタクリル樹脂は、ガラス転移温度が120℃以上、且つ、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上65%未満であり、
前記メタクリル樹脂組成物の5%重量減少温度が、334℃以上である、メタクリル樹脂組成物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記メタクリル樹脂組成物の5%重量減少温度が、335℃以上である、請求項1に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項3】
窒素ガス雰囲気にて280℃に15分間さらしたときの熱重量減少率が1.0%未満である、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項4】
前記架橋粒子が、アクリル系架橋粒子である、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項5】
前記アクリル系架橋粒子が、コアシェル型重合体である、請求項4に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項6】
前記アクリル系架橋粒子が、アクリル系ゴム粒子である、請求項4に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項7】
前記アクリル系ゴム粒子がゴム状重合体からなるコア層とガラス状重合体からなるシェル層とを有するコアシェル型弾性体である、請求項6に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項8】
前記メタクリル樹脂と前記架橋粒子との質量比は、99.9:0.1~65:35である、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項9】
前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が70000~250000である、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物。
【請求項10】
前記メタクリル樹脂の分子量分布(Mw/Mn)が1.5を超える、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタクリル樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
メタクリル樹脂は、優れた透明性、耐候性、加工性等を有することから、様々な分野で広く使用されている。特に、メタクリル樹脂を成形して得られた樹脂フィルムは、その優れた光学特性から、ディスプレイ装置等の光学用途にも使用されており、樹脂フィルムの製造においては、溶融したメタクリル樹脂をフィルム状に押出しながら巻き取るなど方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-229901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メタクリル樹脂を用いて製造された樹脂フィルムは、熱安定性に欠けるとともに、耐割れ性などの機械的強度を十分に備えるものではなかった。
【0005】
本発明は、透明性および色調等の光学特性を維持しながら、熱安定性に優れ、耐割れ性などの機械的強度を十分に備えた樹脂フィルムを形成するためのメタクリル樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1>
メタクリル樹脂と、架橋粒子と、を含むメタクリル樹脂組成物であって、
前記メタクリル樹脂は、ガラス転移温度が120℃以上、且つ、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上65%未満であり、
前記メタクリル樹脂組成物の5%重量減少温度が、334℃以上である、メタクリル樹脂組成物。
<2>
前記メタクリル樹脂組成物の5%重量減少温度が、335℃以上である、<1>に記載のメタクリル樹脂組成物。
<3>
窒素ガス雰囲気にて280℃に15分間さらしたときの熱重量減少率が1.0%未満である、<1>または<2>に記載のメタクリル樹脂組成物。
<4>
前記架橋粒子が、アクリル系架橋粒子である、<1>~<3>のいずれかに記載のメタクリル樹脂組成物。
<5>
前記アクリル系架橋粒子が、コアシェル型重合体である、<4>に記載のメタクリル樹脂組成物。
<6>
前記アクリル系架橋粒子が、アクリル系ゴム粒子である、<4>に記載のメタクリル樹脂組成物。
<7>
前記アクリル系ゴム粒子がゴム状重合体からなるコア層とガラス状重合体からなるシェル層とを有するコアシェル型弾性体である、<6>に記載のメタクリル樹脂組成物。
<8>
前記メタクリル樹脂と前記架橋粒子との質量比は、99.9:0.1~65:35である、<1>~<7>のいずれかに記載のメタクリル樹脂組成物。
<9>
前記メタクリル樹脂の重量平均分子量が70000~250000である、<1>~<8>のいずれかに記載のメタクリル樹脂組成物。
<10>
前記メタクリル樹脂の分子量分布(Mw/Mn)が1.5を超える、<1>~<9>のいずれかに記載のメタクリル樹脂組成物。
<11>
紫外線吸収剤をさらに含む、<1>~<10>のいずれかに記載のメタクリル樹脂組成物。
<12>
<1>~<11>のいずれかに記載の前記メタクリル樹脂組成物を含む光学フィルム。
<13>
前記光学フィルムが偏光子保護フィルムである、<12>に記載の光学フィルム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、透明性および色調等の光学特性を維持しながら、熱安定性に優れ、耐割れ性などの機械的強度を十分に備えた樹脂フィルムを形成するためのメタクリル樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について詳細に説明する。数値範囲を表す記号である「~」は、特に記載のない限り、当該範囲の下限および上限を含むことを意図して用いられる。
【0009】
(メタクリル樹脂)
本実施形態に係るメタクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の割合が98質量%以上であり、メタクリル酸メチル以外の単量体に由来する構造単位の割合が2質量%以下であることが好ましい。本実施形態に係るメタクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の割合が99質量%以上であることが好ましく、100質量%であること(すなわち、メタクリル酸メチルの単独重合体であること)がより好ましい。なお、メタクリル酸メチルに由来する構造単位は、下記式で表される。
【0010】
TIFF
2025091336000001.tif
38
134
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
摺動部材
26日前
東レ株式会社
多孔質構造体
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
20日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
16日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
2か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
2か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
2か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
今日
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
13日前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
2か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
26日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
22日前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
2か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
26日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
26日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1か月前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
21日前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
2か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
2か月前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
1か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
21日前
株式会社カネカ
メタクリル樹脂組成物
今日
東レ株式会社
ポリエステルフィルムとその製造方法
2か月前
東ソー株式会社
組成物、ウレタン樹脂、および塗膜
1か月前
続きを見る
他の特許を見る