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公開番号2025131280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028923
出願日2024-02-28
発明の名称ヘルメット
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A42B 3/06 20060101AFI20250902BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】新規な衝撃吸収ライナーを備えたヘルメットを実現する。
【解決手段】ヘルメット(10)は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の成形体であるシェル(1)と、シェル(1)の内側に配置された衝撃吸収ライナー(20)と、を備え、衝撃吸収ライナー(20)は、ポリカーボネート系樹脂発泡体から形成された発泡体層21を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の成形体であるシェルと、
前記シェルの内側に配置された衝撃吸収ライナーと、を備え、
前記衝撃吸収ライナーは、ポリカーボネート系樹脂発泡体から形成された発泡体層を備える、ヘルメット。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記発泡体層は、-30℃における10%圧縮強度と80℃における10%圧縮強度との差の絶対値を23℃における10%圧縮強度で除した値が0.6以下である、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
前記衝撃吸収ライナーは、前記発泡体層からなる単層構造体である、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項4】
前記衝撃吸収ライナーは、高発泡倍率のポリカーボネート系樹脂発泡体から形成される高発泡体層と、低発泡倍率のポリカーボネート系樹脂発泡体から形成される低発泡体層との少なくとも2層を有する多層構造体であり、
前記高発泡体層は、前記衝撃吸収ライナーの内面を構成し、前記低発泡体層は、前記衝撃吸収ライナーの外面を構成する、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記衝撃吸収ライナーは、高発泡倍率のポリカーボネート系樹脂発泡体から形成される高発泡体層と、低発泡倍率のポリカーボネート系樹脂発泡体から形成される低発泡体層と、を備え、
前記衝撃吸収ライナーにおいて、
前記低発泡体層は、前頭部および後頭部に対応する部分に配置されており、
前記高発泡体層は、頭頂部および側頭部に対応する部分に配置されている、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項6】
前記高発泡体層の発泡倍率は、10倍以上であり、
前記低発泡体層の発泡倍率は、10倍未満である、請求項4または5に記載のヘルメット。
【請求項7】
前記衝撃吸収ライナーの熱伝導率は、0.040W/m・K以下である、請求項1~5の何れか1項に記載のヘルメット。
【請求項8】
前記シェルは、ポリカーボネート系樹脂からなる、請求項1~5の何れか1項に記載のヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメットに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ヘルメットは、シェル(外皮)と、このシェル(外皮)の内側に配設された衝撃吸収ライナー(芯材)と、を備えている。衝撃吸収ライナーとしては、従来から、ポリスチレン系樹脂発泡体;ポリプロピレン系樹脂発泡体等のポリオレフィン系樹脂発泡体;等が用いられてきた。ポリスチレン系樹脂発泡体は、衝撃時における圧縮開放後の回復性が小さく、70℃以上で収縮変形する問題があった。一方、ポリプロピレン系樹脂発泡体は、常温領域での衝撃時のエネルギー吸収性は良好であるが、温度によるエネルギー吸収性能の変化が大きく、高温時の圧縮強度の低下が大きいことに起因して衝撃吸収材としては不十分であるという問題があった。
【0003】
例えば特許文献1には、衝撃吸収ライナーとして、アクリルニトリル・スチレン共重合樹脂発泡体を用いる技術が開示されている。アクリルニトリル・スチレン共重合樹脂発泡体は、耐熱性を有し、衝撃時における圧縮開放後の回復性に優れた素材であり、上記課題が改善できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-80515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術とは異なる、新たな衝撃吸収ライナーを備えたヘルメットの開発が求められている。
【0006】
本発明の一態様は、新規な衝撃吸収ライナーを備えたヘルメットを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の成形体であるシェルと、前記シェルの内側に配置された衝撃吸収ライナーと、を備え、前記衝撃吸収ライナーは、ポリカーボネート系樹脂発泡体から形成された発泡体層を備える、ヘルメット。
【0009】
〔2〕前記発泡体層は、-30℃における10%圧縮強度と80℃における10%圧縮強度との差の絶対値を23℃における10%圧縮強度で除した値が0.6以下である、〔1〕のヘルメット。
【0010】
〔3〕前記衝撃吸収ライナーは、前記発泡体層からなる単層構造体である、〔1〕または〔2〕のヘルメット。
(【0011】以降は省略されています)

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