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公開番号
2025168793
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2024073553
出願日
2024-04-30
発明の名称
積層体の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B05D
7/00 20060101AFI20251105BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層と紙基材層の間にアンカー層を設けた積層体であって、ヒートシール接着性、耐水性、および耐油性がいずれも良好な積層体を製造可能な方法の提供。
【解決手段】脂肪族ポリエステル系樹脂(A)と非水系溶媒を含む溶液(I)を、紙基材層の表面に塗布し、乾燥させて、アンカー層を形成する工程(i)、及び、前記アンカー層の表面に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を形成する工程(ii)を含む。脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、及び、ポリカプロラクトンからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材層を含む積層体の製造方法であって、
脂肪族ポリエステル系樹脂(A)と非水系溶媒を含む溶液(I)を、紙基材層の表面に塗布し、乾燥させて、アンカー層を形成する工程(i)、及び、
前記アンカー層の表面に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を形成する工程(ii)を含み、
前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、及び、ポリカプロラクトンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、積層体の製造方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記工程(ii)が、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む水性分散液(II)を、前記アンカー層の表面に塗布し、乾燥させて、前記樹脂層を形成する工程である、請求項1に記載の積層体の製造方法。
【請求項3】
前記工程(ii)が、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂組成物を用いたラミネート法にて、前記アンカー層の表面に前記樹脂層を形成する工程である、請求項1に記載の積層体の製造方法。
【請求項4】
前記紙基材層が、溶液(I)を塗布する側の面に、水溶性高分子を含む下地層を有している、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
【請求項5】
前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコール、又は、メチルセルロースである、請求項4に記載の積層体の製造方法。
【請求項6】
前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)がポリ乳酸系樹脂を含み、該ポリ乳酸系樹脂が、非晶性のポリ乳酸系樹脂である、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
【請求項7】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)が、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(b-1)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
【請求項8】
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(b-1)の含有量が、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)の全量100重量%のうち、12重量%以上、21重量%以下である、請求項7に記載の積層体の製造方法。
【請求項9】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)が、3-ヒドロキシブチレート単位と他のヒドロキシアルカノエート単位を有するポリ(3-ヒドロキシブチレート)系共重合体(b-2)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
【請求項10】
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系共重合体(b-2)を構成するモノマー単位全量100モル%のうち前記他のヒドロキシアルカノエート単位の含有割合が10モル%以上24モル%未満である、請求項9に記載の積層体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙基材層上に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層が積層されてなる積層体を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、廃棄プラスチックによる環境問題がクローズアップされている。中でも、廃棄プラスチックによる海洋汚染は深刻であり、自然環境下で分解する生分解性プラスチックの普及が期待されている。
【0003】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂は、多くの微生物種の細胞内にエネルギー貯蔵物質として生産、蓄積される熱可塑性ポリエステルであり、土中だけでなく、海水中でも生分解が進行しうる材料であるため、上記の問題を解決する素材として注目されている。
【0004】
このようなポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を主成分とする樹脂層を、生分解性を有する紙基材に積層してなる積層体は、樹脂と基材の双方が優れた生分解性を有する材料であるため、環境保護の観点から極めて有望である。
【0005】
このような積層体において樹脂層と紙基材層との密着性を向上させることを目的として、特許文献1では、樹脂層と紙基材層との間に、アンカー層として、ガラス転移温度が-25~46℃であるポリエステル系樹脂を含む塗工層を設けることが記載されている。前記アンカー層は、前記ポリエステル系樹脂の水性分散液を紙基材に塗工することで形成されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7285387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の方法によると、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を主成分とする樹脂層と、紙基材層との密着性を改善し、良好なヒートシール接着性を達成することができる。
しかし、特許文献1に記載の方法によって製造された積層体は、耐水性または耐油性が不充分になる場合があった。
【0008】
本発明は、上記現状に鑑み、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層と紙基材層の間にアンカー層を設けた積層体を製造する方法であって、ヒートシール接着性、耐水性、および耐油性がいずれも良好な積層体を製造可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、アンカー層を構成する樹脂として特定の樹脂を選択すると共に、当該特定の樹脂を非水系の溶液として紙基材層の表面に塗布、乾燥させることでアンカー層を形成し、当該アンカー層の上に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層を形成することで、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、紙基材層を含む積層体の製造方法であって、
脂肪族ポリエステル系樹脂(A)と非水系溶媒を含む溶液(I)を、紙基材層の表面に塗布し、乾燥させて、アンカー層を形成する工程(i)、及び、
前記アンカー層の表面に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を形成する工程(ii)を含み、
前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、及び、ポリカプロラクトンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、積層体の製造方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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