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公開番号2025168794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073554
出願日2024-04-30
発明の名称積層体、及びその製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B32B 27/10 20060101AFI20251105BHJP(積層体)
要約【課題】ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層と紙基材層の間にアンカー層を設けた積層体であって、アンカー層において、ガラス転移温度が高い樹脂を使用しながら、前記樹脂層と前記紙基材層間の密着性が良好な積層体の提供。
【解決手段】紙基材層、ガラス転移温度が46℃超で、かつ酸価が30mgKOH/g以上のポリエステル系樹脂(A)を含むアンカー層、及び、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を、この順で各層が積層されて含む、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材層、
ガラス転移温度が46℃超で、かつ酸価が30mgKOH/g以上のポリエステル系樹脂(A)を含むアンカー層、及び、
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を、この順で各層が積層されて含む、積層体。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記ポリエステル系樹脂(A)が生分解性を示す、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記アンカー層が、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(C)をさらに含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)が、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(b-1)を含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(b-1)の含有量が、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)の全量100重量%のうち、12重量%以上、21重量%以下である、請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)が、3-ヒドロキシブチレート単位と他のヒドロキシアルカノエート単位を有するポリ(3-ヒドロキシブチレート)系共重合体(b-2)を含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項7】
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系共重合体(b-2)を構成するモノマー単位全量100モル%のうち前記他のヒドロキシアルカノエート単位の含有割合が10モル%以上24モル%未満である、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)は、重量平均分子量(Mw)が10万以上40万未満である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
ガラス転移温度が46℃超で、かつ酸価が30mgKOH/g以上のポリエステル系樹脂(A)を含む水性液(I)を、紙基材の表面に塗布し、乾燥させて、アンカー層を形成する工程(i)、及び、
前記アンカー層の表面に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む樹脂層を形成する工程(ii)を含む、積層体の製造方法。
【請求項10】
前記工程(ii)が、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂(B)を含む水性分散液(II)を、前記アンカー層の表面に塗布し、乾燥させて、前記樹脂層を形成する工程である、請求項9に記載の積層体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙基材層上に、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層が積層されてなる積層体、及び、その製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、廃棄プラスチックによる環境問題がクローズアップされている。中でも、廃棄プラスチックによる海洋汚染は深刻であり、自然環境下で分解する生分解性プラスチックの普及が期待されている。
【0003】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂は、多くの微生物種の細胞内にエネルギー貯蔵物質として生産、蓄積される熱可塑性ポリエステルであり、土中だけでなく、海水中でも生分解が進行しうる材料であるため、上記の問題を解決する素材として注目されている。
【0004】
このようなポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を主成分とする樹脂層を、生分解性を有する紙基材に積層してなる積層体は、樹脂と基材の双方が優れた生分解性を有する材料であるため、環境保護の観点から極めて有望である。
【0005】
このような積層体において樹脂層と紙基材層との密着性を向上させることを目的として、特許文献1では、樹脂層と紙基材層との間に、アンカー層として、ガラス転移温度が-25~46℃であるポリエステル系樹脂を含む塗工層を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7285387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の方法によると、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を主成分とする樹脂層と、紙基材層との密着性を改善することができる。
当該文献に記載の発明では、アンカー層に使用するポリエステル系樹脂のガラス転移温度が46℃以下に限定されている。ガラス転移温度が46℃を超えるポリエステル系樹脂を使用した場合には、密着性が改善されないことが示されている(当該文献の比較例1~4を参照)。
【0008】
しかし、紙基材層と樹脂層とを含む積層体の用途としては、高温の飲食品を包装又は収納するために使用する用途などが想定されており、そのような用途では積層体に耐熱性が要求される。積層体の耐熱性を向上させるには、アンカー層を構成する樹脂として、ガラス転移温度が可能な限り高いものを使用することが望ましい。
【0009】
本発明は、上記現状に鑑み、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含む樹脂層と紙基材層の間にアンカー層を設けた積層体であって、アンカー層において、ガラス転移温度が高い樹脂を使用しながら、前記樹脂層と前記紙基材層間の密着性が良好な積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、アンカー層を構成する樹脂として、ガラス転移温度が46℃を超えていても、酸価が高い値を示すポリエステル系樹脂を選択して使用することで、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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