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公開番号
2025152060
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053774
出願日
2024-03-28
発明の名称
冷凍苺及びその製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A23B
7/05 20060101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感の冷凍苺、及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)で、縦に半割した苺を、断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、幅30mm×30°のくさび形のプランジャーを使用し、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下での圧潰荷重が2000~10000g、且つ変形歪率が8~18%である、冷凍苺。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)で、縦に半割した苺を、断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、幅30mm×30°のくさび形のプランジャーを使用し、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下での圧潰荷重が2000~10000g、且つ変形歪率が8~18%である、冷凍苺。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
Brixが12~17%である、請求項1に記載の冷凍苺。
【請求項3】
テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)において、縦に半割した苺の断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、該プランジャーがくさび形で幅30mm×30°であり、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下の条件での圧潰荷重が2000~10000g、且つ変形歪率が8~18%である冷凍苺の製造方法であって、
苺をpH1~3の酸溶液に、5~25℃で30~100分間浸漬すること、
酸溶液浸漬後の苺を水洗すること、
水洗後の苺100重量部を、糖溶液全体中、糖類を乾燥重量で20~35重量%、及び、不凍物質を乾燥重量で0.00002~0.005重量%含有する糖溶液80~120重量部に、3~25℃で10~40時間浸漬すること、
糖溶液浸漬後の苺を急速冷凍すること、及び
急速冷凍後の苺を-60~-15℃で1~450日間保存することを有することを特徴とする、
冷凍苺の製造方法。
【請求項4】
糖類が果糖、ぶどう糖、及び、ショ糖の群から選ばれる少なくとも1種であり、不凍物質が担子菌由来の抽出物、及び/又は、アブラナ科に属する植物の抽出物である、請求項3に記載の冷凍苺の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感の冷凍苺、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、手軽で好きな時にいつでも食べられることに加え、長期間の保存が可能で食品の廃棄ロス削減に繋がることから、冷凍食品の需要が増加している。従来の冷凍食品は、加熱調理や解凍して喫食するものが主流であったが、最近では冷凍のまま喫食することができる果実や菓子が開発されている。冷凍果実に関しては、水分含量が多い為、冷凍すると果実の中に氷の結晶が生成し、硬くなって著しく食感が損なわれる。このため、果実の中に糖類やアルコールを含浸させて、その凝固点降下を利用して果実の凍結を防ぐことが行われているものの、効果は不十分であり、果実を冷凍した状態で食べようとすると硬すぎて歯が入り難く、食感が良くない。
【0003】
そこでこのような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、破断荷重及び破断歪率を特定の範囲とすることにより、凍結されているにもかかわらず、柔らかく、かつ、歯が入り易い食感の凍結苺と該凍結苺の製造方法として、生の苺を70℃以上100℃以下の水を用いて、1秒以上180秒以下で加熱する加熱工程と、加熱工程後の苺を0℃以上20℃以下の糖の溶液に32時間以上、7日間以下浸漬する糖浸漬工程と、糖浸漬工程後の苺を凍結させる凍結工程を含む、製造方法が開示されている。しかしながら、得られた凍結苺は、冷凍状態ではねちゃつきがあり、さっくりとした食感はあまり感じられない。また実施例では、糖浸漬工程の糖濃度は低いものでも45質量%で、浸漬時間も短いものでも32時間であるため、甘味が強すぎて生の苺とは全く異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-178606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感の冷凍苺、及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の条件で測定した圧潰荷重及び変形歪率が特定の範囲内になるよう調製した冷凍苺は、冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の第一は、テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)で、縦に半割した苺を、断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、幅30mm×30°のくさび形のプランジャーを使用し、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下での圧潰荷重が2000~10000g、且つ変形歪率が8~18%である、冷凍苺に関する。好ましい実施態様は、Brixが12~17%である、前記冷凍苺に関する。本発明の第二は、テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)において、縦に半割した苺の断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、該プランジャーがくさび形で幅30mm×30°であり、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下の条件での圧潰荷重が2000~10000g、且つ変形歪率が8~18%である冷凍苺の製造方法であって、苺をpH1~3の酸溶液に、5~25℃で30~100分間浸漬すること、酸溶液浸漬後の苺を水洗すること、水洗後の苺100重量部を、糖溶液全体中、糖類を乾燥重量で20~35重量%、及び、不凍物質を乾燥重量で0.00002~0.005重量%含有する糖溶液80~120重量部に、3~25℃で10~40時間浸漬すること、糖溶液浸漬後の苺を急速冷凍すること、及び急速冷凍後の苺を-60~-15℃で1~450日間保存することを有することを特徴とする、冷凍苺の製造方法に関する。好ましい実施態様は、糖類が果糖、ぶどう糖、及び、ショ糖の群から選ばれる少なくとも1種であり、不凍物質が担子菌由来の抽出物、及び/又は、アブラナ科に属する植物の抽出物である、前記冷凍苺の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に従えば、冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感の冷凍苺、及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る冷凍苺は、特定の条件で測定した圧潰荷重及び変形歪率が特定の範囲内にあり、冷凍状態で食しても、甘すぎることなく、適度な硬さで、且つさっくりとした食感であることを特徴とする。なお、さっくりとした食感とは、嫌な粘りがなく、歯切れのよい食感をいう。
【0010】
前記圧潰荷重は、テクスチャーアナライザー(STABLE MICRO SYSTEMS社製「TA.XT PLUS」)で、縦に半割した苺を、断面を下にして試料台に置き、高さの最も高い部分にプランジャーが貫入するように設置し、幅30mm×30°のくさび形のプランジャーを使用し、測定速度が2mm/s、圧縮歪率90%で、-16~-18℃の温度下で測定される値を意味する。なお、縦に半割した苺とは、苺の花柄及び芯を通る方向に半分に切断した苺をいう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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