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公開番号
2025141668
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041698
出願日
2024-03-15
発明の名称
顆粒の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08J
3/12 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】残存夾雑物量が少なく、かつ嵩比重が大きい顆粒を提供し得る、顆粒の製造方法を提供すること。
【解決手段】重合体粒子および凝固剤を含む懸濁液を撹拌することにより、前記重合体粒子を凝固させて凝集体を得る凝固工程と、凝集体を熱処理温度60℃~90℃で熱処理する熱処理工程と、特定量の洗浄水で凝集体を洗浄する洗浄工程と、造粒機を用いて凝集体を顆粒状に成形する造粒工程と、を有する顆粒の製造方法、とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
重合体粒子および凝固剤を含む懸濁液を撹拌することにより、前記重合体粒子を凝固させ、前記重合体粒子の凝集体を得る凝固工程と、
前記凝固工程で得られた前記凝集体を熱処理する熱処理工程と、
前記熱処理工程後の前記凝集体を洗浄する洗浄工程と、
前記洗浄工程後の前記凝集体を、造粒機を用いて顆粒状に成形する造粒工程と、
を有し、
前記熱処理工程において、熱処理温度は60℃~90℃であり、
前記洗浄工程では、前記凝集体に含まれる前記重合体粒子100重量部に対して、3000重量部以下の量の洗浄水を使用して、前記凝集体を洗浄する、顆粒の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記熱処理工程後の前記凝集体のメジアン径は1.0μm~200.0μmである、請求項1に記載の顆粒の製造方法。
【請求項3】
前記顆粒の形状は、円柱状、角柱状および球状からなる群より選択される1種以上である、請求項1または2に記載の顆粒の製造方法。
【請求項4】
前記顆粒の直径は、0.5mm~5.0mmであり、かつ前記顆粒の長さは、0.5mm~20.0mmである、請求項1または2に記載の顆粒の製造方法。
【請求項5】
前記顆粒の嵩比重は、0.350g/cm
3
以上である、請求項1または2に記載の顆粒の製造方法。
【請求項6】
前記重合体粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有するゴム含有グラフト共重合体である、請求項1または2に記載の顆粒の製造方法。
【請求項7】
前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、請求項6に記載の顆粒の製造方法。
【請求項8】
前記弾性体は、(メタ)アクリレート系ゴムのみから構成される、請求項6に記載の顆粒の製造方法。
【請求項9】
前記凝固剤は、二価以上の塩である、請求項1または2に記載の顆粒の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、顆粒の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
重合体粒子は、耐衝撃性改質剤等の樹脂改質剤等の用途に使用されている。重合体粒子、または重合体粒子を含む組成物の取り扱い性を向上させることを目的として、それらをペレット化(顆粒化)する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-159788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、顆粒の嵩比重および残存夾雑物量の観点で十分なものではなく、さらなる改善の余地があった。
【0005】
本発明の一実施形態は、前記問題に鑑みなされたものであり、その目的は、残存夾雑物量が少なく、かつ嵩比重が大きい顆粒を提供し得る、顆粒の新規の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕重合体粒子および凝固剤を含む懸濁液を撹拌することにより、前記重合体粒子を凝固させ、前記重合体粒子の凝集体を得る凝固工程と、前記凝固工程で得られた前記凝集体を熱処理する熱処理工程と、前記熱処理工程後の前記凝集体を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程後の前記凝集体を、造粒機を用いて顆粒状に成形する造粒工程と、を有し、前記熱処理工程において、熱処理温度は60℃~90℃であり、前記洗浄工程では、前記凝集体に含まれる前記重合体粒子100重量部に対して、3000重量部以下の量の洗浄水を使用して、前記凝集体を洗浄する、顆粒の製造方法。
〔2〕前記熱処理工程後の前記凝集体のメジアン径は1.0μm~200.0μmである、〔1〕に記載の顆粒の製造方法。
〔3〕前記顆粒の形状は、円柱状、角柱状および球状からなる群より選択される1種以上である、〔1〕または〔2〕に記載の顆粒の製造方法。
〔4〕前記顆粒の直径は、0.5mm~5.0mmであり、かつ前記顆粒の長さは、0.5mm~20.0mmである、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の顆粒の製造方法。
〔5〕前記顆粒の嵩比重は、0.350g/cm
3
以上である、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の顆粒の製造方法。
〔6〕前記重合体粒子は、弾性体と、当該弾性体に対してグラフト結合されたグラフト部と、を有するゴム含有グラフト共重合体である、〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の顆粒の製造方法。
〔7〕前記グラフト部は、芳香族ビニル単位、ビニルシアン単位、および(メタ)アクリレート単位からなる群より選択される1種以上の構成単位を含む、〔6〕に記載の顆粒の製造方法。
〔8〕前記弾性体は、(メタ)アクリレート系ゴムのみから構成される、〔6〕または〔7〕に記載の顆粒の製造方法。
〔9〕前記凝固剤は、二価以上の塩である、〔1〕~〔8〕の何れか1つに記載の顆粒の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、残存夾雑物量が少なく、かつ嵩比重が大きい顆粒を提供し得る、顆粒の新規の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態1において使用される撹拌翼の一例を鉛直上方から見た図である。
図1で示した撹拌翼を水平方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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