TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025153780
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056412
出願日
2024-03-29
発明の名称
スチレン系樹脂押出発泡体およびその製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
C08J
9/12 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた断熱性、難燃性および耐熱性を有するスチレン系樹脂押出発泡体を提供する。
【解決手段】スチレン系樹脂押出発泡体は、ポリスチレン系樹脂、難燃剤としての臭素含有ポリマー、および安定剤としてのエポキシ化合物を含む。ポリスチレン系樹脂は、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含み、ポリスチレン系樹脂を構成するモノマー成分の合計100重量部に対する(メタ)アクリル酸の量が1.4~4.0重量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリスチレン系樹脂、難燃剤、および安定剤を含むスチレン系樹脂押出発泡体であって、
前記ポリスチレン系樹脂が、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含み、前記ポリスチレン系樹脂を構成するモノマー成分の合計100重量部に対する(メタ)アクリル酸の量が1.4~4.0重量部であり、
前記難燃剤として少なくとも1種の臭素含有ポリマーを含み、
前記安定剤として少なくとも1種のエポキシ化合物を含む、
スチレン系樹脂押出発泡体。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記エポキシ化合物が、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
【請求項3】
前記エポキシ化合物の含有量が、前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して0.3~1.0重量部である、請求項1に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
【請求項4】
前記エポキシ化合物の含有量が、前記臭素含有ポリマー100重量部に対して10~20重量部である、請求項1に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
【請求項5】
0.10~1.0mol/kgの塩化アルキルを含む、請求項1に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
【請求項6】
厚みが10mm以上150mm以下である、請求項1に記載のスチレン系樹脂押出発泡体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法であって、
ポリスチレン系樹脂、発泡剤、難燃剤および安定剤を含む組成物を溶融混錬し、低圧域に押出して発泡成形する、スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
【請求項8】
前記発泡剤が塩化アルキルを含み、
前記塩化アルキルの量が、前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、2~6重量部である、請求項7に記載のスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチレン系樹脂押出発泡体およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
スチレン系樹脂押出発泡体は、高い断熱性を有することから、住宅および建築物、ならびに保冷庫等の断熱材として用いられている。スチレン系樹脂押出発泡体は、ポリスチレン系樹脂および発泡剤を含む組成物を押出機で溶融混練した後、ダイのスリット等を通じて低圧域に押出することにより製造される。
【0003】
スチレン系樹脂押出発泡体を建築用断熱材として用いる場合、建築現場では、太陽光等により発泡体の表面が熱せられて、膨れ、寸法変化、変形が生じ、施工不良の原因となり得る。そのため、スチレン系樹脂押出発泡体には、加熱による体積変化が生じ難く、耐熱性に優れることが求められる。スチレン系樹脂押出発泡体の耐熱性を改良する手法として、ポリスチレンとスチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を併用する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-62653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スチレン系樹脂押出発泡体がスチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含むことにより、耐熱性が向上する傾向があるものの、難燃剤として臭素化スチレンーブタジエンブロックコポリマー等の臭素含有ポリマーを用いると、熱安定性が低く、樹脂をリサイクル使用した際に発泡体の難燃性や断熱性等の特性が低下しやすいとの課題がある。臭素含有ポリマーと熱安定剤としてのエポキシ化合物とを併用することにより、熱安定性が向上する傾向があるものの、エポキシ化合物を併用すると、発泡体の独立気泡率が低くなり、断熱性が低下する傾向がある。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、難燃剤として臭素含有ポリマーを用いた場合でも、断熱性が高く、かつ難燃性および耐熱性に優れるスチレン系樹脂押出発泡体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スチレン系樹脂押出発泡体は、ポリスチレン系樹脂を含み、さらに、難燃剤として少なくとも1種の臭素含有ポリマー、および安定剤として少なくとも1種のエポキシ化合物を含む。ポリスチレン系樹脂は、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含み、ポリスチレン系樹脂を構成するモノマー成分の合計100重量部に対する(メタ)アクリル酸の量が1.4~4.0重量部である。
【0008】
安定剤としてのエポキシ化合物の例として、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ化合物の含有量は、ポリスチレン系樹脂100重量部に対して0.3~1.0重量部であってもよい。エポキシ化合物の含有量は、難燃剤としての臭素含有ポリマー100重量部に対して10~20重量部であってもよい。
【0009】
ポリスチレン系樹脂、発泡剤、難燃剤および安定剤を含む組成物を溶融混錬し、低圧域に押出して発泡成形することにより、スチレン系樹脂押出発泡体が製造される。発泡剤として塩化アルキルを用いる場合、塩化アルキルの量は、ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、2~6重量部が好ましい。スチレン系樹脂押出発泡体は、0.10~1.0mol/kgの塩化アルキルを含んでいてもよい。スチレン系樹脂押出発泡体の厚みは10~150mmであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の発泡体は、優れた断熱性、難燃性および耐熱性を有しており、住宅および建築物ならびに保冷庫等の断熱材として好適に使用できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社カネカ
飲料
9日前
株式会社カネカ
飲料
9日前
株式会社カネカ
抗菌剤
20日前
株式会社カネカ
積層装置
17日前
株式会社カネカ
塗布装置
17日前
株式会社カネカ
医療用具
13日前
株式会社カネカ
製膜装置
13日前
株式会社カネカ
製膜装置
13日前
株式会社カネカ
カテーテル
13日前
株式会社カネカ
カテーテル
8日前
株式会社カネカ
カテーテル
13日前
株式会社カネカ
カテーテル
7日前
株式会社カネカ
正極活物質
17日前
株式会社カネカ
カテーテル
13日前
株式会社カネカ
カテーテル
7日前
株式会社カネカ
カテーテル
7日前
株式会社カネカ
カテーテル
7日前
株式会社カネカ
カテーテル
6日前
株式会社カネカ
生体内留置具
13日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
27日前
株式会社カネカ
酵母含有菓子
8日前
株式会社カネカ
シーリング材
6日前
株式会社カネカ
医療用具セット
9日前
株式会社カネカ
油脂の製造方法
15日前
株式会社カネカ
重量物載置架台
6日前
株式会社カネカ
顆粒の製造方法
17日前
株式会社カネカ
フィルム延伸装置
15日前
株式会社カネカ
フィルム延伸装置
17日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
6日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
9日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
15日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
15日前
株式会社カネカ
可撓性ガス拡散電極
17日前
株式会社カネカ
樹脂粒子の製造方法
21日前
株式会社カネカ
気化装置及び製膜装置
7日前
株式会社カネカ
自動車用バンパー芯材
6日前
続きを見る
他の特許を見る