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公開番号2025156147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025052273
出願日2025-03-26
発明の名称熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 5/18 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高温保持後の密着性およびヒートサイクル後の密着性に優れる熱伝導シートを提供する。
【解決手段】黒鉛粒子(A)と、以下の(a)~(c)の条件を充足するアクリル酸エステル系樹脂(B)と、を含有する組成物を含み、前記黒鉛粒子(A)が、厚み方向に配向している、熱伝導シート。
(a)ガラス転移温度(Tg)が-47℃以下である。
(b)難水溶性である。
(c)官能基を備える。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
黒鉛粒子(A)とアクリル酸エステル系樹脂(B)とを含有する組成物を含む熱伝導シートであって、
前記黒鉛粒子(A)は、前記熱伝導シートの厚み方向に配向しており、
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)は、以下の(a)~(c)の条件を充足する、熱伝導シート。
(a)ガラス転移温度(Tg)が-47℃以下である。
(b)難水溶性である。
(c)官能基を備える。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)は、単量体としてアクリル酸-2-エチルヘキシルを含む共重合体である、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項3】
前記官能基が、水酸基、カルボキシル基およびエポキシ基から選択される1種以上である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項4】
前記官能基が、水酸基である、請求項3に記載の熱伝導シート。
【請求項5】
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)の重量平均分子量が、10万以上である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項6】
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)全体の重量に対する前記官能基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.371mmol/g以下である、請求項4に記載の熱伝導シート。
【請求項7】
前記官能基がカルボキシル基であり、
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)全体の重量に対する前記官能基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.410mmol/g以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項8】
老化防止剤をさらに含む、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項9】
粘着性付与剤をさらに含む、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項10】
ポリブテン・リン系難燃剤をさらに含む、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
発明は、熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子部品等の発熱体に対して放熱体を取り付けることによって温度上昇を防止または低減する技術が知られている。この放熱体を使用する際には、発熱体から放熱体へと熱を効率的に伝えるために、熱伝導性を有するシート状の部材(熱伝導シート)が用いられている。また、前記熱伝導シートには、被着体に密着できる柔軟性も備えることが求められる。
【0003】
高い熱伝導性及び被着体に密着できる柔軟性を備えた熱伝導シートとして、熱伝導シートの厚み方向に配向している黒鉛粒子と有機高分子化合物とを含有する組成物を含む熱伝導シートが知られている(例えば、特許文献1~3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2008/053843号パンフレット
日本国特開2010-132856号
日本国特開2011-184663号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、実際に熱伝導シートを使用する際は、当該熱伝導シートは、被着体と接着した状態で、高温環境下で保持される場合、あるいは、低温と高温とが繰り返される状態で保持される場合がある。よって、前記熱伝導シートには、高温保持後の密着性およびヒートサイクル後の密着性に優れることも求められる。なお、前記高温保持後の密着性は、高温環境下で保持される場合の前記熱伝導シートと前記被着体との密着性に相当し、前記ヒートサイクル後の密着性は、低温と高温とを繰り返す環境下で保持させる場合の前記熱伝導シートと前記被着体との密着性に相当する。
【0006】
しかしながら、特許文献1~3に記載の熱伝導シート等の、従来の黒鉛粒子と有機高分子化合物とを含有する組成物を含む熱伝導シートは、前述の高温保持後の密着性およびヒートサイクル後の密着性の面で改善の余地があった。
【0007】
そこで、本発明の一態様は、高温保持後の密着性およびヒートサイクル後の密着性に優れる熱伝導シートを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る熱伝導シートは、黒鉛粒子(A)とアクリル酸エステル系樹脂(B)とを含有する組成物を含む熱伝導シートであって、
前記黒鉛粒子(A)は、前記熱伝導シートの厚み方向に配向しており、
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)は、以下の(a)~(c)の条件を充足する、熱伝導シート。
(a)ガラス転移温度(Tg)が-47℃以下である。
(b)難水溶性である。
(c)官能基を備える。
【0009】
また、前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る熱伝導シートの製造方法は、黒鉛粒子(A)とアクリル酸エステル系樹脂(B)とを含有する組成物を、シート状に成形して、前記黒鉛粒子(A)が、シート面に対して平行な方向に配向している一次シートを得る一次シート形成工程と、
前記一次シートを積層して、一次シートの積層体を得る積層体形成工程と、
前記一次シートの積層体の積層断面をスライスして、熱伝導シートを得るスライス工程と、を含み、
前記アクリル酸エステル系樹脂(B)は、以下の(a)~(c)の条件を充足する、熱伝導シートの製造方法。
(a)ガラス転移温度(Tg)が-47℃以下である。
(b)難水溶性である。
(c)官能基を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、高温保持後の密着性およびヒートサイクル後の密着性に優れる熱伝導シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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