TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025158292
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024060687
出願日
2024-04-04
発明の名称
樹脂組成物
出願人
株式会社クラレ
,
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C08L
67/04 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低温での耐衝撃性が向上された樹脂組成物を提供する。
【解決手段】式(I)で表される3-ヒドロキシアルカン酸系重合体と、ポリエステル系重合体と、を含む樹脂組成物であって、ポリエステル系重合体は、多価アルコール成分とジカルボン酸成分のみからなるモノマー単位で構成され、ポリエステル系重合体の末端の少なくとも一部が、モノアルコールの残基及び/又はモノカルボン酸の残基で封止されてなり、前記多価アルコール成分の多価アルコールは、MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)、及び/又はTMP(トリメチロールプロパン)であり、ジカルボン酸成分のジカルボン酸は、アジピン酸又はセバシン酸であり、モノアルコールは、2-エチルヘキサノールであり、モノカルボン酸は、酢酸である、樹脂組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025158292000007.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">133</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(I)中、比(k/p)は70/30~99/1である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)で表される3-ヒドロキシアルカン酸系重合体と、ポリエステル系重合体と、を含む樹脂組成物であって、
JPEG
2025158292000006.jpg
25
133
(式(I)中、pに対するkの比(k/p)は70/30~99/1である。)
前記ポリエステル系重合体は、
多価アルコール成分とジカルボン酸成分のみからなるモノマー単位で構成され、
前記ポリエステル系重合体の末端の少なくとも一部が、モノアルコールの残基及び/又はモノカルボン酸の残基で封止されてなり、
前記多価アルコール成分の多価アルコールは、MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)、及び/又はTMP(トリメチロールプロパン)であり、
前記ジカルボン酸成分のジカルボン酸は、アジピン酸又はセバシン酸であり、
前記モノアルコールは、2-エチルヘキサノールであり、
前記モノカルボン酸は、酢酸である、樹脂組成物。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記3-ヒドロキシアルカン酸系重合体100質量部に対し、前記ポリエステル系重合体を、5~30質量部含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記3-ヒドロキシアルカン酸系重合体の重量平均分子量が、50,000~3,000,000である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリエステル系重合体に含まれる、前記MPDのモル量及び前記TMPのモル量の合計量に対する、前記MPDのモル量の比が0.20~1.00、前記TMPのモル量の比が0~0.80である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリエステル系重合体の水酸基価が20mgKOH/g以下及び酸価が15mgKOH/g以下である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリエステル系重合体の数平均分子量が300~4,000である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ポリエステル系重合体に含まれる前記多価アルコールが前記MPD及び前記TMPである、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリエステル系重合体に含まれる前記多価アルコールが前記MPDである、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境に優しい持続可能なバイオマス樹脂や生分解性樹脂への需要等から、これらの樹脂に係る開発が盛んに行われている。このような中、バイオマス樹脂かつ生分解性樹脂であるポリヒドロキシアルカン酸系重合体は、パッケージングやフードサービス、バイオメディカル、農業などの幅広い分野において利用されている。
しかし、ポリヒドロキシアルカン酸系重合体は、一般に石油系樹脂と比べると脆く、柔軟性(伸度)及び耐衝撃性等に劣ることが知られている。そのため、ポリヒドロキシアルカン酸系重合体は、樹脂材料としての使用が制限されることがある。このような中、バイオマス樹脂や生分解性樹脂に係るこのような物性等を向上させる試みとして、例えば、ブリードアウトを抑制しつつ柔軟性を付与する等の検討がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-023091号公報
国際公開第2023/026758号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2では、バイオマス樹脂且つ生分解性樹脂として、主として、実施例を含めポリ乳酸系重合体に対して検討されているに過ぎず、ポリヒドロキシアルカン酸系重合体、とりわけ、3-ヒドロキシアルカン酸系重合体に対しては、低温時の耐衝撃性の付与の観点等から、具体的に十分な検討がされていない。
【0005】
本発明は、上記を鑑み、低温での耐衝撃性が向上された樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは下記本発明を想到し、当該課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
【0007】
[1]下記式(I)で表される3-ヒドロキシアルカン酸系重合体と、ポリエステル系重合体と、を含む樹脂組成物であって、
JPEG
2025158292000001.jpg
25
133
(式(I)中、pに対するkの比(k/p)は70/30~99/1である。)
前記ポリエステル系重合体は、
多価アルコール成分とジカルボン酸成分のみからなるモノマー単位で構成され、
前記ポリエステル系重合体の末端の少なくとも一部が、モノアルコールの残基及び/又はモノカルボン酸の残基で封止されてなり、
前記多価アルコール成分の多価アルコールは、MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)、及び/又はTMP(トリメチロールプロパン)であり、
前記ジカルボン酸成分のジカルボン酸は、アジピン酸又はセバシン酸であり、
前記モノアルコールは、2-エチルヘキサノールであり、
前記モノカルボン酸は、酢酸である、樹脂組成物。
[2]前記3-ヒドロキシアルカン酸系重合体100質量部に対し、前記ポリエステル系重合体を5~30質量部含有する、上記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記3-ヒドロキシアルカン酸系重合体の重量平均分子量が50,000~3,000,000である、上記[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記ポリエステル系重合体に含まれる、前記MPDのモル量及び前記TMPのモル量の合計量に対する、前記MPDのモル量の比が0.20~1.00、前記TMPのモル量の比が0~0.80である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記ポリエステル系重合体の水酸基価が20mgKOH/g以下及び酸価が15mgKOH/g以下である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]前記ポリエステル系重合体の数平均分子量が300~4,000である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]前記ポリエステル系重合体に含まれる前記多価アルコールが前記MPD及び前記TMPである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8]前記ポリエステル系重合体に含まれる前記多価アルコールが前記MPDである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低温での耐衝撃性が向上された樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施態様の一例に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施態様は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下の記載に限定されない。
本明細書において、実施態様の好ましい形態を示すが、個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、好ましい形態である。数値範囲で示した事項について、いくつかの数値範囲がある場合、それらの下限値と上限値とを選択的に組み合わせて好ましい形態とすることができる。また、「XX~YY」との数値範囲の記載がある場合、「XX以上YY以下」を意味する。
本明細書において、「~単位」(ここで「~」は重合体を示す)とは「~に由来する構造単位」を意味する。例えば「モノマー単位」とは「モノマーに由来する構造単位」を意味する。
【0010】
[樹脂組成物]
本実施形態の樹脂組成物は、下記式(I)で表される3-ヒドロキシアルカン酸系重合体と、ポリエステル系重合体と、を含む。
JPEG
2025158292000002.jpg
25
133
(式(I)中、pに対するkの比(k/p)は70/30~99/1である。)
また、前記ポリエステル系重合体は、多価アルコール成分とジカルボン酸成分のみからなるモノマー単位で構成され、前記ポリエステル系重合体の末端の少なくとも一部が、モノアルコールの残基及び/又はモノカルボン酸の残基で封止されてなる。
前記多価アルコール成分の多価アルコールは、MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)、及び/又はTMP(トリメチロールプロパン)であり、前記ジカルボン酸成分のジカルボン酸は、アジピン酸又はセバシン酸である。
前記モノアルコールは、2-エチルヘキサノールであり、前記モノカルボン酸は、酢酸である。
本発明者らは、種々検討を行った結果、3-ヒドロキシアルカン酸系重合体と特定のポリエステル系重合体とを含む樹脂組成物が、低温での耐衝撃性を向上させうることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社クラレ
樹脂組成物
3日前
株式会社クラレ
混紡糸およびそれを含む織編物ならびに難燃性衣類
4日前
東ソー株式会社
ペレット
5日前
ユニチカ株式会社
透明シート
21日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
株式会社コバヤシ
成形体
18日前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
6日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
25日前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
21日前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
3日前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
17日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
17日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
17日前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
1か月前
UBE株式会社
衝撃吸収材
21日前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
17日前
住友化学株式会社
樹脂組成物
17日前
ノリタケ株式会社
担体構造体
11日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
3か月前
株式会社カネカ
シーリング材
10日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
6日前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
13日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
6日前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
24日前
続きを見る
他の特許を見る