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公開番号
2025128056
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2025025788
出願日
2025-02-20
発明の名称
光学フィルム
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20250826BHJP(積層体)
要約
【課題】光学フィルムとしての機能を損なうことなく、アンチブロッキング性を備えた光学フィルムを提供する。
【解決手段】本発明に係る光学フィルムは、(メタ)アクリル系樹脂を主成分とし、架橋粒子を含む(メタ)アクリル系樹脂フィルムと、該(メタ)アクリル系樹脂フィルム上に形成された易接着層とを有する。(メタ)アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度は120℃以上であり、易接着層を形成する易接着層形成用組成物を厚さ100μmのシートに成形したときのヤング率は1.0GPa以上2.5GPa以下であり、易接着層における滑性粒子の含有率は0.1重量%以下であり、易接着層の表面における10点平均粗さRzjisと、易接着層とは反対側の(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表面における10点平均粗さRzjisとの合計値は23nm以上200nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系樹脂を主成分とし、架橋粒子を含む(メタ)アクリル系樹脂フィルムと、該(メタ)アクリル系樹脂フィルム上に形成された易接着層とを有する光学フィルムであって、以下を満たす、光学フィルム。
(i)前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度が、120℃以上であり、
(ii)前記易接着層を形成する易接着層形成用組成物を厚さ100μmのシートに成形したときのヤング率が、1.0GPa以上2.5GPa以下であり、
(iii)前記易接着層における滑性粒子の含有率が、0.1重量%以下であり、
(iv)前記易接着層の表面における10点平均粗さRzjisと、前記易接着層とは反対側の前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表面における10点平均粗さRzjisとの合計値が、23nm以上200nm以下である。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記易接着層の厚みが、50nm以上600nm以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
2枚の前記光学フィルムを前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムと前記易接着層とが接するように重ね合わせたときの、JIS K 7125:1999に準拠して測定される静摩擦係数が、0.3以上1.5以下である、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムが、主鎖に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂を含む、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記環構造が、グルタルイミド構造、ラクトン環構造、無水マレイン酸構造、N-置換マレイミド構造、及び無水グルタル酸構造からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項6】
前記主鎖に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が、下記一般式(1)で表される構造単位を含む、請求項4に記載の光学フィルム。
TIFF
2025128056000009.tif
47
134
(式中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~8のアルキル基を示し、R
3
は、水素原子、炭素数1~18のアルキル基、炭素数3~12のシクロアルキル基、又は炭素数6~10のアリール基を示す。)
【請求項7】
前記主鎖に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂中の前記一般式(1)で表される構造単位の割合が、2重量%以上30重量%以下である、請求項6に記載の光学フィルム。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムが、芳香族ビニル単位を含む、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項9】
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムが、芳香族ビニル単位を含む共重合体をさらに含む、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項10】
前記共重合体が、(メタ)アクリル酸エステル単位又は(メタ)アクリロニトリル単位をさらに含む、請求項8に記載の光学フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
偏光子保護フィルム等に代表される光学フィルムには、光学的な透明性及び光学的な均質性、並びに平滑性が要求される。従来、偏光子保護フィルムとしては、セルロース系フィルムが多用されてきたが、近年では、耐久性の向上を目的として、(メタ)アクリル系樹脂フィルムが用いられることがある。また、偏光子との接着性を向上させるため、(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表面に易接着層形成用組成物を塗布して易接着層を形成することも行われている。
【0003】
これらの光学フィルムは、ロール状に巻き取る際にフィルム同士が接触し、傷や凹凸欠陥等が生じることがある。そこで、このような傷や凹凸欠陥を防止するため、特定の粒子径を有するシリカ粒子等のアンチブロッキング性を有する滑性粒子を易接着層に添加し、光学フィルムの滑り性を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-52944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、シリカ粒子等の滑性粒子は、易接着層形成用組成物の中で凝集しやすいため、(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表面に滑性粒子を均一に分布させることが困難となり、アンチブロッキング性を十分に発揮することができない場合がある。また、滑性粒子の凝集は、光学フィルムの透明性等の機能にも影響を及ぼす場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、光学フィルムとしての機能を損なうことなく、アンチブロッキング性を備えた光学フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> (メタ)アクリル系樹脂を主成分とし、架橋粒子を含む(メタ)アクリル系樹脂フィルムと、該(メタ)アクリル系樹脂フィルム上に形成された易接着層とを有する光学フィルムであって、以下を満たす、光学フィルム。
(i)前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度が、120℃以上であり、
(ii)前記易接着層を形成する易接着層形成用組成物を厚さ100μmのシートに成形したときのヤング率が、1.0GPa以上2.5GPa以下であり、
(iii)前記易接着層における滑性粒子の含有率が、0.1重量%以下であり、
(iv)前記易接着層の表面における10点平均粗さRzjisと、前記易接着層とは反対側の前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表面における10点平均粗さRzjisとの合計値が、23nm以上200nm以下である。
【0008】
<2> 前記易接着層の厚みが、50nm以上600nm以下である、<1>に記載の光学フィルム。
【0009】
<3> 2枚の前記光学フィルムを前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムと前記易接着層とが接するように重ね合わせたときの、JIS K 7125:1999に準拠して測定される静摩擦係数が、0.3以上1.5以下である、<1>又は<2>に記載の光学フィルム。
【0010】
<4> 前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムが、主鎖に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂を含む、<1>~<3>のいずれか1項に記載の光学フィルム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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