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公開番号2025135762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033705
出願日2024-03-06
発明の名称成形用フィルム
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250911BHJP(積層体)
要約【課題】成形性と共に耐擦傷性や耐爪傷性に優れる、インサート成形やアウトモールド成形などのフィルム成形で用いることができる成形用フィルムを提供する。
【解決手段】基材上に表面保護層を有する成形用フィルムであって、前記表面保護層が非反応性のシロキサン骨格含有アクリル共重合体を含み、表面保護層の厚みが30~250nmであり、前記基材がアクリル樹脂とポリカーボネート樹脂の複合基材であることを特徴とする成形用フィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に表面保護層を有する成形用フィルムであって、前記表面保護層が非反応性のシロキサン骨格含有アクリル共重合体(A)を含み、表面保護層の厚みが30~250nmであり、前記基材がアクリル樹脂とポリカーボネート樹脂の複合基材であることを特徴とする成形用フィルム。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記(A)が側鎖にシロキサン骨格を有するアクリル共重合体であることを特徴とする請求項1記載の成形用フィルム。
【請求項3】
更に前記表面保護層に、アクリル主鎖の側鎖に複数の(メタ)アクリロイル基及びシロキサン骨格を有するアクリル(メタ)アクリレート(B)を含むことを特徴とする請求項1記載の成形用フィルム。
【請求項4】
請求項1~3いずれか記載の成形用フィルムを、金型を用いて賦形後、表面保護層とは反対側から溶融樹脂を射出して樹脂成形品を形成するインサート成形品の製造方法。
【請求項5】
請求項1~3いずれか記載の成形用フィルムを用いたインサート成形品又はアウトモールド成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はフィルム成形法で加飾成形品を製造する場合に用いる成形用フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の外装部品、例えばフェンダ、バンパー、ボンネット等の着色を行う場合には、スプレー塗装を用いる方法が一般的である。一方、この方法は塗装と乾燥を繰り返して行うため、大きな設備やスペース、そして多くの工数が必要であった。また莫大なエネルギ―を消費し、更には塗料が溶剤系の場合は、その揮発による環境への負荷増大等、多くの問題があった。
【0003】
こうした問題に対し、予め着色された加飾フィルムを用いるフィルム成形方法がある。この方法は、スプレー塗装のような塗料を用いた場合と比較して、意匠の自由度を高めることができると共に、三次元的な凹凸形状を有する表面に対しても加飾が容易であり、また生産性にも優れる点から幅広く採用されている。例えば、フィルム表面に絵柄を印刷後、加熱により軟化させた状態で3次元成形を行い、その後金型にセットして射出成型を行うインサート成形が良く知られている。
【0004】
インサート成形で用いる成形フィルムには、表面の硬度や耐擦傷性を向上させる目的で、ハードコート層を設ける場合が一般的であるが、ハードコート樹脂層を硬くすると、立体形状に加工する際に曲面においてマイクロクラックが入り、成形がしにくくなるという問題があった。そのため過去に出願人は、インサート成形用のハードコート樹脂として、トリアジン環含有(メタ)アクリレートプレポリマーと平均一次粒子径が80~500nmの有機微粒子を含むハードコート剤を発明している(特許文献1)。このハードコート剤は膜厚が1~10μmで十分な柔軟性と表面物性が両立可能な優れるものであった。
【0005】
こうした成形用途に適したハードコート剤を選定することで、加工面での制約はある程度緩和されるようになってきた。しかしながら、近年インサート成形品の用途が広がるにつれて、より自由度の高い成形性が求められるようになってきている。特に、塗装で加飾されているような自動車部品の場合は、深い絞り加工を求められる場合も多く、ミクロンオーダーの塗膜厚が必要なハードコートフィルムでは対応することが難しくなってきた。そのため、より成形性に優れた塗装代替が可能となるような成形フィルムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4848200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、成形性と共に耐擦傷性や耐爪傷性に優れる、フィルム成形で用いることができる成形用フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基材上に表面保護層を有する成形用フィルムであって、前記表面保護層が非反応性のシロキサン骨格含有アクリル共重合体(A)を含み、表面保護層の厚みが30~250nmであり、前記基材がアクリル樹脂とポリカーボネート樹脂の複合基材であることを特徴とする成形用フィルムを提供する。
【0009】
請求項2の発明は、前記(A)が側鎖にシロキサン骨格を有するアクリル共重合体であることを特徴とする請求項1記載の成形用フィルムを提供する。
【0010】
請求項3の発明は、更に前記表面保護層に、アクリル主鎖の側鎖に複数の(メタ)アクリロイル基及びシロキサン骨格を有するアクリル(メタ)アクリレート(B)を含むことを特徴とする請求項1記載の成形用フィルムを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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