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公開番号2025135034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2022129233
出願日2022-08-15
発明の名称汎用かつら
出願人株式会社カネカ
代理人個人
主分類A41G 3/00 20060101AFI20250910BHJP(衣類)
要約【課題】本発明は、女性用のかつらとしても使用可能であって、かつ、従来に比べて皮膚から剥がれにくい汎用かつらを提供する。
【解決手段】ベース部と、複数の毛髪繊維部と、粘着部を有し、ベース部は、第1主面と、第2主面を有し、ベース部は、複数の貫通孔を有する網状部と、貫通孔を塞ぐ閉塞部を有し、閉塞部は、網状部の第1主面側の面よりも第2主面側に位置しており、毛髪繊維部は、第2主面側で中間部が網状部と係合し、端部側がベース部の第1主面からそれぞれ張り出しており、ベース部は、複数の毛髪繊維部が設けられた毛髪繊維領域と、複数の毛髪繊維部が設けられていない非毛髪繊維領域を有し、閉塞部は、毛髪繊維領域と非毛髪繊維領域に跨って設けられており、粘着部は、ベース部の第2主面側に設けられ、90%以上の部分がベース部の厚み方向において閉塞部と重なっている構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ベース部と、複数の毛髪繊維部と、粘着部を有し、
前記ベース部は、第1主面と、第2主面を有し、
前記ベース部は、複数の貫通孔を有する網状部と、前記貫通孔を塞ぐ閉塞部を有し、
前記閉塞部は、前記網状部の前記第1主面側の面よりも前記第2主面側に位置しており、
前記毛髪繊維部は、前記第2主面側で中間部が前記網状部と係合し、端部側が前記ベース部の前記第1主面からそれぞれ張り出しており、
前記ベース部は、前記複数の毛髪繊維部が設けられた毛髪繊維領域と、前記複数の毛髪繊維部が設けられていない非毛髪繊維領域を有し、
前記閉塞部は、前記毛髪繊維領域と前記非毛髪繊維領域に跨って設けられており、
前記粘着部は、前記ベース部の前記第2主面側に設けられ、90%以上の部分が前記ベース部の厚み方向において前記閉塞部と重なっている、汎用かつら。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記粘着部は、前記毛髪繊維領域の縁に沿って延びている、請求項1に記載の汎用かつら。
【請求項3】
前記粘着部は、前記非毛髪繊維領域に設けられている、請求項1に記載の汎用かつら。
【請求項4】
前記非毛髪繊維領域の一部を切断して使用されるものであり、
前記非毛髪繊維領域は、前記閉塞部によって前記貫通孔が閉塞されていない開放領域があり、
前記開放領域の幅は、1cm以上である、請求項1に記載の汎用かつら。
【請求項5】
前記閉塞部は、前記第2主面側から前記網状部を覆っており、
前記閉塞部は、前記貫通孔に進入した進入部を有する、請求項1に記載の汎用かつら。
【請求項6】
前記進入部の進入長さは、前記網状部の厚みの5%以上70%以下である、請求項5に記載の汎用かつら。
【請求項7】
前記毛髪繊維部は、前記網状部に結ばれて結び目が形成されており、
前記結び目の一部は、前記網状部の前記第1主面側を覆っている、請求項1~6のいずれか1項に記載の汎用かつら。
【請求項8】
前記ベース部は、弾性を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の汎用かつら。
【請求項9】
前記ベース部は、前記閉塞部が含まれるように幅1cm長さ2cmの小片を切り取り、当該小片の両端を長さ方向に300mm/minの速度で引っ張ったときに1cm伸ばすのに必要な荷重が8N以下である、請求項8に記載の汎用かつら。
【請求項10】
前記閉塞部は、シリコン樹脂で構成されている、請求項9に記載の汎用かつら。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、汎用かつらに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、男性用のかつらとして、髪から露出した頭皮に直接接着し、植毛する使い捨て用かつらが開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の使い捨て用かつらは、ネット状のベースの植設穴に人毛や人工毛等の毛を1本ずつV型植毛することでベースに毛を取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-89921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、女性においてもヘアアレンジの用途で、かつらを使用する場合がある。
しかしながら、このような用途で使用される女性用のかつらは、男性用のかつらとは異なり、髪によって頭皮が露出しないため、特許文献1の使い捨てかつらのように全面に接着層が形成されていると、頭皮に直接取り付けることができない問題がある。
【0005】
そこで、本発明者は、特許文献1の使い捨てかつらを参考にし、女性用のかつらとしても使用できるようにするべく検討し、ベース部(網状部)の装着時において使用者の額に対応する部分に粘着部を設けることで、頭皮が露出しない女性であっても簡単に取り付けることが可能となると考えた。また本発明者は、特許文献1の使い捨てかつらの接着層の代わりに粘着部を用いるので、額への着脱も容易になると考えた。
この考えのもと、網状部の使用者の額に対応する部分のみに粘着部を設けた汎用かつらを試作したところ、使用者の額への接着が容易になったものの、粘着部と網状部の間の接着面積が小さく、櫛等で髪が引っ張られると網状部が粘着部から簡単に剥がれてしまう問題が生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、女性用のかつらとしても使用可能であって、かつ、粘着部がベース部から剥がれにくい汎用かつらを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記した課題を解決するべく、粘着部を設ける部分において網状部の開口を透明樹脂で埋めて閉塞し、透明樹脂を網状部と粘着部の間に介在させて粘着部の下地とする構造を考えた。こうすることで、粘着部が網状部から剥がれにくくでき、透明樹脂も透明であるから目立たないと考えた。
しかしながら、実際に試作し、透明樹脂で網状部の開口を埋めて網状部を透明樹脂と面一にすると、接着面積を確保でき、網状部から粘着部が外れにくくなったものの、光が当たったときに、透明樹脂の表面が平滑であるため、光が反射して透明樹脂が光沢をもち目立ってしまうという新たな問題が生じていた。
【0008】
そこで、本発明の一つの様相は、ベース部と、複数の毛髪繊維部と、粘着部を有し、前記ベース部は、第1主面と、第2主面を有し、前記ベース部は、複数の貫通孔を有する網状部と、前記貫通孔を塞ぐ閉塞部を有し、前記閉塞部は、前記網状部の前記第1主面側の面よりも前記第2主面側に位置しており、前記毛髪繊維部は、前記第2主面側で中間部が前記網状部と係合し、端部側が前記ベース部の前記第1主面からそれぞれ張り出しており、前記ベース部は、前記複数の毛髪繊維部が設けられた毛髪繊維領域と、前記複数の毛髪繊維部が設けられていない非毛髪繊維領域を有し、前記閉塞部は、前記毛髪繊維領域と前記非毛髪繊維領域に跨って設けられており、前記粘着部は、前記ベース部の前記第2主面側に設けられ、90%以上の部分が前記ベース部の厚み方向において前記閉塞部と重なっている、汎用かつらである。
【0009】
本様相によれば、毛髪繊維部の中間部が網状部と係合しているので、ベース部から毛髪繊維部が抜けにくい。
本様相によれば、閉塞部が網状部の第1主面側の面よりも第2主面側に位置しているので、閉塞部の第1主面側と網状部の第1主面側との間に段差が生じ、第1主面側から光が当たっても、閉塞部が目立ちにくい。
本様相によれば、閉塞部が毛髪繊維領域と非毛髪繊維領域に跨って設けられているので、閉塞部に重なるように粘着部を設けやすく、閉塞部によって毛髪繊維領域と非毛髪繊維領域の境界部分が目立ちにくい。
本様相によれば、粘着部の90%以上の部分が閉塞部と重なっているため、閉塞部が直接又は間接的に下地として機能し、粘着部の面積を確保することができる。その結果、粘着部がベース部から剥がれにくく、使用者の皮膚からも剥がれにくい。
【0010】
好ましい様相は、前記粘着部は、前記毛髪繊維領域の縁に沿って延びている。
(【0011】以降は省略されています)

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