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公開番号
2025150805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051905
出願日
2024-03-27
発明の名称
多加水パン生地用改良剤
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A21D
2/36 20060101AFI20251002BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】生地のべたつきを抑制しつつ、加熱調理後のパンのボリュームが大きく、しっとりした食感の多加水パンが得られる、多加水パン生地用改良剤を提供すること。
【解決手段】特定条件において産生されるグルコース濃度が0.05~0.50mg/mlである加工澱粉を含有する、多加水パン生地用改良剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記条件において産生されるグルコース濃度が0.05~0.50mg/mlである加工澱粉を含有する、多加水パン生地用改良剤。
[条件]
(1)前記加工澱粉100mgに、2.5%のα-アミラーゼ(「スミチーム(登録商標)AS」新日本化学工業(株)製)水溶液1mlを添加し、40℃で10分間反応させる。
(2)前記(1)の反応液に希硫酸8mlを加えて反応停止させ、相対遠心力1000×gで5分間遠心分離する。
(3)前記(2)の遠心分離後の上清100μlにアミログルコシダーゼ溶液を100μl加え40℃で10分間反応させる。
(4)前記(3)の反応液にGOPOD試薬4mlを加え40℃で20分静置して発色させる。
(5)前記(4)の発色液について、510nmでの吸光度を測定する。
(6)前記(5)で得た吸光度からブランクの吸光度を減算し、α-アミラーゼ反応させた加工澱粉サンプルの吸光度とする。
(7)グルコース標準で作成した検量線から、前記(6)のα-アミラーゼ反応させた加工澱粉サンプルのグルコース濃度(mg/ml)を算出する。
(8)前記(1)~(7)の手順において、前記(1)のα-アミラーゼ水溶液の代わりに100mM酢酸緩衝液を用いた以外は同様にして、α-アミラーゼ反応をさせていない加工澱粉サンプル中のグルコース濃度(mg/ml)を得る。
(9)前記(7)で算出したαアミラーゼ反応させた加工澱粉サンプルのグルコース濃度から、前記(8)で得たα-アミラーゼ反応をさせていない加工澱粉サンプル中のグルコース濃度を引いた値が、前記加工澱粉から産生されるグルコース濃度である。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記加工澱粉がα化リン酸架橋澱粉である、請求項1に記載の多加水パン生地用改良剤。
【請求項3】
水分量が47~57重量%であるパン生地であって、前記条件において産生されるグルコース濃度が0.05~0.50mg/mlである加工澱粉を含有する、パン生地。
【請求項4】
前記加工澱粉がα化リン酸架橋澱粉である、請求項3に記載のパン生地。
【請求項5】
前記パン生地中の前記加工澱粉の含有量が、穀粉100重量部(乾燥重量)に対して、1.2~11.6重量部である、請求項3または4に記載のパン生地。
【請求項6】
請求項3または4に記載のパン生地が加熱調理された、パン。
【請求項7】
請求項3または4に記載のパン生地が冷凍された、冷凍パン生地。
【請求項8】
請求項7に記載の冷凍パン生地が加熱調理された、パン。
【請求項9】
請求項6に記載のパンが冷凍された、冷凍パン。
【請求項10】
請求項8に記載のパンが冷凍された、冷凍パン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多加水パン生地用改良剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、通常より加水量を増やしたパン生地を加熱調理して得られる「多加水パン」(高加水パンともいう)がベーカリーで流行している。パンをしっとりとした食感にするために加水量を増やして製造されるが、生地が極度にべたついたり離水が発生するため、工業生産においては保水力の高いα化澱粉などが使用されることがある。しかし、保水力の高いα化澱粉を使用すると、生地のべたつきは抑制できる反面、加熱調理後のパンのボリュームが小さくなったり、弾力のある硬い食感になってしまうという問題がある。
【0003】
特許文献1には、ソフトな食感を有し、且つ経時的な品質劣化が改善されたパン類を経済的に提供するため、膨潤度4.0~35のα-化架橋澱粉を、小麦粉を主原料とする原料穀粉に対し、0.5~10重量%添加することを特徴とするパン類の製造方法が開示されており、実施例15には、強力小麦粉95.5重量部とα-化架橋澱粉4.5重量部に対し、水78重量部、ドライイースト1重量部、イーストフード0.1重量部、砂糖6重量部、食塩2重量部、ショートニング5重量部、脱脂粉乳2重量部を配合して製造したパン生地が記載されている。当該パン生地の水分を各原料の一般的な水分を前提に算出すると、穀粉100重量%に対して加水量が78重量%(=生地水分49.4重量%(計算値))となる。
【0004】
特許文献2には、水分含有量が高く、且つソフトで老化し難いパン類、及びそのようなパン類の機械製パンに対応可能な製造方法を提供するため、穀粉、α化澱粉を含む澱粉、及びグルテンからなる原料粉及び水を含む材料を混捏して生地を調製する工程であり、前記水の配合量が、前記原料粉100質量部に対して、75~110質量部である工程を含むパン類の製造方法に関する記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平04-091744号公報
特開2019-180254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の膨潤度4.0~35のα-化架橋澱粉を多加水パン生地に添加しても、フロア発酵後の生地がべたつくため、パン生地の分割、丸め、及び成形作業が困難であり、焼成後のパンのボリュームも小さい。
【0007】
特許文献2の製造方法によれば、α化澱粉に加えてグルテンを所定量配合する必要があり、加熱調理してできるパンは、よりボリュームが小さく弾力のある食感となってしまう。
【0008】
従来、工業生産される多加水パン生地には、べたつきを抑えるために加工澱粉が使用されてきたが、通常、加工澱粉を使用した多加水パンは、ボリュームが大きくならず、弾力のある硬い食感になってしまう。
【0009】
本発明の目的は、生地のべたつきを抑制しつつ、加熱調理後のパンのボリュームが大きく、しっとりした食感の多加水パンが得られる、多加水パン生地用改良剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定条件において産生されるグルコース濃度が特定の範囲である加工澱粉を含有する多加水パン生地用改良剤によれば、生地のべたつきを抑制しつつ、加熱調理後のパンのボリュームが大きく、しっとりした食感の多加水パンが得られる、多加水パン生地を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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