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公開番号
2025150998
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052201
出願日
2024-03-27
発明の名称
塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
C08J
3/16 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】洗浄等の工程で必要とする強度を有し、粉砕しなくても、低ゾル粗粒要件を満たす塩化ビニル樹脂凝集粒子が得られる塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法であって、塩化ビニル樹脂ラテックス及び無機塩を含む混合物に対して、コロイドミルによってせん断力を加え、塩化ビニル樹脂凝集粒子を含む凝集ラテックスを得る工程、及び前記凝集ラテックスを熱処理する工程を含み、前記混合物中の無機塩の濃度は、1.5重量%以上である、塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法であって、
塩化ビニル樹脂ラテックス及び無機塩を含む混合物に対して、コロイドミルによってせん断力を加え、塩化ビニル樹脂凝集粒子を含む凝集ラテックスを得る工程、及び
前記凝集ラテックスを熱処理する工程を含み、
前記混合物中の無機塩の濃度は、1.5重量%以上である、塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記混合物中の無機塩の濃度は、1.5~15重量%である、請求項1に記載の塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法。
【請求項3】
熱処理後の凝集ラテックスにおいて、塩化ビニル樹脂凝集粒子の粒子径分布は、2~500μmである、請求項1に記載の塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法。
【請求項4】
前記無機塩は、硫酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属缶の内面のコーティングやマーキングフィルムに好適に用いることができる塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
塩化ビニル樹脂は、安価であり、加工性及び耐久性に優れることから、金属缶の内面コーティングやマーキングフィルムに広く使用されている。例えば、特許文献1には、体積粒度分布における累積体積百分率が50体積%の粒子径D50が0.5μm以上5.0μm以下であり、且つ体積粒度分布における累積体積百分率が90体積%の粒子径D90が8.0μm以下であり、Na濃度が90ppm以下の塩化ビニル樹脂凝集粒子を含む組成物を金属缶用塗料組成物やマーキングフィルム組成物として用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2019/159896号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
金属缶の内面のコーティングやマーキングフィルムに用いる樹脂の場合、低ゾル粗粒(例えば、A法粗粒25μm以下)が求められる。また、金属缶の内面をコーティングするのに用いる樹脂の場合、金属濃度及び塩濃度が低いことが求められる。
そこで、特許文献1を含む従来の塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法では、一般的に、塩化ビニル樹脂ラテックス粒子を約100μm以上の凝集体にし、凝集体を洗浄及び脱水することで金属濃度及び塩濃度を低下させた後、粉砕を行うことで、低ゾル粗粒特徴を満たす塩化ビニル樹脂凝集粒子を作製しており、粉砕の負荷が高い問題があった。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、洗浄等の工程で必要とする強度を有し、かつ、粉砕しなくても、低ゾル粗粒要件を満たす塩化ビニル樹脂凝集粒子が得られる塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法であって、塩化ビニル樹脂ラテックス及び無機塩を含む混合物に対して、コロイドミルによってせん断力を加え、塩化ビニル樹脂凝集粒子を含む凝集ラテックスを得る工程、及び前記凝集ラテックスを熱処理する工程を含み、前記混合物中の無機塩の濃度は、1.5重量%以上である、塩化ビニル樹脂凝集粒子の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法によれば、洗浄等の工程で必要とする強度を有し、かつ、粉砕しなくても、低ゾル粗粒要件を満たす塩化ビニル樹脂凝集粒子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
塩化ビニル樹脂ラテックス粒子が凝集して塩化ビニル樹脂凝集粒子を形成することを説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の発明者は、上述した課題を解決するために、鋭意検討を重ねた。その結果、驚くことに、塩化ビニル樹脂ラテックス及び無機塩を含む混合物に対して、コロイドミルによってせん断力を加え、塩化ビニル樹脂ラテックスを凝集させた後に熱処理することで塩化ビニル樹脂凝集粒子を製造するとともに、前記混合物中の無機塩の濃度を所定範囲にすることで、洗浄等の工程で必要とする強度を有し、粉砕しなくても、低ゾル粗粒要件を満たす塩化ビニル樹脂凝集粒子が得られることを見出した。
【0010】
具体的には、塩化ビニル樹脂ラテックス及び所定濃度の無機塩を含む混合物に、コロイドミルによってせん断力を加え、塩化ビニル樹脂ラテックスを凝集させて得られた塩化ビニル樹脂凝集粒子を含む凝集ラテックスを熱処理することで、塩化ビニル樹脂ラテックス粒子(一次粒子)が凝集して形成した二次粒子、及び該二次粒子がさらに凝集して形成した三次粒子を含み、一次粒子間の結合強度が、二次粒子間の結合強度より相対的に強く、二次粒子間の結合強度が適度な範囲の塩化ビニル樹脂凝集粒子が得られると推測される。該塩化ビニル樹脂凝集粒子は、一次粒子間の結合強度が、二次粒子間の結合強度より相対的に強いことで、洗浄等の工程において、外力を受けても一次粒子に崩壊することはなく、洗浄等の工程に必要とされる強度を有すると推測される。また、該塩化ビニル樹脂凝集粒子は、二次粒子間の結合強度が適度な範囲であることで、塩化ビニル樹脂凝集粒子を粉砕しなくとも、混練時の外力により、三次粒子が二次粒子になりやすく、低ゾル粗粒要件を満たす組成物が得られやすいと推測される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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