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公開番号2025125375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021403
出願日2024-02-15
発明の名称硬化性組成物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C08F 293/00 20060101AFI20250820BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ブロック構造を有する反応性ケイ素基含有(メタ)アクリル系共重合体を含有し、強度又は伸びが改善された硬化物を与え得る硬化性組成物の提供。
【解決手段】反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、XブロックおよびYブロックを有し、XYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含む。Xブロックに含まれている反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーの数は平均で1.0個以上である。Yブロックに含まれている反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーの割合は0~3重量%である。重合体(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である。硬化触媒は、式:(R2-O)nTi-A4-nで表されるチタン化合物(B)、及び、アンモニウムヒドロキシド(C)を含有するか、又は、(B)と(C)との反応生成物を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1):
-Si(R


3-a


(1)
(R

はそれぞれ独立に炭素数1~20の炭化水素基を表し、前記炭化水素基はヘテロ含有基を有していても良い。Xはそれぞれ独立に水酸基または加水分解性基である。aは1,2,または3である。)
で表される反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)、及び、硬化触媒を含有する硬化性組成物であって、
前記(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)は、XブロックおよびYブロックを有しており、XYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含み、
前記Xブロックに含まれている前記反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の単量体単位の数は、平均で1.0個以上であり、
前記Yブロックに含まれている前記反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の単量体単位の割合は、前記Yブロックに含まれている全ての単量体単位の合計重量を基準として、0~3重量%であり、
前記(メタ)アクリル酸エステル系重合体(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下であり、
前記硬化触媒が、一般式(2):
(R

-O)

Ti-A
4-n
(2)
(R

は炭素数1~10の置換又は非置換の炭化水素基である。nは1~4の整数である。Aはβジケトン基である。)
で表されるチタン化合物(B)、及び、アンモニウムヒドロキシド(C)を含有するか、又は、前記チタン化合物(B)と前記アンモニウムヒドロキシド(C)との反応生成物を含有する、硬化性組成物。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
接着性付与剤をさらに含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記接着性付与剤が、アミノ基含有シランカップリング剤を含む、請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物が硬化してなる硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性ケイ素基含有(メタ)アクリル酸エステル系重合体を含む硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
反応性ケイ素基を有する重合体は、湿分反応性ポリマーとして知られており、接着剤、シーリング材、コーティング材、塗料、粘着剤等の多くの工業製品に含まれ、幅広い分野で利用されている。
【0003】
このような反応性ケイ素基含有重合体の重合体成分としては、主鎖骨格がポリオキシアルキレン系重合体、飽和炭化水素系重合体や(メタ)アクリル酸エステル系共重合体などの各種重合体が知られている。
【0004】
反応性ケイ素基を有する重合体は、硬化触媒がない状況下では水分と共存してもケイ素基が反応せず長期的に安定であり、硬化触媒を混合するとその時点から硬化反応が進む。硬化触媒として錫触媒が多く使用されているが、錫以外の触媒が求められることがある。
【0005】
例えば、錫以外の硬化触媒の一つとして、チタン触媒が開発されている。例えば、特許文献1では、特定の構造を有する反応性ケイ素含有ポリオキシアルキレン系重合体と、硬化触媒として、特定構造のチタン化合物と、アンモニウムヒドロキシドを含有する硬化性組成物が記載されている。
【0006】
一方、特許文献2では、反応性ケイ素基を有する(メタ)アクリル系共重合体として、特定のジブロック構造又はトリブロック構造を有するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2023/054701号
国際公開第2021/157583号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2で開示されているような特定のブロック構造を有する反応性ケイ素基含有(メタ)アクリル系共重合体を、一般的な錫触媒で硬化させて得られる硬化物は、強度又は伸びが十分でない場合があり、これを改善することが求められている。
【0009】
本発明は、ブロック構造を有する反応性ケイ素基含有(メタ)アクリル系共重合体を含有し、強度又は伸びが改善された硬化物を与え得る硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ブロック構造を有する反応性ケイ素基含有(メタ)アクリル系共重合体を含有する硬化性組成物において、硬化触媒として特定の非錫触媒を用いることで、得られる硬化物の強度又は伸びが改善されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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