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公開番号
2025134505
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032456
出願日
2024-03-04
発明の名称
延長カテーテル
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20250909BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】体内の湾曲部に体内の湾曲部に挿入し易い延長カテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル内に挿入され前記カテーテルの遠位側の開口から突出可能な延長カテーテルであって、筒状部材と、遠位端部が前記筒状部材に固定されている線状部材とを有しており、前記筒状部材は、筒状部と、前記筒状部よりも近位側に位置するテーパ部を有しており、前記筒状部材は、少なくとも前記筒状部において編組チューブを有しており、前記編組チューブの近位側の開口部を含む開口部含有面は傾斜しており、前記編組チューブの径方向において、前記開口部含有面の遠位端は、前記開口部含有面の近位端よりも前記線状部材に近い延長カテーテル。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテル内に挿入され前記カテーテルの遠位側の開口から突出可能な延長カテーテルであって、
筒状部材と、
遠位端部が前記筒状部材に固定されている線状部材とを有しており、
前記筒状部材は、筒状部と、前記筒状部よりも近位側に位置するテーパ部を有しており、
前記筒状部材は、少なくとも前記筒状部において編組チューブを有しており、
前記編組チューブの近位側の開口部を含む開口部含有面は傾斜しており、
前記編組チューブの径方向において、前記開口部含有面の遠位端は、前記開口部含有面の近位端よりも前記線状部材に近い延長カテーテル。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記テーパ部は第1テーパ面を有しており、下記式(1)を満たす請求項1に記載の延長カテーテル。
θ1≧70° ・・・(1)
[式中、θ1は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記第1テーパ面とのなす角度を示す。]
【請求項3】
前記テーパ部は複数のテーパ面を有しており、前記第1テーパ面は、前記複数のテーパ面のうち最も遠位側に位置するテーパ面である請求項2に記載の延長カテーテル。
【請求項4】
前記編組チューブは、第1線材を有し、前記第1線材は、前記筒状部の軸方向に対して傾斜している第1傾斜部を有しており、
前記テーパ部のテーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、下記式(2)を満たす請求項1または2に記載の延長カテーテル。
θ2>θ3 ・・・(2)
[式中、θ2は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。θ3は、前記第1傾斜部と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。]
【請求項5】
前記編組チューブは、第1線材を有し、前記第1線材は、前記筒状部の軸方向に対して傾斜している第1傾斜部を有しており、
前記テーパ部のテーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、下記式(3)を満たす請求項1または2に記載の延長カテーテル。
θ2<θ3 ・・・(3)
[式中、θ2は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。θ3は、前記第1傾斜部と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。]
【請求項6】
前記線状部材の遠位端は、前記編組チューブの近位端よりも遠位側に位置する請求項1または2に記載の延長カテーテル。
【請求項7】
前記線状部材の遠位端は、前記編組チューブの近位端よりも近位側に位置する請求項1または2に記載の延長カテーテル。
【請求項8】
前記第1テーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、前記編組チューブの前記開口部含有面の遠位端から前記第1テーパ面までの最短距離は、前記編組チューブの前記開口部含有面の前記遠位端における前記編組チューブの径方向の長さの0.5倍以上である請求項2に記載の延長カテーテル。
【請求項9】
前記編組チューブの近位端は、前記第1テーパ面の遠位端よりも遠位側に位置する請求項2に記載の延長カテーテル。
【請求項10】
前記筒状部材は、更に前記編組チューブの近位端、遠位端、またはこれらの両端が内側に位置するように配置されている少なくとも1つのX線不透過性リングを有している請求項1または2に記載の延長カテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は延長カテーテルに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
これまでに、狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患に対して、ステントやバルーン等の血管内治療用器具を用いて心臓の冠動脈の狭窄部を拡張し、血流を増加させる経皮的冠動脈形成術(PCI)が行われている。この際、ガイディングカテーテルの先端を冠動脈の入口に挿入して留置した後、ガイディングカテーテルの近位側の開口から延長カテーテルを挿入して遠位側の開口から延長カテーテルの一部を突出させて冠動脈に挿入する場合がある。このような延長カテーテルを用いれば血管内治療用器具を冠動脈内の患部にまで送達し易くなる。このような延長カテーテルは種々知られており、例えば特許文献1には、筒状部と、筒状部よりも近位側に位置する第1テーパ部と、第1テーパ部よりも近位側に位置する第2テーパ部を備え、第1テーパ部は外側面と第1テーパ面とを有し、第2テーパ部は外側面と第2テーパ面とを有しており、第1テーパ面と筒状部の軸方向とのなす角度θ1が90~145°、第2テーパ面と軸方向とのなす角度θ2が120~175°である延長カテーテルが開示されている。更に特許文献1には、筒状部が編組状の補強層を備えることも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/162286号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような筒状部に編組状の補強層を有する従来の延長カテーテルでは、筒状部が体内の動脈等の湾曲部に挿入し難い場合があることが本発明者の検討により分かった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、体内の湾曲部に挿入し易い延長カテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた実施の形態に係る延長カテーテルは、以下の通りである。
[1]カテーテル内に挿入され前記カテーテルの遠位側の開口から突出可能な延長カテーテルであって、
筒状部材と、
遠位端部が前記筒状部材に固定されている線状部材とを有しており、
前記筒状部材は、筒状部と、前記筒状部よりも近位側に位置するテーパ部を有しており、
前記筒状部材は、少なくとも前記筒状部において編組チューブを有しており、
前記編組チューブの近位側の開口部を含む開口部含有面は傾斜しており、
前記編組チューブの径方向において、前記開口部含有面の遠位端は、前記開口部含有面の近位端よりも前記線状部材に近い延長カテーテル。
【0006】
上記のように編組チューブの開口部含有面が、径方向において近位端よりも遠位端の方が線状部材に近くなるように傾斜していることにより、筒状部材の側面視において開口部含有面とテーパ部のテーパ面との間に台形状の部分が形成され易くなる。その結果、開口部含有面の近位端が湾曲の内側となる向きで筒状部材を体内の湾曲部に挿入したときに、体内の湾曲部に沿って湾曲し易くなるため、延長カテーテルを体内の湾曲部に挿入し易くなる。実施の形態に係る延長カテーテルは、以下の[2]~[12]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記テーパ部は第1テーパ面を有しており、下記式(1)を満たす[1]に記載の延長カテーテル。
θ1≧70° ・・・(1)
[式中、θ1は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記第1テーパ面とのなす角度を示す。]
[3]前記テーパ部は複数のテーパ面を有しており、前記第1テーパ面は、前記複数のテーパ面のうち最も遠位側に位置するテーパ面である[2]に記載の延長カテーテル。
[4]前記編組チューブは、第1線材を有し、前記第1線材は、前記筒状部の軸方向に対して傾斜している第1傾斜部を有しており、
前記テーパ部のテーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、下記式(2)を満たす[1]~[3]のいずれかに記載の延長カテーテル。
θ2>θ3 ・・・(2)
[式中、θ2は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。θ3は、前記第1傾斜部と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。]
[5]前記編組チューブは、第1線材を有し、前記第1線材は、前記筒状部の軸方向に対して傾斜している第1傾斜部を有しており、
前記テーパ部のテーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、下記式(3)を満たす[1]~[3]のいずれかに記載の延長カテーテル。
θ2<θ3 ・・・(3)
[式中、θ2は、前記編組チューブの前記開口部含有面と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。θ3は、前記第1傾斜部と、前記筒状部の軸方向とのなす角度を示す。]
[6]前記線状部材の遠位端は、前記編組チューブの近位端よりも遠位側に位置する[1]~[5]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[7]前記線状部材の遠位端は、前記編組チューブの近位端よりも近位側に位置する[1]~[5]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[8]前記第1テーパ面が線状となる向きに前記筒状部材を向けたときの視野において、前記編組チューブの前記開口部含有面の遠位端から前記第1テーパ面までの最短距離は、前記編組チューブの前記開口部含有面の前記遠位端における前記編組チューブの径方向の長さの0.5倍以上である[2]~[7]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[9]前記編組チューブの近位端は、前記第1テーパ面の遠位端よりも遠位側に位置する[2]~[8]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[10]前記筒状部材は、更に前記編組チューブの近位端、遠位端、またはこれらの両端が内側に位置するように配置されている少なくとも1つのX線不透過性リングを有している[1]~[9]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[11]前記線状部材は、内腔を有していない中実の線状部材である[1]~[10]のいずれかに記載の延長カテーテル。
[12]前記編組チューブの径方向において、前記第1テーパ面の近位端は、前記第1テーパ面の遠位端よりも前記線状部材に近い[2]~[11]のいずれかに記載の延長カテーテル。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、体内の湾曲部に挿入し易い延長カテーテルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態に係る延長カテーテルの側面図である。
図2は、図1の延長カテーテルをガイディングカテーテル内に挿入して、遠位側の開口から一部を突出させたときの側面図である。
図3は、湾曲状態のガイディングカテーテル内に挿入された図1の延長カテーテルの側面図である。
図4は、図1の延長カテーテルのテーパ部とその近傍の側面図である。
図5は、図1の延長カテーテルの筒状部内に配置されている編組チューブの側面図である。
図6は、図1の延長カテーテルの筒状部内に配置されている編組チューブの変形例の側面図である。
図7は、図1の延長カテーテルのテーパ部とその近傍における軸方向の断面図である。
図8は、図1のA-A断面図である。
図9は、X線不透過性リングを有する図1の延長カテーテルの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
【0010】
実施の形態に係る延長カテーテルは、カテーテル内に挿入されカテーテルの遠位側の開口から突出可能な延長カテーテルであって、筒状部材と、遠位端部が筒状部材に固定されている線状部材とを有しており、筒状部材は、筒状部と、筒状部よりも近位側に位置するテーパ部を有しており、筒状部材は、少なくとも筒状部において編組チューブを有しており、編組チューブの近位側の開口部を含む開口部含有面は傾斜しており、編組チューブの径方向において、開口部含有面の遠位端は、開口部含有面の近位端よりも線状部材に近い。上記のように編組チューブの開口部含有面が、径方向において近位端よりも遠位端の方が線状部材に近くなるように傾斜していることにより、筒状部材の側面視において開口部含有面とテーパ部のテーパ面との間に台形状の部分が形成され易くなる。その結果、開口部含有面の近位端が湾曲の内側となる向きで筒状部材を体内の湾曲部に挿入したときに、体内の湾曲部に沿って湾曲し易くなるため、延長カテーテルを体内の湾曲部に挿入し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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