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公開番号
2025102600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2024039868
出願日
2024-03-14
発明の名称
結晶化促進剤
出願人
株式会社カネカ
,
国立大学法人神戸大学
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C08G
63/06 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリ乳酸の結晶化を促進する新規技術の提供。
【解決手段】ポリ乳酸の結晶化を促進する結晶化促進剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、結晶化促進剤。他のヒドロキシカルボン酸は、3-ヒドロキシアルカン酸であることが好ましい。共重合ポリエステルは、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体であることが好ましい。ポリ乳酸と、前記結晶化促進剤とを含有する、樹脂組成物を構成することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ乳酸の結晶化を促進する結晶化促進剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、結晶化促進剤。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシアルカン酸である、請求項1に記載の結晶化促進剤。
【請求項3】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシペンタン酸、3-ヒドロキシヘキサン酸、3-ヒドロキシヘプタン酸、3-ヒドロキシオクタン酸、3-ヒドロキシノナン酸、3-ヒドロキシデカン酸、3-ヒドロキシドデカン酸、3-ヒドロキシテトラデカン酸、3-ヒドロキシペンタデカン酸、及び、3-ヒドロキシヘキサデカン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の結晶化促進剤。
【請求項4】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸である、請求項1に記載の結晶化促進剤。
【請求項5】
前記共重合ポリエステルが、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体である、請求項1~4のいずれかに記載の結晶化促進剤。
【請求項6】
前記共重合ポリエステル中の乳酸モノマーが、D-乳酸モノマーである、請求項1~4のいずれかに記載の結晶化促進剤。
【請求項7】
前記共重合ポリエステル中の乳酸単位のモル分率が5~70モル%である、請求項1~4のいずれかに記載の結晶化促進剤。
【請求項8】
前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が1万~100万である、請求項1~4のいずれかに記載の結晶化促進剤。
【請求項9】
ポリ乳酸と、請求項1~4のいずれかに記載の結晶化促進剤とを含有する、樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリ乳酸100重量部に対する前記共重合ポリエステルの量が1~100重量部である、請求項9に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ乳酸の結晶化を促進する結晶化促進剤、及び、その使用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックは自然環境中で分解されにくいために、大量廃棄による環境汚染が深刻な問題として取り上げられている。このような問題に対処するため、微生物の作用によって水と二酸化炭素に分解され得るプラスチックとして生分解性プラスチックの実用化が進められている。
【0003】
代表的な生分解性プラスチックの1つであるポリ乳酸は、バイオマス由来の原料から合成できるバイオポリマーの1種である。比較的高い剛性や強度、さらには透明性を有することから、石油由来プラスチックの代替として幅広い用途での使用が進められている。
【0004】
ポリ乳酸等の熱可塑性樹脂は、工業上の生産性の観点から、成形加工時に、加熱溶融させた後、短時間で固化することが望まれる。
そのような固化性を改善する手法として種々の添加剤を熱可塑性樹脂に配合することが知られている。
【0005】
例えば、特許文献1では、ポリ乳酸に塩基性シアヌル酸亜鉛粒子を添加することで、ポリ乳酸の結晶化速度が速くなることが開示されている。
また、特許文献2では、特定の粒径以下のタルク及び/又は窒化ホウ素からなる無機粒子をポリ乳酸に添加することで、ポリ乳酸の結晶化速度が速くなることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2011/162354号
特開平8-3432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び2ではポリ乳酸の結晶化を促進する技術が開示されているものの、その効果が十分ではなかったり、また、ポリ乳酸とは化学構造が大きく異なる物質をポリ乳酸に混合することになるため、ポリ乳酸の透明性や機械的特性を損なったりする懸念がある。
【0008】
本発明は、ポリ乳酸の結晶化を促進する新規技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルが、ポリ乳酸の結晶化を促進し得ることを見出し、本発明に至った。
【0010】
すなわち本発明は、ポリ乳酸の結晶化を促進する結晶化促進剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、結晶化促進剤に関する。
また本発明は、ポリ乳酸と、前記結晶化促進剤とを含有する、樹脂組成物にも関する。
さらに本発明は、前記樹脂組成物を成形してなる成形体にも関する。
更にまた、本発明は、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを、ポリ乳酸と混合することを特徴とする、ポリ乳酸の結晶化を促進する方法にも関する。
更にまた、本発明は、ポリ乳酸の結晶化を促進する結晶化促進剤としての、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルの使用にも関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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