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公開番号2025097195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213349
出願日2023-12-18
発明の名称子宮頸部挿入用カテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 17/435 20060101AFI20250623BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】操作性を向上させることができ、侵襲性を低減させることができる子宮頸部挿入用カテーテルを提供する。
【解決手段】長手方向xを有している子宮頸部挿入用カテーテル100であって、子宮頸部挿入用カテーテル100の長手方向xに延在しているワイヤー30と、子宮頸部挿入用カテーテル100の長手方向xに貫通している第1内腔11と子宮頸部挿入用カテーテル100の長手方向xに延在しておりワイヤー30が配置されている第2内腔12とを有している第1シャフト10と、を備え、ワイヤー30の遠位端部が第1シャフト10の遠位端部に固定されており、子宮頸部挿入用カテーテル100の長手方向xに垂直な断面において、第1シャフト10の図心に対するワイヤー30の図心の偏心距離は、第1シャフト10の図心に対する第1内腔11の図心の偏心距離よりも大きい子宮頸部挿入用カテーテル100。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向を有している子宮頸部挿入用カテーテルであって、
前記長手方向に延在しているワイヤーと、
前記長手方向に貫通している第1内腔と前記長手方向に延在しており前記ワイヤーが配置されている第2内腔とを有している第1シャフトと、を備え、
前記ワイヤーの遠位端部が前記第1シャフトの遠位端部に固定されており、
前記長手方向に垂直な断面において、前記第1シャフトの図心に対する前記ワイヤーの図心の偏心距離は、前記第1シャフトの図心に対する前記第1内腔の図心の偏心距離よりも大きい子宮頸部挿入用カテーテル。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第1シャフトは、前記第1シャフトの周方向において、前記第1シャフトの内部、外表面または内表面に補強部材が配置されている補強部と、前記第1シャフトの内部、外表面および内表面に補強部材が配置されていない非補強部と、を有している請求項1に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項3】
前記第1シャフトは、前記第1シャフトの周方向において、樹脂で構成されている第1部分と、前記第1部分よりも曲げ剛性が低い樹脂で構成されている第2部分と、を有している請求項1に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項4】
前記ワイヤーは2本以上設けられており、
前記2本以上のワイヤーには第1ワイヤーと第2ワイヤーが含まれており、
前記第1シャフトの遠位端部において、前記第1内腔は前記第1ワイヤーと前記第2ワイヤーの間に位置している請求項1に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項5】
前記第1シャフトは前記第2内腔を1つのみ有している請求項1~4のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項6】
前記第2内腔は、第2-1内腔と、前記第2-1内腔とは異なる位置に設けられている第2-2内腔と、を含んでおり、
前記第1ワイヤーは前記第2-1内腔に配置されており、前記第2ワイヤーは前記第2-2内腔に配置されている請求項4に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項7】
前記長手方向に貫通している内腔を有し、前記第1シャフトの第1内腔に配置される第2シャフトをさらに有する請求項1~4のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項8】
前記第1シャフトの遠位端部に感圧センサーが設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
【請求項9】
前記第1シャフトは、その遠位端部に、前記第1シャフトの径方向外方に膨出している膨出部を有しており、前記膨出部の内部には気体が封入されている請求項1~4のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、胚移植または人工授精の際に用いられる子宮頸部挿入用カテーテルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
不妊治療において、人工授精や体外受精、顕微授精、胚移植等が行われている。体外受精とは、培養液内に配置されている卵子のまわりに精子を注入して受精させる方法である。顕微授精とは、顕微鏡下において、細いガラス管を用いて精子を卵子に注入して受精させる方法である。胚移植とは、体外受精や顕微授精が施されることによって受精し、成長した胚を、適切なタイミングで患者の子宮に移植する方法である。人工授精とは、培養液で洗浄した精子を子宮内に注入することで精子が卵子のところまでたどり着く確率を上げるための方法である。
【0003】
胚移植を行う際には、例えば、特許文献1に記載されているような胚移植用器具が用いられている。
【0004】
特許文献1には、先端から後端まで貫通した通路と球状膨出部を備える可撓性シースと、該可撓性シース内に抜去可能に挿入されており先端が可撓性シースの先端面とほぼ等しいもしくは若干突出する可撓性スタイレットと、可撓性スタイレットを抜去した状態の可撓性シース内に挿入可能であって該可撓性シースの先端より所定長さ突出可能な柔軟先端部を備える移植用チューブ体とを備える胚移植用器具について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-129789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている胚移植用器具は、可撓性シースの内腔に可撓性スタイレットが配置されており、一部が湾曲しているものであった。しかしながら、子宮頸管の狭窄または屈曲のために子宮内に内腔に可撓性スタイレットが配置されている可撓性シースの先端部を配置することが難しい症例も少なくない。このような症例である場合、可撓性スタイレットが配置されている可撓性シースに力が加えられても屈曲している部分がさらに曲がる方向に力が逃げてしまうことで該シースを進めたい方向にまっすぐ力を加えることが困難であった。このような症例の場合には、子宮頸部の組織を器具でつかんだ状態で引っ張ったり、鑷子を用いて可撓性スタイレットが配置されている可撓性シースの先端部を子宮頸部内に押し込んだりしていた。このため、医師の技量によっては可撓性シースを子宮内に配置するまでに多くの時間を要したり、組織からの出血を伴ったりする場合があり、操作性や侵襲性の観点において課題があった。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性を向上させることができ、侵襲性を低減させることができる子宮頸部挿入用カテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決できた本発明の実施の形態に係る子宮頸部挿入用カテーテルとは以下の通りである。
[1] 長手方向を有している子宮頸部挿入用カテーテルであって、
前記長手方向に延在しているワイヤーと、
前記長手方向に貫通している第1内腔と前記長手方向に延在しており前記ワイヤーが配置されている第2内腔とを有している第1シャフトと、を備え、
前記ワイヤーの遠位端部が前記第1シャフトの遠位端部に固定されており、
前記長手方向に垂直な断面において、前記第1シャフトの図心に対する前記ワイヤーの図心の偏心距離は、前記第1シャフトの図心に対する前記第1内腔の図心の偏心距離よりも大きい子宮頸部挿入用カテーテル。
【0009】
本発明の実施の形態に係る子宮頸部挿入用カテーテルは、ワイヤーの遠位端部が第1シャフトの遠位端部に固定されているものであって、子宮頸部挿入用カテーテルの長手方向に垂直な断面における第1シャフトの図心に対するワイヤーの図心の偏心距離が該断面における第1シャフトの図心に対する第1内腔の図心の偏心距離よりも大きいものである。このため、ワイヤーを近位側に向かって引っ張ることによって第1シャフトの径方向のうちワイヤーが存在している方向に子宮頸部挿入用カテーテルの遠位端部が湾曲しやすくなる。また、ワイヤーに対して外力を付与しない状態にすることにより、子宮頸部挿入用カテーテルは元の直線状の形状に戻ることができる。このように、ワイヤーの近位側への牽引を調節することによって子宮頸部挿入用カテーテルの遠位端部を湾曲させたり、直線状に戻したりといった操作を行いやすくすることができる。これにより、子宮頸部挿入用カテーテルの操作性を向上させることができ、侵襲性を低減させることができる。
【0010】
本発明の実施の形態に係る子宮頸部挿入用カテーテルは、以下の[2]~[9]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記第1シャフトは、前記第1シャフトの周方向において、前記第1シャフトの内部、外表面または内表面に補強部材が配置されている補強部と、前記第1シャフトの内部、外表面および内表面に補強部材が配置されていない非補強部と、を有している[1]に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[3] 前記第1シャフトは、前記第1シャフトの周方向において、樹脂で構成されている第1部分と、前記第1部分よりも曲げ剛性が低い樹脂で構成されている第2部分と、を有している[1]または[2]に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[4] 前記ワイヤーは2本以上設けられており、
前記2本以上のワイヤーには第1ワイヤーと第2ワイヤーが含まれており、
前記第1シャフトの遠位端部において、前記第1内腔は前記第1ワイヤーと前記第2ワイヤーの間に位置している[1]~[3]のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[5] 前記第1シャフトは前記第2内腔を1つのみ有している[1]~[4]のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[6] 前記第2内腔は、第2-1内腔と、前記第2-1内腔とは異なる位置に設けられている第2-2内腔と、を含んでおり、
前記第1ワイヤーは前記第2-1内腔に配置されており、前記第2ワイヤーは前記第2-2内腔に配置されている[4]に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[7] 前記長手方向に貫通している内腔を有し、前記第1シャフトの第1内腔に配置される第2シャフトをさらに有する[1]~[6]のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[8] 前記第1シャフトの遠位端部に感圧センサーが設けられている[1]~[7]のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
[9] 前記第1シャフトは、その遠位端部に、前記第1シャフトの径方向外方に膨出している膨出部を有しており、前記膨出部の内部には気体が封入されている[1]~[8]のいずれか一項に記載の子宮頸部挿入用カテーテル。
(【0011】以降は省略されています)

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