TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025127924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024929
出願日2024-02-21
発明の名称化合物、硬化性組成物および硬化物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08F 8/32 20060101AFI20250826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】開始剤由来のハロゲンの含有量を減少させた、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体を提供する。あるいは、硬化物の破断時の応力を向上させられる、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体が提供される。
【解決手段】本発明の一態様に係る化合物Aは、下記一般式で表される。P1およびP2は、シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体である。Ra1およびRa2は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基である。Rb1、Rb2、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよい。R3は、炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよい。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025127924000007.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">160</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式で表される、化合物A:
JPEG
2025127924000006.jpg
35
160
式中、


およびP

は、いずれも、シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体であり、

a1
およびR
a2
は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基であり、

b1
、R
b2
、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよく、


は、炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよく、
上記P

およびP

は、いずれも、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満である、請求項1に記載の化合物A。
【請求項3】
下記成分Aおよび成分Bを含んでいる、硬化性組成物:
成分A:請求項1に記載の化合物A;
成分B:硬化触媒。
【請求項4】
下記成分Cをさらに含んでいる、請求項3に記載の硬化性組成物:
成分C:シリル基を有するポリオキシアルキレン系重合体。
【請求項5】
請求項3または4に記載の硬化性組成物を硬化させてなる、硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な化合物に関する。本発明はまた、この化合物を含んでいる硬化性組成物および硬化物にも関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
シリル基を有する重合体分子は、シリル基が加水分解することにより、他の重合体分子との間でシロキサン結合を形成する。この架橋反応により、ゴム状の硬化物が得られる。このような重合体分子を含有している硬化性組成物は、シーリング材、接着剤、塗料などに使用されている。
【0003】
このようなシリル基を有する重合体のうち、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを主鎖とするものは、原子移動ラジカル重合によって製造できることが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-162394号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるような原子移動ラジカル重合による重合体の製造方法では、重合体分子の伸長反応が完了した後も、開始剤由来のハロゲン原子が重合体分子末端に残存する。つまり、原子移動ラジカル重合により得られる重合体には、開始剤由来のハロゲン原子が不可避的に含まれている。しかし、硬化性組成物の用途によっては、ハロゲン含有量が少ない方が好まれる場合もある(電子部品における用途など)。
【0006】
また、特許文献1に記載されるような硬化性組成物には、得られる硬化物の破断時の応力を向上させる余地が残っていた。
【0007】
本発明の一態様は、開始剤由来のハロゲンの含有量を減少させた、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体を提供することを課題とする。本発明の他の態様は、硬化物の破断時の応力を向上させられる、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る化合物Aは、下記一般式で表される:
JPEG
2025127924000001.jpg
35
159
式中、


およびP

は、いずれも、シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体であり、

a1
およびR
a2
は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基であり、

b1
、R
b2
、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよく、


は、炭素数が1~20個の有機基であり、ヘテロ原子を含んでいてもよく、
上記P

およびP

は、いずれも、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、開始剤由来のハロゲンの含有量を減少させた、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体が提供される。本発明の他の態様によれば、硬化物の破断時の応力を向上させられる、シリル基を有する新規な(メタ)アクリル系重合体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
化合物Aの生成を、分子量の増大の側面から裏付けるグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社カネカ
溶接治具
3か月前
株式会社カネカ
植毛装置
2か月前
株式会社カネカ
植毛装置
3か月前
株式会社カネカ
植毛装置
3か月前
株式会社カネカ
電解装置
12日前
株式会社カネカ
二次電池
7日前
株式会社カネカ
剃刀の持手
1か月前
株式会社カネカ
光学フィルム
今日
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
株式会社カネカ
生体内留置具
2か月前
株式会社カネカ
保護キャップ
20日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
8日前
株式会社カネカ
結晶化促進剤
1か月前
株式会社カネカ
生体内留置具
6日前
株式会社カネカ
濃縮システム
4日前
株式会社カネカ
製造システム
今日
株式会社カネカ
硬化性組成物
6日前
株式会社カネカ
蓄冷材組成物
4日前
株式会社カネカ
耐衝撃性改良剤
3か月前
株式会社カネカ
屋根断熱構造体
3か月前
株式会社カネカ
積層体の製造方法
3か月前
株式会社カネカ
線状部材接合治具
3か月前
株式会社カネカ
成形体の製造方法
3か月前
株式会社カネカ
通気パイプ構造体
3か月前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
1か月前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
1か月前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
1か月前
株式会社カネカ
固体撮像装置用基板
27日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル
1か月前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
2か月前
株式会社カネカ
ドレナージシステム
2か月前
株式会社カネカ
樹脂粒子の製造方法
3か月前
株式会社カネカ
メタクリル樹脂組成物
2か月前
株式会社カネカ
牛乳及びその製造方法
2か月前
株式会社カネカ
蒸留装置および蒸留方法
25日前
続きを見る