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公開番号
2025125670
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024021758
出願日
2024-02-16
発明の名称
ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C12P
7/625 20220101AFI20250821BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】微生物培養によるポリヒドロキシアルカン酸の製造方法であって、炭素源として廃棄油を使用しながらも、ポリヒドロキシアルカン酸を効率良く生産可能な製造方法を提供。
【解決手段】炭素源として油脂を含む培地中でポリヒドロキシアルカン酸生産菌株を培養してポリヒドロキシアルカン酸を生産させる工程を含む、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。前記油脂が、廃棄油を含む。前記油脂全体について測定した油脂重合物量が10%以下である。前記油脂重合物量は0.1%以上であってよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素源として油脂を含む培地中でポリヒドロキシアルカン酸生産菌株を培養してポリヒドロキシアルカン酸を生産させる工程を含む、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法であって、
前記油脂が、廃棄油を含み、
前記油脂全体について測定した油脂重合物量が10%以下である、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記油脂重合物量が0.1%以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記ポリヒドロキシアルカン酸生産菌株がカプリアビダス属に属する微生物である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記ポリヒドロキシアルカン酸が、2種以上のヒドロキシアルカン酸の共重合体である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ポリヒドロキシアルカン酸が、3-ヒドロキシヘキサン酸をモノマーユニットとして含有する共重合体である、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ポリヒドロキシアルカン酸が、3-ヒドロキシ酪酸と3-ヒドロキシヘキサン酸との共重合体である、請求項5に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物培養によるポリヒドロキシアルカン酸の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
SDGsをはじめとした持続可能性への世界的な関心の高まりや、海洋マイクロプラスチック問題のような環境問題に対する関心の高まりを背景に、包装および食品サービス、生物医学、農業などの産業を中心に、既存の石油由来の非生分解性プラスチックを生分解性材料に転換することが推進されている。近年、活発に産業生産が開始されている生分解性材料としては、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシアルカン酸(以下、PHAともいう)などが挙げられる。その中でも、PHAは幅広い環境中で優れた生分解性を有し、海水中でも生分解する数少ない生分解性材料であることから、海洋マイクロプラスチック問題や環境問題のソリューションとしての期待が高まっている。
【0003】
PHAは、多くの微生物種の細胞にエネルギー蓄積物質として生産、蓄積される天然の熱可塑性ポリエステルである。一般的に、PHA蓄積微生物に炭素源、窒素源、リン源等の栄養源を供給して培養することで、PHAは産業生産されている。PHA培養生産に利用される炭素源としては、グルコースやフルクトース等の糖や、パーム油や菜種油等の植物油、遊離脂肪酸やその塩などが用いられることが多い。
【0004】
しかし、前述した炭素源は原料生産過程での二酸化炭素排出量が多く、環境負荷が高いことから問題視されている。そこで、PHA生産においては、廃棄油(廃油、廃食油、廃食用油、廃植物油、使用済み油等とも呼称される)を炭素源として利用することが有望視されている。
【0005】
これまで、廃棄油を炭素源として用いてPHAを培養生産する例は既に報告されている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、廃棄油がPHAの生産性に対して与える影響に関しては何ら言及がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-254668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
PHAを効率的に培養生産するために必要な廃棄油の品質に関しては、本願発明者らの知る限りこれまで報告例がない。
【0008】
後掲する比較例1及び2で示すように、本願発明者らが、ある廃棄油を炭素源として公知のPHA生産株を培養したところ、未使用の油脂を炭素源として用いた培養(参考例1及び2)と比較して、PHA生産性が約2割も低下する結果が得られた。
このようなPHA生産性の低下は望ましいものではなく、廃棄油を炭素源として有効利用しながらも良好なPHA生産性を達成することが望ましい。
【0009】
本発明は、上記現状に鑑み、微生物培養によるポリヒドロキシアルカン酸の製造方法であって、炭素源として廃棄油を使用しながらも、ポリヒドロキシアルカン酸を効率良く生産可能な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、ポリヒドロキシアルカン酸生産微生物の培養を行ってポリヒドロキシアルカン酸を生産させるにあたって、炭素源として廃棄油を含む油脂を使用する場合に、前記油脂全体について測定された油脂重合物量が10%以下であると、未使用の油脂のみを使用した場合に近い生産性を達成できることを見出し、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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