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公開番号
2025136490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035105
出願日
2024-03-07
発明の名称
硬化性組成物および硬化物
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08F
293/00 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】強度が向上した硬化物を与える硬化性組成物を提供する。あるいは、耐候性が向上した硬化物を与える硬化性組成物を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る硬化性組成物は、成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体、成分B:NH基を有するヒンダードアミン化合物、成分C:強塩基および成分D:硬化触媒を含んでいる。成分Aは、特定の条件を満たす重合体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分A~Dを含んでいる、硬化性組成物:
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体;
成分B:NH基を有するヒンダードアミン化合物;
成分C:強塩基;
成分D:硬化触媒;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
上記成分Aは、CH
2
=C(R
1
)COOR
2
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は炭素数が9個以上の基である)に由来する繰り返し単位を1重量%以上含んでいる、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
上記成分Aの数平均分子量は、2,000~50,000である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
上記成分Bは、NH基を2個以上有している、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
上記成分Cは、無機塩または3級アミンである、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させてなる、硬化物。
【請求項8】
下記成分A~Dを含んでいる硬化性組成物の製造方法であって、
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体;
成分B:NH基を有するヒンダードアミン化合物;
成分C:強塩基;
成分D:硬化触媒;
下記工程1および工程2を有する、製造方法:
工程1:成分Aおよび成分Bを混合し、静置する工程;
工程2:上記工程1において得られた混合物に、成分Dを混合する工程;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
シリル基を有する重合体分子は、シリル基が加水分解することにより、他の重合体分子との間でシロキサン結合を形成する。この架橋反応により、ゴム状の硬化物が得られる。このような重合体分子を含有している硬化性組成物は、シーリング材、接着剤、塗料などに使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2023/048155号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような従来技術に開示されている硬化性組成物には、得られる硬化物の強度を向上させる余地が残されていた。また、特許文献1のような従来技術に開示されている硬化性組成物には、得られる硬化物の耐候性を向上させる余地が残されていた。
【0005】
本発明の一態様は、強度が向上した硬化物を与える硬化性組成物を提供することを目的とする。本発明の他の態様は、耐候性が向上した硬化物を与える硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る硬化性組成物は、下記成分A~Dを含んでいる:
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体;
成分B:NH基を有するヒンダードアミン化合物;
成分C:強塩基;
成分D:硬化触媒;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
【0007】
また、本発明の別の一態様は、下記成分A~Dを含んでいる硬化性組成物の製造方法であって、
成分A:シリル基を有する(メタ)アクリル系重合体;
成分B:NH基を有するヒンダードアミン化合物;
成分C:強塩基;
成分D:硬化触媒;
下記工程1および工程2を有する:
工程1:成分Aおよび成分Bを混合し、静置する工程;
工程2:上記工程1において得られた混合物に、成分Dを混合する工程;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、強度が向上した硬化物を与える硬化性組成物が提供される。本発明の他の態様によれば、耐候性が向上した硬化物を与える硬化性組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、下記の各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更を施してよい。異なる実施形態に記載されている技術的手段を組合せた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0010】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリルおよび/またはメタクリル」を意味する。本明細書において特記しない限り、「シリル基」とは、「加水分解性シリル基」を意味する。一実施形態において、シリル基は、アルコキシシリル基である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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