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公開番号
2025130660
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024139809
出願日
2024-08-21
発明の名称
光学フィルム、偏光板、及び、液晶表示パネル
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250901BHJP(光学)
要約
【課題】透明性および耐熱性に優れ、フィルムロール保管時のブロッキングを抑制することが可能な光学フィルムを提供する。
【解決手段】光学フィルムは、アクリル系樹脂を主成分とするアクリル系樹脂フィルムと、アクリル系樹脂フィルム上に形成されている易接着層と、を有する。アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上である。アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度が120℃以上である。光学フィルムの両面の各々の10点平均粗さRzjisの和が0.05μm以上1.0μm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリル系樹脂を主成分とするアクリル系樹脂フィルムと、前記アクリル系樹脂フィルム上に形成されている易接着層と、を有する光学フィルムであって、
前記アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、
前記アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度が120℃以上であり、
前記光学フィルムの両面の各々の10点平均粗さRzjisの和が0.05μm以上1.0μm以下である、光学フィルム。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
アクリル系樹脂を主成分とするアクリル系樹脂フィルムと、前記アクリル系樹脂フィルム上に形成されている易接着層と、を有する光学フィルムであって、
前記アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上であり、
前記光学フィルムの両面の各々の10点平均粗さRzjisの和が0.05μm以上1.0μm以下である、光学フィルム。
【請求項3】
前記光学フィルムの一方の面と他方の面の間の静摩擦係数が0.8以下である、請求項1または2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記アクリル系樹脂フィルムはアンチブロッキング剤を含み、
前記アンチブロッキング剤は、平均粒子径が0.1μm以上2.5μm以下のアクリル系架橋粒子を含む、請求項1または2に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記アンチブロッキング剤は、平均粒子径が0.1μm以上2.0μm以下のアクリル系架橋粒子を含む、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項6】
前記アクリル系樹脂フィルムは前記アクリル系架橋粒子を0.05重量%以上0.9重量%以下含む、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項7】
85℃、85%RHの雰囲気下に120時間静置した際の寸法変化率が-2.0%以上-0.1%以下である、請求項1または2に記載の光学フィルム。
【請求項8】
前記アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上である、請求項1または2に記載の光学フィルム。
【請求項9】
前記易接着層は、滑性粒子の含有量が0.1重量%以下である、請求項1または2に記載の光学フィルム。
【請求項10】
請求項1または2に記載の光学フィルムを備える、偏光板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム、偏光板、液晶表示パネル、アクリル系樹脂組成物、及び、アクリル系樹脂フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置には、通常、液晶セルの両側に二枚の偏光板が配置される。偏光板としては偏光子の両側に偏光子を保護する為の偏光子保護フィルムを接着剤で貼合したものが一般的に用いられる。偏光子保護フィルムとしては、高い透明性が要求されており、セルロース系材料からなる光学フィルムが多用されている。
【0003】
耐熱性の向上等を目的として、アクリル系樹脂やノルボルネン系樹脂からなる光学フィルムを偏光子保護フィルムとして用いることが提案されている。しかしながら、これら光学フィルムは、ロールとして巻き取る際にフィルム同士が接触し、皺や皺痕が発生しやすく、当該課題を解決する方法として、ノルボルネン系樹脂フィルムに、シリカ粒子等の微粒子を添加して、ロール巻き取り性を確保する方法などが提案されている(特許文献1)。また、フィルムの片面にシリカ等の粒子を含む易接着層を形成してロール巻き取り性を確保することなどが提案されている(特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/074513号
特開2007-127893号公報
特開2010-55062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3のような方法で巻き取り時の皺や皺痕の発生が解決されうるものの、本発明者らの検討によれば、液晶表示パネルの高精細化、大面積化によるフィルムの品質水準の向上に伴い、フィルムロールにして保管中のフィルムの巻き締まり等に起因する欠陥が生じることが明らかになってきた。また本発明者らは、特許文献1に記載の方法でアクリル系樹脂フィルムにシリカを添加して上記現象の解決を試みたものの、従来の方法では、ヘイズが高くなる等、光学フィルムとしての要求を充たすことが困難であることがわかっている。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、耐熱性および透明性に優れ、フィルムロール保管時におけるブロッキングを抑制することが可能な光学フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の一態様は、以下に関する。
【0009】
[1]アクリル系樹脂を主成分とするアクリル系樹脂フィルムと、前記アクリル系樹脂フィルム上に形成されている易接着層と、を有する光学フィルムであって、前記アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、前記アクリル系樹脂フィルムのガラス転移温度が120℃以上であり、前記光学フィルムの両面の各々の10点平均粗さRzjisの和が0.05μm以上1.0μm以下である、光学フィルム。
【0010】
[2]アクリル系樹脂を主成分とするアクリル系樹脂フィルムと、前記アクリル系樹脂フィルム上に形成されている易接着層と、を有する光学フィルムであって、前記アクリル系樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上であり、前記光学フィルムの両面の各々の10点平均粗さRzjisの和が0.05μm以上1.0μm以下である、光学フィルム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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