TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030493
出願日2024-02-29
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250903BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】樹脂成形品の製造に用いられる金型の状態を精度よく予測する。
【解決手段】情報処理装置(2)は、金型を用いて樹脂成形品を製造したときの設定値と該設定値に対応する実測値との差を示す第1の変数と、実測値の経時変化を示す第2の変数と、を少なくとも含む予測用データを取得するデータ取得部(201)と、金型の状態予測モデル(211)を用いて金型の状態を予測する状態予測部(202)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象の金型を用いて樹脂成形品を製造したときの設定値と該設定値に対応する実測値との差を示す第1の変数と、前記実測値の経時変化を示す第2の変数と、を少なくとも含む予測用データを取得するデータ取得部と、
前記第1の変数および前記第2の変数を少なくとも説明変数とする、前記樹脂成形品の製造に用いる金型の状態予測モデルを用いて、前記予測用データから、前記対象の金型の状態を予測する状態予測部と、を備える、
情報処理装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記状態予測モデルの説明変数には、前記樹脂成形品の原料樹脂の保管条件を示す変数および保管期間を示す変数の少なくとも何れかが含まれており、
前記データ取得部は、保管条件を示す前記変数および保管期間を示す前記変数の少なくとも何れかをさらに取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対象の金型の状態を示す説明変数を含む、前記樹脂成形品の品質予測モデルを用いて、前記状態予測部の予測結果から、前記対象の金型で製造された樹脂成形品の品質を予測する品質予測部を備える、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記樹脂成形品は、生分解性樹脂を含む成形品である、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生分解性樹脂は、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂である、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
1または複数の情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
対象の金型を用いて樹脂成形品を製造したときの設定値と該設定値に対応する実測値との差を示す第1の変数と、前記実測値の経時変化を示す第2の変数と、を少なくとも含む予測用データを取得するデータ取得ステップと、
前記第1の変数および前記第2の変数を少なくとも説明変数とする、前記樹脂成形品の製造に用いる金型の状態予測モデルを用いて、前記予測用データから、前記対象の金型の状態を予測する状態予測ステップと、を含む、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、前記データ取得部および前記状態予測部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機で成形した樹脂成形品の品質を予測するための方法が提案されている。例えば、特許文献1に記載された発明は、樹脂成形品の形状データに基づいてシェルメッシュの流動解析を行い、2つの樹脂流の会合領域に形成される一次ウェルドに沿った複数の節点を抽出する。そして、特許文献1に記載された発明は、樹脂成形品の成形完了時に樹脂厚み方向の断面に形成されるウェルド界面の流動先端部の位置を推定し、ウェルド界面の流動先端部を複数の節点に対応するものについて繋いだラインを二次ウェルドと推定する。これにより、一次ウェルドと二次ウェルドとの位置関係を可視化することができ、樹脂成形品の品質予測が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-173918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、生物によって分解される生分解性プラスチックが注目されているが、生分解性プラスチックは一般的な樹脂と比べて分解温度が低い。このため、生分解性プラスチックを成形する場合、一般的な樹脂を成形する場合と比べて熱分解物による金型の汚れが発生しやすい。射出成形に限定されるものではないが、金型の汚染状態によっては、樹脂成形品の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、樹脂成形品の品質予測において金型の汚染状態を考慮することが求められるが、特許文献1にはこの点が開示されておらず改善の余地がある。
【0005】
本発明の一態様は、樹脂成形品の製造に用いられる金型の状態を精度よく予測することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、対象の金型を用いて樹脂成形品を製造したときの設定値と該設定値に対応する実測値との差を示す第1の変数と、実測値の経時変化を示す第2の変数と、を少なくとも含む予測用データを取得するデータ取得部と、第1の変数および第2の変数を少なくとも説明変数とする、樹脂成形品の製造に用いる金型の状態予測モデルを用いて、予測用データから、対象の金型の状態を予測する状態予測部と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理方法は、対象の金型を用いて樹脂成形品を製造したときの設定値と該設定値に対応する実測値との差を示す第1の変数と、実測値の経時変化を示す第2の変数と、を少なくとも含む予測用データを取得するデータ取得ステップと、第1の変数および第2の変数を少なくとも説明変数とする、樹脂成形品の製造に用いる金型の状態予測モデルを用いて、予測用データから、対象の金型の状態を予測する状態予測ステップと、を含む。
【0008】
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、樹脂成形品の製造に用いられる金型の状態を精度よく予測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態1に係る情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施形態1に係る情報処理システムの概要を示す図である。
射出成形機およびその流路の構成の例を示す図である。
樹脂成形品の製造時における製造データ等の各データのフローの一例を示す概略図である。
本発明の実施形態1に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態2に係る情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
樹脂成形品の製造時における製造データ等の各データのフローの一例を示す概略図である。
本発明の実施形態2に係る情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社カネカ
ヘルメット
5日前
株式会社カネカ
製造システム
12日前
株式会社カネカ
製造システム
9日前
株式会社カネカ
光学フィルム
12日前
株式会社カネカ
太陽光発電システム
4日前
株式会社カネカ
繊維溶解液調整システム
4日前
株式会社カネカ
モダクリル繊維の製造方法
11日前
株式会社カネカ
冷凍保存用卵黄液及びその製造方法
3日前
株式会社カネカ
化合物、硬化性組成物および硬化物
12日前
株式会社カネカ
化合物、硬化性組成物および硬化物
12日前
株式会社カネカ
クライオアブレーションカテーテル
5日前
株式会社カネカ
グラフト共重合体および硬化性組成物
3日前
株式会社カネカ
光学フィルム、偏光板、及び、液晶表示パネル
6日前
株式会社カネカ
ポリシロキサン系樹脂の製造方法およびその利用
6日前
株式会社カネカ
ポリシロキサン系樹脂の製造方法およびその利用
6日前
株式会社カネカ
卵黄液を用いた半熟卵含有食品及びその製造方法
3日前
株式会社カネカ
情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
4日前
株式会社カネカ
情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
4日前
株式会社カネカ
ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法及びペースト用塩化ビニル系樹脂混合物
5日前
河村産業株式会社
ポリイミド系樹脂粉体、ポリイミド系樹脂ワニス及びポリイミド系樹脂膜
12日前
東レ株式会社
吹出しノズル
9か月前
豊田鉄工株式会社
金型
1か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
11か月前
CKD株式会社
型用台車
8か月前
シーメット株式会社
光造形装置
8か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
11か月前
個人
射出ミキシングノズル
11か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
2か月前
グンゼ株式会社
ピン
9か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
5か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
2か月前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
8か月前
日機装株式会社
加圧システム
4か月前
株式会社カワタ
計量混合装置
3か月前
株式会社FTS
ロッド
7か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法。
1か月前
続きを見る