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公開番号2025131279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028922
出願日2024-02-28
発明の名称ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法及びペースト用塩化ビニル系樹脂混合物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 3/20 20060101AFI20250902BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】塩化ビニル系樹脂ペーストの粘度を好適に制御し得る、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法、及びペースト用塩化ビニル系樹脂混合物を提供する。
【解決手段】平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、を混合する凝集粒子混合工程を含み、前記平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子の配合割合は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子との合計量を100重量%とした場合に、22重量%~78重量%である、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法により、課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、を混合する凝集粒子混合工程を含み、
前記平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子の配合割合は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子との合計量を100重量%とした場合に、22重量%~78重量%である、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
さらに、前記塩化ビニル系樹脂凝集粒子を調製する凝集工程を含み、前記凝集工程は、塩化ビニル系樹脂粒子を含有するラテックスに無機塩を添加する工程と、前記無機塩を添加したラテックスに対して、前記塩化ビニル系樹脂粒子が完全凝集しない状態で、せん断応力を加える工程と、を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
さらに、前記塩化ビニル系樹脂凝集粒子を調製する凝集工程を含み、前記凝集工程は、塩化ビニル系樹脂粒子を含有するラテックスに無機塩を添加する工程と、前記無機塩を添加したラテックスに対して、前記塩化ビニル系樹脂粒子が完全凝集しない状態で、水溶性高分子を添加することにより塩化ビニル系樹脂粒子を凝集させる工程と、を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
さらに、前記凝集工程にて得られた塩化ビニル系樹脂凝集粒子に対して、Tg+0℃~Tg+80℃の温度にて熱処理を行う熱処理工程を含む、請求項2又は3に記載の製造方法。
【請求項5】
平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子とを含み、前記平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子の含有量は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子との合計量を100重量%とした場合に、22重量%~78重量%である、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物。
【請求項6】
請求項5に記載の塩化ビニル系樹脂混合物と、可塑剤とを含有する、塩化ビニル系樹脂ペースト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法及びペースト用塩化ビニル系樹脂混合物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
塩化ビニル系樹脂ペーストは、塩化ビニル系樹脂を可塑剤と混練することにより製造される。このペーストの重要品質である粘度の制御には、従来、塩化ビニル系樹脂の粒子径を重合により制御する手法がとられてきた。このような技術では、塩化ビニル系樹脂粒子を含むラテックスを用いることが一般的であった。例えば、特許文献1には、重合条件を変更することにより粒子径を制御した塩化ビニル樹脂粒子を含むラテックスを製造し、当該ラテックスを用いて塩化ビニル系樹脂ペーストを製造することにより、その粘度を制御することが開示されている。
【0003】
しかし、このようなラテックスを用いる技術は、重合の制御が非常に煩雑で時間がかかるという問題があり、他の手法として、塩化ビニル系樹脂を凝集させて得られる凝集粒子の粒子径又は形状を制御する方法が検討されている(例えば、特許文献2、3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-96947公報
特開2023-59566号公報
特開2023-59567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前術のような従来技術は優れたものであるが、塩化ビニル系樹脂ペーストの粘度の制御を行うための新たな技術の開発が求められている。
【0006】
本発明の一態様は、塩化ビニル系樹脂ペーストの粘度を好適に制御し得る、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法、及びペースト用塩化ビニル系樹脂混合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るペースト用塩化ビニル系樹脂混合物の製造方法は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、を混合する凝集粒子混合工程を含み、前記平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子の配合割合は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子との合計量を100重量%とした場合に、22重量%~78重量%である。
【0008】
また、前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るペースト用塩化ビニル系樹脂混合物は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子とを含み、前記平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子の含有量は、平均粒子径が30μm~60μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子と、平均粒子径が1μm~10μmの塩化ビニル系樹脂凝集粒子との合計量を100重量%とした場合に、22重量%~78重量%である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、塩化ビニル系樹脂ペーストの粘度を好適に制御し得る、ペースト用塩化ビニル系樹脂混合物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施例1~8で製造した塩化ビニル系樹脂ペーストのせん断粘度を測定した結果を示す図である。
本発明の比較例1~3で製造した塩化ビニル系樹脂ペーストのせん断粘度を測定した結果を示す図である。
本発明の実施例及び比較例において使用した塩化ビニル系樹脂凝集粒子の粒子径分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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