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公開番号
2025079860
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192696
出願日
2023-11-13
発明の名称
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
出願人
株式会社クラベ
代理人
主分類
C08L
27/18 20060101AFI20250516BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ISO6722に準拠したスクレープ摩耗試験に合格するような非常に高度な耐摩耗性を有する組成物を提供すること。
【解決手段】エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体とテトラフルオロエチレン-プロピレン共重合体からなるベースポリマーに対し、粒子径が1~25μmであるポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが混合されている組成物。上記ベースポリマー100重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが0.8重量部以上5重量部以下の範囲で混合されている組成物。導体線の外周に、上記の組成物からなる被覆が形成されている電線。上記被覆は架橋されている電線。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体とテトラフルオロエチレン-プロピレン共重合体からなるベースポリマーに対し、粒子径が1~25μmであるポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが混合されていることを特徴とする組成物。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
上記ベースポリマー100重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが0.8重量部以上5重量部以下の範囲で混合されていることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
導体線の外周に、請求項1~2記載の組成物からなる被覆が形成されていることを特徴とする電線。
【請求項4】
導体線の外周に、請求項1~2記載の組成物からなる被覆が形成されており、上記組成物が架橋されていることを特徴とする電線。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に絶縁材料やシース材料として好適な耐摩耗性絶縁組成物とそれを被覆した電線に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
フッ素系重合体の中でエチレン-テトラフルオロエチレン共重合体は、極めて優れた機械的強度を有しているとともに、架橋することにより機械的強度面での耐熱性が向上することが知られている。また、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体にポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーを混合することで、優れた機械的強度と耐熱性を兼ね備えた組成物を提供できることが開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
組成物を混合する際、予めテトラフルオロエチレンマイロパウダーをフッ化ビニリデン系フッ素ゴムに混合させておき、その後エチレン-テトラフルオロエチレンにポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーとフッ化ビニリデン系フッ素ゴムに混合させることで混合作業を容易にすることも知られている(特許文献2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-67904:クラベ
特開平11-105097:クラベ
特許第3897373号:クラベ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1,2に記載された組成物は混合不良の課題を有し、生産が困難である。また、特許文献2,3に記載の組成物では、押出成形時及び架橋時に意図せぬ着色が生じてしまい、生産が困難あるいは着色の選択に制限が課せられていた。
【0006】
昨今の市場からは、振動の多いエンジンルーム内等といった環境下での長期使用が可能な耐久性を証明するために、摩耗試験合格性能も要求されてきている。上記特許文献1,2に記載された組成物は混合不良の課題を有し、生産が困難であり、上記特許文献2,3では意図せぬ着色があることから、生産が困難あるいは着色の選択に制限が科せられるため、顧客からの要求に応えることが困難であった。また、上記特許文献1~3に記載された組成物は細径電線への薄肉被覆といった使用が行われず、細径電線への薄肉被覆をした際の耐摩耗性について、十分な検討が成されていなかった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の欠点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ISO6722に準拠したスクレープ摩耗試験に合格するような非常に高度な耐摩耗性を有する組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するべく、本発明による組成物は、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体とテトラフルオロエチレン-プロピレン共重合体からなるベースポリマーに対し、粒子径が1~25μmであるポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが混合されていることを特徴とするものである。
また、上記ベースポリマー100重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレンマイクロパウダーが0.8重量部以上5重量部以下の範囲で混合されていることを特徴とすることが考えられる。
また、本発明による電線は、導体線の外周に、上記の組成物からなる被覆が形成されていることを特徴とすることが考えられる。
また、上記被覆は架橋されていることが考えられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ISO6722に準拠したスクレープ摩耗試験に合格するような、非常に高度な耐摩耗性の組成物を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本明細書で数値が記載されたときは、記載された値の一桁下の数値を四捨五入した数値であることを意味する。例えば、数値6は、5.5~6.4の範囲を含み、数値0.8は、0.76~0.84の範囲を含み、数値25は、24.6~25.4の範囲を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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