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公開番号2025068505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178459
出願日2023-10-16
発明の名称ブロック共重合体
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 69/02 20060101AFI20250421BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】新規なブロック共重合体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一態様に係るブロック共重合体は、全芳香族ポリアミドを主成分とするブロックAと、全芳香族でないポリアミドまたはポリウレアを主成分とするブロックBとが連結された構造を有している。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されるユニットを主成分とするブロックAと、下記式(2a)および/または式(2b)で表されるユニットを主成分とするブロックBとを有している、ブロック共重合体:
-(NH-Ar1-NHCO-Ar2-CO)- 式(1)
-(NH-B1-NHCO-B2-CO)- 式(2a)
-(NH-B3-NHCONH-B4-NHCO)- 式(2b)
式(1)中、
異なるユニット間においては、Ar1およびAr2の各々の構造は異なっていてもよく、
Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1つ以上の芳香環を有している2価の基であり、
式(2a)中、
異なるユニット間においては、B1およびB2の各々の構造は異なっていてもよく、
B1およびB2のうち、少なくとも1つは芳香環を有していない2価の基であり、
式(2b)中、
異なるユニット間においては、B3およびB4の各々の構造は異なっていてもよく、
B3およびB4のうち、少なくとも1つは芳香環を有していない2価の基である。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記ブロック共重合体分子全体に対して、前記ブロックAが占める割合が、10~70mol%である、請求項1に記載のブロック共重合体。
【請求項3】
前記ブロック共重合体分子全体に対して、前記ブロックBが占める割合が、30~90mol%である、請求項1に記載のブロック共重合体。
【請求項4】
請求項1に記載のブロック共重合体を含んでいる、非水電解液二次電池用接着層。
【請求項5】
フィラーをさらに含んでいる、請求項4に記載の非水電解液二次電池用接着層。
【請求項6】
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、請求項4に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
【請求項7】
正極と、
請求項4に記載の非水電解液二次電池用接着層と、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
【請求項8】
正極と、
請求項6に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
【請求項9】
請求項4もしくは5に記載の非水電解液二次電池用接着層、請求項6に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータ、または、請求項7もしくは8に記載の非水電解液二次電池用部材を備えている、非水電解液二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック共重合体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いため、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、車載用などに用いる電池として広く使用されている。リチウムイオン電池は、通常は正極と負極との間にセパレータを備えており、様々なセパレータが提案されている。例えば、特許文献1は、シャットダウン特性を有する第1多孔質層と、アラミド樹脂および無機材料を含む第2多孔質層とを積層した二次電池用セパレータを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-299612号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術には、接着性に改善の余地があった。本発明の一態様は、前記を鑑みなされたものであり、例えば、非水電解液二次電池用接着層に接着性を持たせることができる新規なブロック共重合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明には、下記の態様が含まれる。
<1>
下記式(1)で表されるユニットを主成分とするブロックAと、下記式(2a)および/または式(2b)で表されるユニットを主成分とするブロックBとを有している、ブロック共重合体:
-(NH-Ar1-NHCO-Ar2-CO)- 式(1)
-(NH-B1-NHCO-B2-CO)- 式(2a)
-(NH-B3-NHCONH-B4-NHCO)- 式(2b)
式(1)中、
異なるユニット間においては、Ar1およびAr2の各々の構造は異なっていてもよく、
Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1つ以上の芳香環を有している2価の基であり、
式(2a)中、
異なるユニット間においては、B1およびB2の各々の構造は異なっていてもよく、
B1およびB2のうち、少なくとも1つは芳香環を有していない2価の基であり、
式(2b)中、
異なるユニット間においては、B3およびB4の各々の構造は異なっていてもよく、
B3およびB4のうち、少なくとも1つは芳香環を有していない2価の基である。
<2>
前記ブロック共重合体分子全体に対して、前記ブロックAが占める割合が、10~70mol%である、<1>に記載のブロック共重合体。
<3>
前記ブロック共重合体分子全体に対して、前記ブロックBが占める割合が、30~90mol%である、<1>または<2>に記載のブロック共重合体。
<4>
<1>~<3>のいずれか1項に記載のブロック共重合体を含んでいる、非水電解液二次電池用接着層。
<5>
フィラーをさらに含んでいる、<4>に記載の非水電解液二次電池用接着層。
<6>
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、<4>または<5>に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
<7>
正極と、
<4>または<5>に記載の非水電解液二次電池用接着層と、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
<8>
正極と、
<6>に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
<9>
<4>もしくは<5>に記載の非水電解液二次電池用接着層、<6>に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータ、または、<7>もしくは<8>に記載の非水電解液二次電池用部材を備えている、非水電解液二次電池。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、非水電解液二次電池用接着層が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意図する。
【0008】
〔1.ブロック共重合体〕
[ブロック共重合体の構造]
本発明の一実施形態に係るブロック共重合体は、下記式(1)で表されるユニットを主成分とするブロックAを有する。ここで、本願明細書において、「式(1)で表されるユニットを主成分としている」とは、ブロックAに含まれる全ユニットのうち、式(1)で表されるユニットが占める割合が50%超であることを意味する。
-(NH-Ar1-NHCO-Ar2-CO)- 式(1)
【0009】
式(1)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1つ以上の芳香環を有している2価の基である。ブロック共重合体には、式(1)で表されるユニットが複数含まれ得る。この場合、異なるユニット間においては、Ar1およびAr2の各々の構造は異なっていてもよい。
【0010】
Ar1およびAr2は、置換されていない芳香環を有していてもよいし、置換されている芳香環を有していてもよいし、置換されていない芳香環および置換されている芳香環の組合せを有していてもよい。芳香環とは、ヒュッケル則を満たしている環状化合物を表す。芳香環の例としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、アズレン、ピロール、ピリジン、フラン、チオフェンが挙げられる。本発明の一実施形態において、芳香環は、炭素原子および水素原子のみから構成される。本発明の一実施形態において、芳香環は、ベンゼン環または2個以上のベンゼン環の縮合環(ナフタレン、アントラセンなど)である。
(【0011】以降は省略されています)

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