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公開番号2025106802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024227466
出願日2024-12-24
発明の名称硬化膜及び表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C08F 290/14 20060101AFI20250709BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光散乱剤及び樹脂を含む硬化性組成物の硬化膜であって、膜の変形後の戻りやすさの膜面内におけるバラツキが小さい硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、光散乱剤(B)及び樹脂(C)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが5MPa以上120MPa以下であり、硬化膜の膜厚t(μm)に対する硬化膜の表面粗さRa(nm)の比:Ra/tが0.80(nm/μm)以上である硬化膜である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光散乱剤(B)及び樹脂(C)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが5MPa以上120MPa以下であり、硬化膜の膜厚t(μm)に対する硬化膜の表面粗さRa(nm)の比:Ra/tが0.80(nm/μm)以上である硬化膜。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記樹脂(C)の酸価が150mg-KOH/g以下である請求項1に記載の硬化膜。
【請求項3】
前記光散乱剤(B)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/B)が16以上である請求項1に記載の硬化膜。
【請求項4】
前記硬化性組成物が、更に重合性化合物(D)を含む請求項1に記載の硬化膜。
【請求項5】
前記重合性化合物(D)は、1分子内に1つ以上の環状炭化水素基と2つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む請求項4に記載の硬化膜。
【請求項6】
前記硬化膜は、半導体粒子(A)を含まないかまたは1質量%未満の量で含み、有彩色の着色剤(K)を含まないかまたは1質量%未満の量で含む請求項1に記載の硬化膜。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の硬化膜を含む表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光散乱剤(A)及び光重合性化合物(B)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、前記硬化膜のマルテンス硬さが0.10GPa以上である硬化膜が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-170674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光散乱剤及び樹脂を含む硬化性組成物の硬化膜では、膜に荷重が負荷された際に、膜の変形後の戻りやすさが膜面内で大きく異なると、内部応力が発生して割れを引き起こす可能性があるなど、好ましくない。
【0005】
そこで、本発明は光散乱剤及び樹脂を含む硬化性組成物の硬化膜であって、膜の変形後の戻りやすさの膜面内におけるバラツキが小さい硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成した本発明は以下の通りである。
[1]光散乱剤(B)及び樹脂(C)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが5MPa以上120MPa以下であり、硬化膜の膜厚t(μm)に対する硬化膜の表面粗さRa(nm)の比:Ra/tが0.80(nm/μm)以上である硬化膜。
[2]前記樹脂(C)の酸価が150mg-KOH/g以下である[1]に記載の硬化膜。
[3]前記光散乱剤(B)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/B)が16以上である[1]または[2]に記載の硬化膜。
[4]前記硬化性組成物が、更に重合性化合物(D)を含む[1]~[3]のいずれかに記載の硬化膜。
[5]前記重合性化合物(D)は、1分子内に1つ以上の環状炭化水素基と2つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む[4]に記載の硬化膜。
[6]前記硬化膜は、半導体粒子(A)を含まないかまたは1質量%未満の量で含み、有彩色の着色剤(K)を含まないかまたは1質量%未満の量で含む[1]~[5]のいずれかに記載の硬化膜。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の硬化膜を含む表示装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光散乱剤及び樹脂を含む硬化性組成物の硬化膜であって、膜の変形後の戻りやすさの膜面内におけるバラツキが小さい硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<<硬化膜>>
本発明は、光散乱剤(B)及び樹脂(C)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、白色(透明、無彩色)の硬化膜、例えば硬化パターンとなり得るものであり、光源(例えば青色光源)からの光が入射されたときに赤色、緑色等の有彩色の光を出射させることを可能にする着色剤(一次光を吸収して一次光とは異なる波長の光を発する量子ドット等の半導体粒子(A)、及び顔料、染料等の有彩色の着色剤(K))を実質的に含まないことが好ましい。すなわち、本発明に係る硬化膜は、通常、入射光と同一又はほぼ同一の波長の光を散乱させつつ出射するものである。半導体粒子(A)及び有彩色の着色剤(K)を実質的に含まないとは、硬化膜中の半導体粒子(A)の量が1質量%未満(0質量%を含む)であり、硬化膜中の有彩色の着色剤(K)の量が1質量%未満(0質量%を含む)であることを意味し、硬化膜中の半導体粒子(A)及び有彩色の着色剤(K)の量は、いずれも0.1質量%以下(0質量%を含む)が好ましい。
【0009】
本発明の硬化膜は、マルテンス硬さが5MPa以上120MPa以下であり、硬化膜の膜厚t(μm)に対する硬化膜の表面粗さRa(nm)の比:Ra/tが0.80(nm/μm)以上である硬化膜である。マルテンス硬さが前記した通りの比較的低めの範囲であって、かつ膜厚に対する表面粗さの比が所定以上であることで、膜の変形後の戻りやすさの指標である弾性変形仕事率の面内でのバラツキを抑えることができる。
【0010】
マルテンス硬さは、110MPa以下が好ましく、100MPa以下がより好ましい。また、マルテンス硬さは15MPa以上であってもよいし、30MPa以上であってもよいし、40MPa以上であってもよく、マルテンス硬さが所定以上であることで硬化膜の変形または傷付きの発生を防ぐことができる。硬化膜のマルテンス硬さが過度に大きいと、硬化膜を白色(透明)パターンとして用いたとき、出射光強度が低下し得る。出射光強度の低下は、例えば、硬化膜の収縮により、硬化膜中の光散乱剤(B)の凝集、近接が生じ、これにより硬化膜中での光の散乱が生じて光取り出し効率が低下することに起因すると考えられる。また上記範囲のマルテンス硬さを有する硬化膜は、柔軟性に優れるため他の層と積層した際に、当該他の層の形状に追随しやすいため界面の密着性が向上できるという利点もある。
(【0011】以降は省略されています)

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