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公開番号
2025120296
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025093920,2020170404
出願日
2025-06-05,2020-10-08
発明の名称
粘着剤組成物
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C09J
201/00 20060101AFI20250807BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】膜厚を薄くしたとしても充分な紫外線吸収性能を有し、かつ、ブリードアウトの発生が少なく、波長420nm付近の可視光の吸収が少ない粘着剤層及び該粘着剤層を形成するための粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】樹脂(A)、波長360nm以上に極大吸収を示し、かつ、下記式(1)及び式(2)を満たす光選択吸収化合物(B)、並びに
分子内に重合性基を有し、かつ波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す単量体(C-1)及び波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す樹脂(C-2)から選ばれる少なくとも一つを含む粘着剤組成物。
ε(380)≧ 25 (1)
ε(380)/ε(420)≧ 20 (2)
[式(1)及び(2)中、ε(380)は、光選択吸収化合物(B)の波長380nmにおけるグラム吸光係数を表し、ε(420)は、光選択吸収化合物(B)の波長420nmにおけるグラム吸光係数を表す。グラム吸光係数の単位はL/(g・cm)である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂(A)、
波長360nm以上に極大吸収を示し、かつ、下記式(1)及び式(2)を満たす光選択吸収化合物(B)、並びに
分子内に重合性基を有し、かつ波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す単量体(C-1)及び波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す樹脂(C-2)から選ばれる少なくとも一つ
を含む粘着剤組成物。
ε(380)≧25 (1)
ε(380)/ε(420)≧20 (2)
[式(1)及び(2)中、ε(380)は、光選択吸収化合物(B)の波長380nmにおけるグラム吸光係数を表し、ε(420)は、光選択吸収化合物(B)の波長420nmにおけるグラム吸光係数を表す。グラム吸光係数の単位はL/(g・cm)である。]
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
さらに開始剤(D)を含む請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
開始剤(D)がラジカル発生剤である請求項2に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
開始剤(D)が光ラジカル発生剤である請求項2又は3に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
開始剤(D)がオキシムエステル系光ラジカル発生剤である請求項2~4のいずれかに記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
さらに、ラジカル硬化性成分(E)を含む請求項1~5のいずれかに記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
ラジカル硬化性成分(E)が、(メタ)アクリレート系化合物を含む請求項6に記載の粘着剤組成物。
【請求項8】
ラジカル硬化性成分(E)が、多官能(メタ)アクリレート系化合物を含む請求項6又は7に記載の粘着剤組成物。
【請求項9】
さらに、架橋剤(F)を含む請求項1~8のいずれかに記載の粘着剤組成物。
【請求項10】
架橋剤(F)が、イソシアネート系架橋剤である請求項9に記載の粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、該粘着剤組成物から形成される粘着剤層及び該粘着剤層を積層した光学積層体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(有機EL表示装置)や液晶表示装置等の表示装置(FPD:フラットパネルディスプレイ)には、有機EL素子、液晶セル等の表示素子や偏光板等の光学フィルムなど様々な部材が用いられている。これらの部材の中でも有機EL素子や液晶セルに使用される液晶化合物には、耐候性が比較的弱い化合物を用いられることが多いことから、紫外線(UV)による劣化が問題となりやすかった。このような問題を解決するために、特許文献1には、アクリル系樹脂、トリアジン系紫外線吸収剤を含む紫外線吸収性(遮蔽性)粘着剤組成物が記載されており、該粘着剤組成物から形成された厚み15μmの粘着剤層も記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-248131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、有機EL表示装置や液晶表示装置は著しい薄膜化が求められており、有機EL表示装置や液晶表示装置に使用される部材も著しい薄膜化が求められている。そのため、紫外線吸収性(遮蔽性)粘着剤層自体にも薄膜化が求められている。しかしながら、紫外線吸収性(遮蔽性)粘着剤層を単に薄膜化(例えば12μm未満)すると、粘着剤層の紫外線吸収性能が低下する。一方で、紫外線吸収性能を維持しつつ粘着剤層を薄膜化しようとして紫外線吸収剤の添加量を増加させると、紫外線吸収剤のブリードアウトや波長420nm以上の可視光の吸収による着色の問題が引き起こされてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
[1]樹脂(A)、
波長360nm以上に極大吸収を示し、かつ、下記式(1)及び式(2)を満たす光選択吸収化合物(B)、並びに
分子内に重合性基を有し、かつ波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す単量体(C-1)及び波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す樹脂(C-2)から選ばれる少なくとも一つ
を含む粘着剤組成物。
ε(380)≧25 (1)
ε(380)/ε(420)≧20 (2)
[式(1)及び(2)中、ε(380)は、光選択吸収化合物(B)の波長380nmにおけるグラム吸光係数を表し、ε(420)は、光選択吸収化合物(B)の波長420nmにおけるグラム吸光係数を表す。グラム吸光係数の単位はL/(g・cm)である。]
[2]さらに開始剤(D)を含む[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]開始剤(D)がラジカル発生剤である[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]開始剤(D)が光ラジカル発生剤である[2]又は[3]に記載の粘着剤組成物。
[5]開始剤(D)がオキシムエステル系光ラジカル発生剤である[2]~[4]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[6]さらに、ラジカル硬化性成分(E)を含む[1]~[5]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[7]ラジカル硬化性成分(E)が、(メタ)アクリレート系化合物を含む[6]に記載の粘着剤組成物。
[8]ラジカル硬化性成分(E)が、多官能(メタ)アクリレート系化合物を含む[6]又は[7]に記載の粘着剤組成物。
[9]さらに、架橋剤(F)を含む[1]~[8]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[10]架橋剤(F)が、イソシアネート系架橋剤である[9]に記載の粘着剤組成物。
[11]樹脂(A)のガラス転移温度が40℃以下である[1]~[10]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[12]ガラス転移温度が40℃以下である樹脂(A)が、(メタ)アクリル系樹脂である[11]に記載の粘着剤組成物。
[13][1]~[12]のいずれかに記載の粘着剤組成物から形成される粘着剤層。
[14]下記式(3)を満たす[13]に記載の粘着剤層。
A(380)≧0.6 (3)
[式(3)中、A(380)は波長380nmにおける吸光度を表す。]
[15]さらに、下記式(4)を満たす[14]に記載の粘着剤層。
A(380)/A(420)≧5 (4)
[式(4)中、A(380)は波長380nmにおける吸光度を表し、A(420)は波長420nmにおける吸光度を表す。]
[16]粘着剤層の膜厚が10μm以下である[13]~[15]のいずれかに記載の粘着剤層。
[17][13]~[16]のいずれかに記載の粘着剤層の少なくとも一方の面に光学フィルムが積層された粘着剤層付き光学フィルム。
[18]光学フィルムが偏光板である[17]に記載の粘着剤層付き光学フィルム。
[19][17]又は[18]に記載の粘着剤層付き光学フィルムを含む画像表示装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、膜厚を薄く(例えば12μm未満)したとしても充分な紫外線吸収性能を有し、かつ、ブリードアウトの発生が少なく、波長420nm付近の可視光の吸収が少ない粘着剤層及び該粘着剤層を形成するための粘着剤組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の粘着剤層に剥離フィルムが設けられた積層体の層構成の一例を示す。
本発明の粘着剤層付き光学フィルムの層構成の一例を示す。
本発明の粘着剤層付き光学フィルムの層構成の一例を示す。
本発明の光学積層体の層構成の一例を示す。
本発明の光学積層体の層構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<粘着剤組成物>
本発明の粘着剤組成物は、以下の(Z-1)~(Z-3)を含む。
(Z-1):樹脂(A)
(Z-2):波長360nm以上に極大吸収を示し、かつ、下記式(1)及び式(2)を満たす光選択吸収化合物(B)(以下、光選択吸収化合物(B)という場合がある。)
(Z-3):分子内に重合性基を有し、かつ波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す単量体(C-1)(以下、光選択吸収化合物(C-1)という場合がある。)及び波長300nm以上波長360nm未満に極大吸収を示す樹脂(C-2)(以下、光選択吸収樹脂(C-2)という場合がある。)から選ばれる少なくとも一つ
【0009】
<樹脂(A)>
本発明の樹脂(A)は、粘着剤組成物に使用される樹脂であれば特に限定されない。
樹脂(A)は、ガラス転移温度(Tg)が40℃以下である樹脂であることが好ましい。樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、20℃以下であることがより好ましく、10℃以下であることがさらに好ましく、0℃以下であることが特に好ましい。また、樹脂(A)のガラス転移温度は通常-80℃以上であり、-70℃以上であることが好ましく、-60℃以上であることがより好ましく、-55℃以上であることがさらに好ましく、-50℃以上であることが特に好ましい。樹脂(A)のガラス転移温度が40℃以下であると、樹脂(A)を含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層の被着体に対する密着性の向上に有利である。また、樹脂(A)のガラス転移温度が-80℃以上であると、樹脂(A)を含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層の耐久性の向上に有利である。なお、ガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)により測定できる。
また、樹脂(A)は波長300nm~波長780nmの間に極大吸収を示さないことが好ましい。
【0010】
樹脂(A)としては、(メタ)アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられ、(メタ)アクリル系樹脂であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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