TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025135883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033944
出願日2024-03-06
発明の名称ジホスファイト系化合物、その製造方法およびその用途
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C07F 9/6574 20060101AFI20250911BHJP(有機化学)
要約【課題】高い加工温度を必要とする有機材料の加工に使用できる、耐熱性の高い化合物を提供すること。
【解決手段】式(I)で表されるジホスファイト系化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025135883000024.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">115</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、R1およびR2は、C数1~12のアルキル、C数5~8のシクロアルキル、C数6~12のアルキルシクロアルキル等;R3は、H、C数1~12のアルキル、C数5~8のシクロアルキル、C数6~12のアルキルシクロアルキル、またはC数7~25のアラルキル;Xは、単結合、C数1~4のアルキリデン、SまたはOを表す]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):
TIFF
2025135883000020.tif
47
115
[式(I)中、


は、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~25のアラルキル基を表し、


は、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~12のアラルキル基を表し、


は、水素原子、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~25のアラルキル基を表し、
Xは、単結合、炭素数1~4のアルキリデン基、硫黄原子、または酸素原子を表す]
で表されるジホスファイト系化合物。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】


は、炭素数4~12の3級アルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数9~15の3級アラルキル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
上記式(I)の化合物は、式(I’):
TIFF
2025135883000021.tif
60
118
[式(I’)中、


、R

、R

およびXは上記で定義した通りである]
の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Xは単結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】


は、炭素数4~12の3級アルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、炭素数9~21の3級アラルキル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】


は、炭素数5~10の3級アルキル基である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
式(II):
TIFF
2025135883000022.tif
34
53
[式(II)中、


は上記で定義した通りである]
で表される化合物と三ハロゲン化リンとを反応させた反応物に、式(III):
TIFF
2025135883000023.tif
35
74
[式(III)中、


、R

およびXは上記で定義した通りである]
で表される化合物をさらに反応させる、請求項1に記載の化合物の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物を含む、有機材料用安定剤。
【請求項9】
前記有機材料は熱可塑性樹脂である、請求項8に記載の安定剤。
【請求項10】
前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィンまたはエンジニアリングプラスチックである、請求項9に記載の安定剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なジホスファイト系化合物、その製造方法およびその有機材料用安定剤としての用途に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1および2には、ジホスファイト系化合物が開示されている。特許文献1には、該化合物が有機重合体を安定化することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭57-122093号公報
中国特許出願公開第111320653号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、天然または合成ゴム、鉱油、潤滑油、接着剤、塗料などの有機材料は、製造時、加工時さらには使用時に、熱や酸素などの作用により劣化し、分子切断や分子架橋といった現象に起因する有機材料の強度物性の低下、流れ性の変化、着色、表面物性の低下等を伴い、商品価値が著しく損なわれることがある。したがって、このような劣化を防ぎ、有機材料を安定化する必要があり、一般的な熱可塑性樹脂よりさらに高い加工温度を必要とするエンジニアリングプラスチック等の有機材料の場合、高い耐熱性を有する安定剤が必要とされる。
【0005】
したがって、本発明は高い加工温度を必要とする有機材料の加工に使用できる、耐熱性の高い化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の好適な態様を包含する。
【0007】
[1] 式(I):
TIFF
2025135883000001.tif
47
115
[式(I)中、


は、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~25のアラルキル基を表し、


は、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~12のアラルキル基を表し、


は、水素原子、炭素数1~12のアルキル基、炭素数5~8のシクロアルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数7~25のアラルキル基を表し、
Xは、単結合、炭素数1~4のアルキリデン基、硫黄原子、または酸素原子を表す]
で表されるジホスファイト系化合物。
[2] R

は、炭素数4~12の3級アルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数9~15の3級アラルキル基である、[1]に記載の化合物。
[3] 上記式(I)の化合物は、式(I’):
TIFF
2025135883000002.tif
60
118
[式(I’)中、


、R

、R

およびXは上記で定義した通りである]
の化合物である、[1]または[2]に記載の化合物。
[4] Xは単結合である、[1]~[3]のいずれかに記載の化合物。
[5] R

は、炭素数4~12の3級アルキル基、炭素数6~12のアルキルシクロアルキル基、または炭素数9~21の3級アラルキル基である、[1]~[4]のいずれかに記載の化合物。
[6] R

は、炭素数5~10の3級アルキル基である、[5]に記載の化合物。
[7] 式(II):
TIFF
2025135883000003.tif
34
53
[式(II)中、


は上記で定義した通りである]
で表される化合物と三ハロゲン化リンとを反応させた反応物に、式(III):
TIFF
2025135883000004.tif
35
74
[式(III)中、


、R

およびXは上記で定義した通りである]
で表される化合物をさらに反応させる、[1]~[6]のいずれかに記載の化合物の製造方法。
[8] [1]~[6]のいずれかに記載の化合物を含む、有機材料用安定剤。
[9] 前記有機材料は熱可塑性樹脂である、[8]に記載の安定剤。
[10] 前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィンまたはエンジニアリングプラスチックである、[9]に記載の安定剤。
[11] 有機材料に[1]~[6]のいずれかに記載の化合物を添加する、有機材料の安定化方法。
[12] 有機材料および[1]~[6]のいずれかに記載の化合物を含む、有機材料組成物。
[13] 前記有機材料は熱可塑性樹脂である、[12]に記載の組成物。
[14] 前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィンまたはエンジニアリングプラスチックである、[13]に記載の組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い加工温度を必要とする有機材料の加工に使用できる、耐熱性の高い化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更をすることができる。
【0010】
本発明は、式(I):
TIFF
2025135883000005.tif
47
115
で表されるジホスファイト系化合物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

住友化学株式会社
着色剤
4日前
住友化学株式会社
化合物
4日前
住友化学株式会社
偏光板
27日前
住友化学株式会社
偏光板
29日前
住友化学株式会社
発光素子
1か月前
住友化学株式会社
硬化性組成物
2か月前
住友化学株式会社
硬化性組成物
2か月前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン
4日前
住友化学株式会社
硬化膜及び表示装置
2か月前
住友化学株式会社
硬化膜及び表示装置
2か月前
住友化学株式会社
成形原料及びフィルム
22日前
住友化学株式会社
リサイクル樹脂の製造方法
2か月前
住友化学株式会社
高電子移動度トランジスタ
2か月前
住友化学株式会社
金属有機構造体の製造方法
1か月前
住友化学株式会社
光電変換素子及び光センサー
2か月前
住友化学株式会社
光学積層体及びその製造方法
6日前
住友化学株式会社
積層体の製造方法及び積層体
1か月前
住友化学株式会社
粘着剤付き偏光板及び表示装置
14日前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
接着剤組成物及び偏光板の製造方法
14日前
住友化学株式会社
グルコースの製造方法およびその触媒
2か月前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン及び耐熱フィルム
4日前
住友化学株式会社
高分子化合物、組成物、及び発光素子
20日前
住友化学株式会社
浮選剤およびヒ素非含有銅鉱物の回収方法
1か月前
住友化学株式会社
リチウム二次電池用正極活物質の製造方法
15日前
住友化学株式会社
膜、積層体、素子、デバイス、及び、構造体
18日前
住友化学株式会社
窒化物積層体の製造方法および窒化物積層体
1か月前
住友化学株式会社
リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池
15日前
住友化学株式会社
除草剤耐性作物の栽培地における雑草の防除方法
4日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
2か月前
住友化学株式会社
ペレット、ペレットの製造方法、成形体及びギア
1か月前
住友化学株式会社
有機化合物の製造方法および微生物培養用組成物
2か月前
住友化学株式会社
化合物、樹脂組成物、光学フィルタ及び固体撮像素子
18日前
続きを見る