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公開番号
2025130037
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2025018076
出願日
2025-02-06
発明の名称
化合物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
C07F
7/18 20060101AFI20250829BHJP(有機化学)
要約
【課題】光を吸収して励起することで一重項酸素を発生し得る化合物であって、極大吸収波長が700nm以上である化合物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025130037000014.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">49</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(1)中、X
1
は、ハロゲン原子を表す。X
2
は、ハロゲン原子または水素原子を表す。Ar
1
は、置換基を有していてもよい炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基を表す。なお、式(1)中の2個のAr
1
は互いに同一であっても互いに異なっていてもよい。R
1
は、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルコキシ基、または置換基を有していてもよい(ヘテロ)アリール基を表す。]
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される化合物。
TIFF
2025130037000013.tif
49
170
[式(1)中、X
1
は、ハロゲン原子を表す。X
2
は、ハロゲン原子または水素原子を表す。
Ar
1
は、置換基を有していてもよい炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基を表す。
Ar
1
が有していてもよい前記置換基は、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数2~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、炭素数2~20のアルキルアミド基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基、炭素数4~16のポリアルキルエーテル基、第4級アンモニウム基、スルホン酸基、またはスルホン酸の塩のいずれか、或いはこれらの組み合わせである。
なお、式(1)中の2個のAr
1
は互いに同一であっても互いに異なっていてもよい。
R
1
は、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルコキシ基、または置換基を有していてもよい(ヘテロ)アリール基を表す。
R
1
が有していてもよい前記置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数2~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、炭素数2~20のアルキルアミド基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基、炭素数4~16のポリアルキルエーテル基、第4級アンモニウム基、スルホン酸基、またはスルホン酸の塩のいずれか、或いはこれらの組み合わせである。]
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記X
1
がヨウ素原子または臭素原子であり、前記X
2
がヨウ素原子、臭素原子または水素原子である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記X
1
が臭素原子であり、前記X
2
が臭素原子または水素原子である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記X
1
が臭素原子であり、前記X
2
が水素原子である請求項1に記載の化合物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、核酸、タンパク質、多糖などの生体物質への結合構造を有し、近赤外光吸収能を有する化合物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近赤外線吸収能を有する化合物は、近赤外領域700~2000nmに吸収を有する化合物であり、従来、ポリメチン骨格を伸ばしたシアニン化合物、アルミニウムや亜鉛を中心に持つフタロシアニン化合物、各種ナフタロシアニン化合物、平面四配位構造を有するニッケルジチオレン錯体、スクアリウム化合物、キノン系化合物、ジインモニウム化合物、アゾ化合物等が知られている。
近赤外領域の光のなかでも、生体の窓と呼ばれる、生体内の物質や水に吸収されにくい650~1000nmの波長域(近赤外領域)の吸収及び発光を有する色素として、シアニン色素なども知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
近赤外線吸収能を有する化合物は、新規なセンサーや、invitro及びinvivoイメージング、化学療法など様々な分野への応用が期待されている。中でも、近赤外線吸収能を有する化合物が発生する一重項酸素を利用した化学療法が注目されている。
例えば非特許文献1には、蛍光色素の骨格の適切な位置への重原子の導入により、蛍光色素の励起一重項状態から励起三重項状態への項間交差を促進させることができる。その蛍光色素の励起三重項状態エネルギーが酸素分子へエネルギー移動することで、一重項酸素が発生することが報告されている。
一重項酸素は、非常に反応性に富んでいるため、その周囲の有害組織を破壊することができることが知られている。そのため、光照射によって一重項酸素を発生する化合物を体内に導入し、がん細胞のような有害組織を除去する治療方法が注目されている。
【0004】
例えば特許文献2には、アザジピロメテンとホウ素原子からなる構造(アザBODIPY骨格)に重原子を導入した色素分子が、光照射によって一重項酸素を発生することが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2007/005222号
米国特許第7220732号公報
【非特許文献】
【0006】
Chem.Soc.Rev.,2013,42,77-88
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の特許文献2記載の色素分子は、光照射によって一重項酸素を発生することができるため、生体へ導入することにより、疾病の診断や治療などへの利用が期待できる。しかし、当該色素分子は、極大吸収波長が700nm未満であり、波長700nm未満の光は、体内透過性が低いため、体内の深部まで光が到達し難いという課題を抱えていた。
そこで本発明の目的は、光を吸収して励起することで一重項酸素を発生し得る化合物であって、極大吸収波長が700nm以上である化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、ハロゲン原子が置換したアザジピロメテンとケイ素原子とを有し、且つ、当該ケイ素原子を有するN-Si-Oを含む6員環構造を有していれば、当該化合物は、極大吸収波長を700nm以上に有し、光を吸収して励起することで一重項酸素を発生し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、以下の通りである。
【0009】
[1] 下記式(1)で表される化合物。
TIFF
2025130037000001.tif
49
170
【0010】
式(1)中、X
1
は、ハロゲン原子を表す。X
2
は、ハロゲン原子または水素原子を表す。
Ar
1
は、置換基を有していてもよい炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基を表す。
Ar
1
が有していてもよい前記置換基は、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数2~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、炭素数2~20のアルキルアミド基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基、炭素数4~16のポリアルキルエーテル基、第4級アンモニウム基、スルホン酸基、またはスルホン酸の塩のいずれか、或いはこれらの組み合わせである。
なお、式(1)中の2個のAr
1
は互いに同一であっても互いに異なっていてもよい。
R
1
は、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルコキシ基、または置換基を有していてもよい(ヘテロ)アリール基を表す。
R
1
が有していてもよい前記置換基は、ハロゲン原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数2~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、炭素数2~20のアルキルアミド基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基、炭素数4~16のポリアルキルエーテル基、第4級アンモニウム基、スルホン酸基、またはスルホン酸の塩のいずれか、或いはこれらの組み合わせである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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