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公開番号2025133074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2025029402
出願日2025-02-26
発明の名称脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C07C 41/03 20060101AFI20250903BHJP(有機化学)
要約【課題】ジオキサンの含有量が少ない脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物を提供する。
【解決手段】過塩素酸塩の存在下脂肪族アルコールに第1のアルキレンオキサイドを付加する工程Aを含む脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法であって、工程Aの後に行う工程B及び工程Cを含み、工程Bは、前記工程Aで用いた過塩素酸塩を除去する工程であり、工程Cは、前記工程Aで生成するジオキサンを除去する工程である脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
過塩素酸塩の存在下で脂肪族アルコールに第1のアルキレンオキサイドを付加する工程Aを含む脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法であって、
工程Aの後に行う工程B及び工程Cを含み、
工程Bは、前記工程Aで用いた過塩素酸塩を除去する工程であり、
工程Cは、前記工程Aで生成するジオキサンを除去する工程である脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
工程Cは、減圧下、100℃~160℃の温度条件で窒素ガスをバブリングする工程である請求項1に記載の脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法。
【請求項3】
工程Aの後に行う工程Dをさらに含み、
工程Dは第2のアルキレンオキサイドをさらに付加する工程である請求項1または2に記載の脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法。
【請求項4】
前記工程Dを、工程B及び工程Cを行った後に行う請求項3に記載の脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
優れた乳化力及び洗浄力を有するノニオン界面活性剤として、脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物が知られている。脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法としては、過塩素酸塩を用いたアルキレンオキサイド付加工程とアルカリ触媒を用いたアルキレンオキサイド付加工程とを連続して行う方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-11489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の方法で得られる脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物は、反応副生成物であるジオキサンの含有量が多く、このジオキサンが臭気の原因となり、さらに人体への影響も懸念される。そのため、特許文献1に記載の方法により得られる脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物は使用する用途が限られていた。
本発明は、ジオキサンの含有量が少ない脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、過塩素酸塩の存在下で脂肪族アルコールに第1のアルキレンオキサイドを付加する工程Aを含む脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法であって、工程Aの後に行う工程B及び工程Cを含み、工程Bは、前記工程Aで用いた過塩素酸塩を除去する工程であり、工程Cは、前記工程Aで生成するジオキサンを除去する工程である脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ジオキサンの含有量が少ない脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、過塩素酸塩の存在下で脂肪族アルコールに第1のアルキレンオキサイドを付加する工程Aを含む脂肪族アルコールアルキレンオキサイド付加物の製造方法である。
本発明は、工程Aと、工程Aの後に行う工程B及び工程Cを含み、工程Bは、前記工程Aで用いた過塩素酸塩を除去する工程であり、工程Cは、前記工程Aで生成するジオキサンを除去する工程である。
【0008】
工程Aは、過塩素酸塩の存在下で脂肪族アルコールに第1のアルキレンオキサイドを付加する工程(第1のアルキレンオキサイド付加工程)である。
工程Aにおいて、過塩素酸塩はアルキレンオキサイドの開環付加反応の反応触媒として機能しうる。過塩素酸塩としては、2価又は3価の金属の過塩素酸塩が好ましく、さらに好ましくは、Mg、Zn及びAlから選ばれる金属の過塩素酸塩であり、特に好ましくは、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸亜鉛及び過塩素酸アルミニウムである。これらの過塩素酸塩は1種類を単独で用いても2種以上を併用しても良い。
【0009】
工程Aで用いる脂肪族アルコールとしては、1価の脂肪族アルコール、及び多価(例えば2~4価)の脂肪族アルコールが挙げられる。分子量分布を小さくすることができるという観点から1価の脂肪族アルコールが好ましい。
【0010】
脂肪族アルコールとしては、炭素数が1~24の脂肪族アルコール等があげられる。脂肪族アルコールとしては、好ましくは炭素数8~24の脂肪族アルコールであり、さらに好ましくは炭素数12~18の脂肪族アルコールである。脂肪族アルコールは、天然アルコールでも合成アルコール(チーグラーアルコール、オキソアルコールなど)でもよい。また、脂肪族アルコールは、特定の炭素数を有する単一の脂肪族アルコールであっても、炭素数が1~24である複数の脂肪族アルコールの混合物であっても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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