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公開番号2025133356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031259
出願日2024-03-01
発明の名称植物用生育補助剤及び植物用生育補助剤を用いる植物の生育方法
出願人三洋化成工業株式会社,岡山県
代理人弁理士法人WisePlus
主分類A01N 27/00 20060101AFI20250904BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 植物生育効果に優れる植物由来の植物生育補助剤を提供する。
【解決手段】 アルピニア属植物抽出物を含む植物用生育補助剤であって、上記植物用生育補助剤が、第1成分と、第2成分と、水とを含有し、上記第1成分が、p-シメン及びリナロールからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分であり、上記第2成分が、1,8-シネオール単独成分、又は、1,8-シネオール及びα-テルピネオールの混合成分であり、以下の関係式(1)~(5)を全て満たす植物用生育補助剤。
関係式(1):A≧0.069×B
関係式(2):A≦65×B
関係式(3):A≧0.36×C
関係式(4):A≦5.5×(B+C)
関係式(5):A≧0.0001
[関係式(1)~(5)において、Aは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合(ppm)であり;Bは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する1,8-シネオールの重量割合(ppm)であり;Cは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合(ppm)である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルピニア属植物抽出物を含む植物用生育補助剤であって、
前記植物用生育補助剤が、第1成分と、第2成分と、水とを含有し、
前記第1成分が、p-シメン及びリナロールからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分であり、
前記第2成分が、1,8-シネオール単独成分、又は、1,8-シネオール及びα-テルピネオールの混合成分であり、
以下の関係式(1)~(5)を全て満たす植物用生育補助剤。
関係式(1):A≧0.069×B
関係式(2):A≦65×B
関係式(3):A≧0.36×C
関係式(4):A≦5.5×(B+C)
関係式(5):A≧0.0001
[関係式(1)~(5)において、Aは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合(ppm)であり;Bは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する1,8-シネオールの重量割合(ppm)であり;Cは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合(ppm)である。]
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
更に以下の関係式(6)を満たす請求項1に記載の植物用生育補助剤。
関係式(6):A≦5×C
[関係式(6)において、Aは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合(ppm)であり;Cは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合(ppm)である。]
【請求項3】
前記アルピニア属植物抽出物が月桃抽出物である請求項1又は2に記載の植物用生育補助剤。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の植物用生育補助剤を用いる植物の生育方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は植物用生育補助剤及び植物用生育補助剤を用いる植物の生育方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷の少ない植物由来の植物生育補助剤が望まれており、バイオマスを含有する植物生育補助剤が知られてる(例えば、特許文献1~2参照)。
しかしながら、植物生育補助剤の調達のために、また植物自体を育成する必要があり、十分な植物生育効果を得るためには多量の植物由来材料が必要であった。
ところで、「アルピニア属植物(月桃等)」は、化粧品等に使用される一方で、葉・茎の搾汁液等廃棄する部分も多く、廃棄する部分の有効活用が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6498853号公報
特許第6741263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、植物生育効果に優れる植物由来の植物生育補助剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、アルピニア属植物抽出物を含む植物用生育補助剤であって、上記植物用生育補助剤が、第1成分と、第2成分と、水とを含有し、上記第1成分が、p-シメン及びリナロールからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分であり、上記第2成分が、1,8-シネオール単独成分、又は、1,8-シネオール及びα-テルピネオールの混合成分であり、以下の関係式(1)~(5)を全て満たす植物用生育補助剤である。
関係式(1):A≧0.069×B
関係式(2):A≦65×B
関係式(3):A≧0.36×C
関係式(4):A≦5.5×(B+C)
関係式(5):A≧0.0001
[関係式(1)~(5)において、Aは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合(ppm)であり;Bは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する1,8-シネオールの重量割合(ppm)であり;Cは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合(ppm)である。]
【発明の効果】
【0006】
本発明の植物用生育補助剤は、植物由来であり、植物生育効果に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の植物用生育補助剤は、アルピニア属植物抽出物を含む植物用生育補助剤であって、前記アルピニア属植物抽出物が、第1成分と、第2成分と、水とを含有し、上記第1成分が、p-シメン及びリナロールからなる群から選ばれる少なくとも一種の成分であり、上記第2成分が、1,8-シネオール単独成分、又は、1,8-シネオール及びα-テルピネオールの混合成分であり、以下の関係式(1)~(5)を全て満たす植物用生育補助剤である。
関係式(1):A≧0.069×B
関係式(2):A≦65×B
関係式(3):A≧0.36×C
関係式(4):A≦5.5×(B+C)
関係式(5):A≧0.0001
【0008】
なお、植物用生育補助剤において、第2成分は、1,8-シネオールを必須成分とし、α-テルピネオールは含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
【0009】
関係式(1)~(5)において、Aは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合(ppm)である。
第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合は、5ppm以下であることが好ましく、1ppm以下であることが更に好ましく、0.1ppm以下であることが特に好ましく、0.05ppm以下であることがとりわけ好ましく、0.01ppm以下であることが最も好ましい。
また、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する第1成分の合計重量の割合は、0.0005ppm以上であることが好ましい。
また、Bは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する1,8-シネオールの重量割合(ppm)である。第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対する1,8-シネオールの重量割合は、40ppm以下であることが好ましい。
また、Cは、第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合(ppm)である。第1成分、第2成分、及び、水の合計重量に対するα-テルピネオールの重量割合は、16ppm以下であることが好ましい。
なお、第2成分が1,8-シネオール単独成分である場合、上記Cの値は0ppmとなる。
【0010】
アルピニア属植物として好ましいものとしては、月桃(シマ月桃、タイリン月桃、大東月桃、ウライ月桃、屯鹿月桃等)、クマタケラン、アオノクマタケラン、ハナミョウガ、チクリンカ、ナンキョウ、ガランガル及びこれらの雑種、並びに、近縁種等が挙げられる。
アルピニア属植物抽出物は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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