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公開番号
2025131091
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028606
出願日
2024-02-28
発明の名称
植物用生育補助剤及び植物の生育方法
出願人
三洋化成工業株式会社
,
岡山県
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
A01N
25/00 20060101AFI20250902BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 本発明の課題は、植物病害の低減と補助剤自体の薬害の低減を高い水準で両立できる植物用生育補助剤を提供することにある。
【解決手段】 体積平均粒子径が10~1000nmである粒子を含有する植物用生育補助剤であって、前記粒子が、化合物(X)、銅及びキトサンを構成成分として含む粒子であり、前記化合物(X)がカルボキシル基、リン酸基及びスルホン酸基並びにこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(x)を少なくとも2個有する化合物である植物用生育補助剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
体積平均粒子径が10~1000nmである粒子を含有する植物用生育補助剤であって、
前記粒子が、化合物(X)、銅及びキトサンを構成成分として含む粒子であり、
前記化合物(X)がカルボキシル基、リン酸基及びスルホン酸基並びにこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(x)を少なくとも2個有する化合物である植物用生育補助剤。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記粒子は、さらにグルコン酸及び/又はその塩を構成成分として含む請求項1に記載の植物用生育補助剤。
【請求項3】
前記粒子の重量を基準として、前記銅の重量割合が0.1~15重量%であり、前記キトサンの重量割合が20~79.9重量%であり、前記化合物(X)の重量割合が15~25であり、前記グルコン酸及び/又はその塩に由来するグルコン酸イオンの重量割合が5~40重量%ある請求項2に記載の植物用生育補助剤。
【請求項4】
前記粒子中の前記銅に対する前記化合物(X)の重量比率(化合物(X)/銅)が2~35である請求項1に記載の植物用生育補助剤。
【請求項5】
前記粒子中の前記キトサンに対する前記化合物(X)の重量比率(化合物(X)/キトサン)が0.35~0.45である請求項1に記載の植物用生育補助剤。
【請求項6】
前記粒子中の前記銅に対するキトサンの重量比率(キトサン/銅)が5~80である請求項1に記載の植物用生育補助剤。
【請求項7】
前記粒子中の前記キトサンに含まれるアミノ基のモル数に対する前記化合物(X)に含まれる前記官能基(x)のモル数の比率(官能基(x)/-NH
2
)が0.45~0.55である請求項1に記載の植物用生育補助剤。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の植物用生育補助剤を用いる植物の生育方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は植物用生育補助剤及び植物の生育方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
キトサンは、キチンのN-脱アセチル化物で、2-アミノ-2-デオキシ-D-グルコールを1構成単位とする塩基性多糖であり、主として抗菌性、消臭作用、保湿作用を有することが知られており、近年、種々の分野への応用が試みられている。例えば、キトサンと、銅、亜鉛及び銀から選ばれる金属との錯塩を主体とする木材保存剤や有害生物防除剤が知られている(特許文献1、2参照)。さらに、キトサン金属キレート錯体を植物に作用させて農作物の病害を制御することが知られている(特許文献3)。
【0003】
一方、世界の農業生産においては、植物病原体(糸状菌等の真菌、細菌、ウイルス等)が引き起こす植物病害が食糧生産に影響を与えている。植物病害は植物の生産力を損なう主要な要因の一つであり、植物病害を防除することができれば、食糧増産に大きな効果が期待できる。
そこで、植物病害から作物を保護するために様々な防除剤が開発されてきた。例えば、真菌病や細菌病等の植物病原菌の感染による植物病害に対しては、無機及び有機銅剤、抗生物質であるカスガマイシンやストレプトマイシンを主成分とする防除剤、ストロビルリン系殺菌剤(QoI剤)、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI剤)等の防除剤が利用されている。しかしながら、抗生物質、QoI剤、酵素阻害剤等の防除剤には、数年で耐性菌が発達し、病害防除が困難になるという問題が指摘されている。一方、無機及び有機銅剤は、耐性菌発達リスクが低いものの、農園芸作物の外観、機能、品質等に障害(薬害)を引き起こす問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平7-118970号公報
特開2011-116723号公報
国際公開第2000/032041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、植物病害の低減と補助剤自体の薬害の低減を高い水準で両立できる植物用生育補助剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、体積平均粒子径が10~1000nmである粒子を含有する植物用生育補助剤であって、前記粒子が、化合物(X)、銅及びキトサンを構成成分として含む粒子であり、前記化合物(X)がカルボキシル基、リン酸基及びスルホン酸基並びにこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(x)を少なくとも2個有する化合物である植物用生育補助剤である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の植物用生育補助剤は、植物を生育する際に用いることで植物病害の低減と補助剤自体の薬害の低減を高い水準で両立できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、体積平均粒子径が10~1000nmである粒子を含有する植物用生育補助剤であって、前記の粒子が、化合物(X)、銅及びキトサンを構成成分として含む粒子であり、前記化合物(X)がカルボキシル基、リン酸基及びスルホン酸基並びにこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基(x)を少なくとも2個有する化合物である植物用生育補助剤である。
【0009】
従来の植物用生育補助剤において銅が含まれる場合、当該植物用生育補助剤は、植物に対して薬害を発生させやすくなるという問題がある。しかし、本発明の植物用生育補助剤においては、銅を含んでいるものの、化合物(X)及びキトサンを構成成分として含み、体積平均粒子径を10~1000nmの粒子とすることにより、植物病害の低減と薬害の低減を高い水準で両立することができる。
【0010】
なお、本明細書において「薬害」とは、植物に現れるクロロシス症状及びこれに伴う枯死または落葉のことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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