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公開番号
2025165197
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-04
出願番号
2024069161
出願日
2024-04-22
発明の名称
除草機
出願人
みのる産業株式会社
代理人
個人
主分類
A01B
39/18 20060101AFI20251027BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】ミッドマウント式の除草機において、除草装置の田面追従性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】本発明の除草機は、走行車体と、走行車体の前輪と後輪との間に取り付けられる除草装置20と、昇降装置30と、傾斜調整装置40と、電子制御部100とを有する。除草装置20は、左右方向に並ぶ複数の除草部と、下面が土壌面に接触するフロート21と、フロート21の高さを検出する高さ検出部51と、除草装置20の傾きを検出する傾斜検出部52とを有する。電子制御部100は、高さ検出部51の検出結果に基づいて昇降装置30を動作させるとともに、傾斜検出部52の検出結果に基づいて傾斜調整装置40を動作させる。これにより、除草装置の田面追従性を向上できる。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
苗が条植えされた水田に生えた雑草を除去する自走式の除草機であって、
前輪および後輪を有する走行車体と、
前記前輪と前記後輪との間において、前記走行車体に対して取り付けられ、前後方向に延びる回動軸を中心として回動可能な除草装置と、
前記走行車体に対して前記除草装置の高さを変更する昇降装置と、
前記走行車体に対する前記除草装置の左右の傾きを調整する傾斜調整装置と、
前記昇降装置および前記傾斜調整装置を制御する電子制御部と、
を有し、
前記除草装置は、
左右方向に並ぶ複数の除草部と、
下面が土壌面に接触するフロートと、
前記フロートの高さを検出する高さ検出部と、
前記除草装置の水平方向に対する左右方向の傾きを検出する傾斜検出部と、
を有し、
前記電子制御部は、
前記高さ検出部の検出結果に基づいて、前記除草装置の前記土壌面に対する高さが所定の範囲内になるように前記昇降装置を動作させるとともに、
前記傾斜検出部の検出結果に基づいて、複数の前記除草部が略水平になるように前記傾斜調整装置を動作させる、除草機。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の除草機であって、
前記除草装置は、
前記回動軸から左右方向に間隔を開けて配置される出力部
を有し、
前記傾斜調整装置は、
入力端を有し、前記入力端の前記走行車体に対する高さを変更可能な入力部と、
一方の端部が前記入力端と接続され、他方の端部が前記出力部と接続されるダンバーばねと、
を有する、除草機。
【請求項3】
請求項2に記載の除草機であって、
前記ダンパーばねは、
コイルばねと、
一方側の端部が前記入力部の前記入力端に固定され、前記コイルばねを貫通するロッドと、
他方側の端部が前記除草装置の前記出力部に固定される出力部材と、
前記コイルばねの一方側の端部に接触し、前記ダンパーばねの収縮時に前記出力部材に対して他方側へ移動する第1板と、
前記コイルばねの他方側の端部に接触し、前記ダンパーばねの伸張時に前記出力部材に対して一方側へ移動する第2板と、
を有する、除草機。
【請求項4】
請求項2に記載の除草機であって、
前記入力部は、
前記走行車体に固定され、前記電子制御部からの制御信号により動作するモータと、
前記モータによって前記走行車体に固定された回動軸を中心として回動し、回動とともに上下移動する前記入力端を有する回転部材と、
を有する、除草機。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の除草機であって、
前記昇降装置は、
前後方向に延び、後端部が走行車体に対して回動可能に固定され、前端部が前記除草装置を支持するリンクと、
前記電子制御部からの制御信号により動作する電磁バルブと、
前記電磁バルブの動作により伸縮し、前記リンクの角度を変化させる油圧シリンダと、
を有する、除草機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に条植えされた複数の苗の周囲に生える雑草を除去するための水田用除草機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
除草機や田植機など、圃場において作業を行う作業装置を走行車体に搭載した作業機では、走行車体と作業装置とを、PTO軸等の連結軸で連結している。そして、この連結軸の角度を調整することで作業装置の高さを制御している。除草機において、作業装置である除草装置の高さが適切でないと、十分な除草効果が得られないため、高さ制御が重要である。
【0003】
例えば、特許文献1には、走行車体の後ろに除草装置が連結された所謂リアマウント方式の除草機が開示されている。特許文献1に記載の除草機では、土壌表面から接地圧を受ける左右一対の接地フロートの高さを基準として除草装置の上下昇降制御を行っている。
【0004】
一方、特許文献1に記載の除草機では、左右一対の接地フロートが土壌表面から受けた接地圧によって、連結軸である支持軸周りに回動し、さらに、左右一対のバランススプリングによる補正作用が加わることで除草装置を水平に保つ水平制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-343066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、フロート等の土壌に接触する部材の土壌表面からの接地圧を用いて高さ制御や水平制御を行うと、圃場において泥の抵抗によって除草時の負荷が高まった場合に、除草装置への連結軸による回転反力も高くなってしまう。すると、除草装置の左右一方側が浮き上がり、十分に水平を保つことができず、除草効果が低下する虞がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ミッドマウント式の除草機において、除草装置の田面追従性を向上させる技術を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、苗が条植えされた水田に生えた雑草を除去する自走式の除草機であって、前輪および後輪を有する走行車体と、前記前輪と前記後輪との間において、前記走行車体に対して取り付けられ、前後方向に延びる回動軸を中心として回動可能な除草装置と、前記走行車体に対して前記除草装置の高さを変更する昇降装置と、前記走行車体に対する前記除草装置の左右の傾きを調整する傾斜調整装置と、前記昇降装置および前記傾斜調整装置を制御する電子制御部と、を有し、前記除草装置は、左右方向に並ぶ複数の除草部と、下面が土壌面に接触するフロートと、前記フロートの高さを検出する高さ検出部と、前記除草装置の水平方向に対する左右方向の傾きを検出する傾斜検出部と、を有し、前記電子制御部は、前記高さ検出部の検出結果に基づいて、前記除草装置の前記土壌面に対する高さが所定の範囲内になるように前記昇降装置を動作させるとともに、前記傾斜検出部の検出結果に基づいて、複数の前記除草部が略水平になるように前記傾斜調整装置を動作させる。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の除草機であって、前記除草装置は、前記回動軸から左右方向に間隔を開けて配置される出力部を有し、前記傾斜調整装置は、入力端を有し、前記入力端の前記走行車体に対する高さを変更可能な入力部と、一方の端部が前記入力端と接続され、他方の端部が前記出力部と接続されるダンバーばねと、を有する。
【0010】
本願の第3発明は、第2発明の除草機であって、前記ダンパーばねは、コイルばねと、一方側の端部が前記入力部の前記入力端に固定され、前記コイルばねを貫通するロッドと、他方側の端部が前記除草装置の前記出力部に固定される出力部材と、前記コイルばねの一方側の端部に接触し、前記ダンパーばねの収縮時に前記出力部材に対して他方側へ移動する第1板と、前記コイルばねの他方側の端部に接触し、前記ダンパーばねの伸張時に前記出力部材に対して一方側へ移動する第2板と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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