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公開番号2025161218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064222
出願日2024-04-11
発明の名称種子の製造方法
出願人個人
代理人
主分類A01C 1/06 20060101AFI20251017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】酸化鉄粉を含む被膜を有する植物種子の製造方法において、水中に浸漬しても剥離等が生じにくい植物種子の製造方法を提供することである。
【解決手段】種子の製造方法は、酸化鉄を植物種子の表面に付着させた種子の製造方法であって、植物種子と、粉状又は粒状の酸化鉄と、結合剤として機能する親油性の樹脂を含む水性塗料を準備する準備工程と、植物種子に酸化鉄を付着させるために必要な水性塗料の混合被膜生成量を決定するための被膜生成量決定工程と、植物種子、酸化鉄、及び混合被膜生成量の水性塗料を混合する混合工程とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
酸化鉄を植物種子の表面に付着させた種子の製造方法であって、
前記植物種子と、粉状又は粒状の前記酸化鉄と、結合剤として機能し、親油性の樹脂を含む水性塗料を準備する準備工程と、
前記植物種子に前記酸化鉄を付着させるために必要な前記水性塗料の混合被膜生成量を決定するための被膜生成量決定工程と、
前記植物種子、前記酸化鉄、及び前記混合被膜生成量の前記水性塗料を混合する混合工程と、を含むことを特徴とする種子の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記被膜生成量決定工程は、前記酸化鉄間の空隙が前記水性塗料で充填される状態とするのに必要な水性塗料量である酸化鉄吸油量を決定するための酸化鉄吸油量決定工程と、前記水性塗料で充填される状態の前記酸化鉄粉を前記植物種子に混合したときに、前記植物種子の表面に前記酸化鉄粉を付着するために必要な水性塗料量である種子被膜生成量を決定するための種子被膜生成量決定工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項3】
前記酸化鉄吸油量決定工程おいて、前記酸化鉄吸油量は、前記酸化鉄に前記水性塗料を混入し、当該酸化鉄が団子状となるまで供給したときの水性塗料の量として求めることを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項4】
前記種子被膜生成量決定工程において、種子被膜生成量は、前記酸化鉄に前記水性塗料を混入し当該酸化鉄が団子状となった酸化鉄に前記植物種子を混合した後、水性塗料を更に混合し、前記植物種子の表面に前記酸化鉄が付着した状態で単独粒となるときの量として求めることを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項5】
前記混合工程において、
前記植物種子と前記酸化鉄とを混合する第1混合工程と、
前記第1混合工程の後に、前記混合被膜生成量の前記水性塗料を徐々に混合する第2混合工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項6】
前記水性塗料が、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、又はポリ酢酸ビニール系樹脂のうちの少なくともいずれか一つの樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項7】
前記酸化鉄が、ヘマタイト、ゲータイト、又はマグネタイトのうち少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項8】
前記混合工程の後に、更に、酸化鉄粉、薬剤、及び水溶性のポリビニールアルコール樹脂とを混合して、前記植物種子の表面に、前記薬剤を付着させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の種子の製造方法。
【請求項9】
前記薬剤として、除草剤、農作物を害する病害虫の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、或は農作物等の生育の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤を含むことを特徴とする請求項8に記載の種子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、種子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、稲作の一手段として、直播栽培と称される稲籾を直接水田に蒔く方法が開発されている。
【0003】
直播栽培として、例えば、鉄粉(Fe)を稲籾の表面に付着させ、例えば結合剤として石膏(硫酸カルシウム)を用いて固着させた稲種子の製造方法が知られている。鉄粉を稲籾に付着させることで、その重量を大きく、その結果、水田にこの稲種子を蒔いた時、素早く沈降し流水にも流されにくくしたものである。
【0004】
特許文献1(特開2005-192458号公報)には、鉄粉を稲種子の表面に付着させる方法として、金属鉄粉の酸化反応を促進することにより、稲種子表面に鉄粉を付着、固化させた鉄粉被覆稲種子の製造方法が開示されている。また、結合剤として、硫酸カルシウムを用いることも記載されている。
【0005】
また、特許文献2(特開2019-122269号公報)には、酸化鉄粉を含む被膜を有する植物種子の製造方法が記載されている。また、結合材として、消石灰を用い、さらに、強度向上剤としてPVA(ポリビニールアルコール)が用いられることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-192458号公報
特開2019-122269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の鉄粉被覆稲種子の製造方法では、鉄粉が用いられる。稲種子表面に付着、固化させた鉄粉が、酸化反応により発熱し、高温となるため、稲種子が死滅する危険性がある。また、稲種子表面に鉄粉を付着させた稲種子表面には、結合剤と鉄粉が混合した被膜が形成されるが、鉄粉が酸化して酸化鉄に化学反応する際に膨張し、被膜にひび割れ、或いは剥離等が生じる場合がある。これを防ぐために、一度被膜を形成した後、再度、結合剤を稲種子表面にコーテイングすることが行われる。このように、被覆稲種子の製造に手間が掛かり、製造のために長時間を要するといった課題もある。
【0008】
また、鉄粉の酸化反応による発熱を回避するために、特許文献2に記載の植物種子の製造方法では、鉄粉の代わりに発熱しない酸化鉄(Fe

O
3、
Fe
3
O
4
)を用いることが記載されている。また、結合剤として、消石灰(Ca(OH)
2
)を用いること、さらに付着強度を向上するためのPVA(ポリビニールアルコール)を使用することも記載されている。しかし、結合剤として用いる消石灰、及びPVAは、共に水溶性であり、水に対する溶解度が大きいために、酸化鉄粉を付着させた稲籾を水中に浸漬すると、消石灰及びPVAが部分的に水に溶解して、酸化鉄粉が稲籾の表面から剥離するといった課題が生じる場合がある。
求められているのは、酸化鉄粉を含む被膜を有する植物種子の製造方法において、水中に浸漬しても剥離等が生じにくい植物種子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る種子の製造方法は、酸化鉄を植物種子の表面に付着させた種子の製造方法であって、前記植物種子と、粉状又は粒状の前記酸化鉄と、結合剤として機能し、親油性の樹脂を含む水性塗料を準備する準備工程と、前記植物種子に前記酸化鉄を付着させるために必要な前記水性塗料の混合被膜生成量を決定するための被膜生成量決定工程と、前記植物種子、前記酸化鉄、及び前記混合被膜生成量の前記水性塗料を混合する混合工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る種子の製造方法では、結合剤として機能する水性塗料を用いているので、酸化鉄を付着させた植物種子を水中に浸漬した場合でも、酸化鉄が植物種子の表面から剥離せずに、十分な付着強度を有することができる。また、植物種子、酸化鉄、及び水性塗料を混合する混合工程の前に、植物種子に酸化鉄を付着させるために必要な水性塗料の混合被膜生成量を決定するための被膜生成量決定工程を有することにより、混合工程における混合作業が容易となり、また混合時間の短縮化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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