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公開番号2025148252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025023998
出願日2025-02-18
発明の名称難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物及び難燃性ポリウレタンフォーム
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20250930BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、難燃性が高く、かつ機械物性に優れるポリウレタンフォームを製造できるポリオール組成物、及び難燃性が高く、かつ機械物性に優れるポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
【解決手段】臭素原子含有ポリオール及びリン酸エステルを含有する難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合が1~35重量%であり、前記ポリオール組成物に含まれるリン酸エステルの重量割合が1~35重量%であり、前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合とリン酸エステルの重量割合との合計重量割合が8~35重量%である難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
臭素原子含有ポリオール及びリン酸エステルを含有する難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、
前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合が前記ポリオール組成物の重量を基準として1~35重量%であり、
前記ポリオール組成物に含まれるリン酸エステルの重量割合が前記ポリオール組成物の重量を基準として1~35重量%であり、
前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合とリン酸エステルの重量割合との合計重量割合が、前記ポリオール組成物の重量を基準として8~35重量%である難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記臭素原子含有ポリオールが、少なくとも1つ以上の臭素原子が芳香環と直接結合した化合物である請求項1に記載の難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを反応させてなる難燃性ポリウレタンフォームであって、
前記ポリウレタンフォームに含まれる臭素原子の重量割合が前記ポリウレタンフォームの重量を基準として0.5~20重量%であり、
前記ポリウレタンフォームに含まれるリン酸エステルの重量割合が前記ポリウレタンフォームの重量を基準として0.5~20重量%であり、
前記ポリウレタンフォームに含まれる臭素原子の重量割合とリン酸エステルの重量割合との合計重量割合が、前記ポリウレタンフォームの重量を基準として4~20重量%である難燃性ポリウレタンフォーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物及び難燃性ポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは、断熱性能、低温での寸法安定性、施工性等の特徴から、建材や冷蔵庫、冷凍庫等の断熱材、あるいは構造材、現場建築施工用スプレー等の幅広い範囲で使用されている。
これらのポリウレタンフォームは、用途によっては、機械強度は当然として厳しい難燃性も要求される。この要求に応えるために、難燃剤をポリウレタンフォームに含有させたり、原料ポリオールに臭素系ポリオールを使用したりしてポリウレタンフォームの難燃性を高める検討がなされてきた。例えば、特許文献1には、臭素系ポリオール及び臭素不含有の芳香族系ポリエステルポリオールを含有するポリオール、整泡剤、触媒、発泡剤及び難燃剤を含むポリオール組成物と、イソシアネート組成物との反応物から構成される硬質ポリウレタンフォームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-214651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、難燃剤を一定以上使用すると、ポリウレタンフォームの機械物性(圧縮強さ等)が悪化するという問題があり、難燃性と機械物性との両立が課題としてあった。
本発明は、難燃性が高く、かつ機械物性に優れるポリウレタンフォームを製造できるポリオール組成物、及び難燃性が高く、かつ機械物性に優れるポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、臭素原子含有ポリオール及びリン酸エステルを含有する難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合が前記ポリオール組成物の重量を基準として1~35重量%であり、前記ポリオール組成物に含まれるリン酸エステルの重量割合が前記ポリオール組成物の重量を基準として1~35重量%であり、前記ポリオール組成物に含まれる臭素原子の重量割合とリン酸エステルの重量割合との合計重量割合が、前記ポリオール組成物の重量を基準として8~35重量%である難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物;前記難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを反応させてなる難燃性ポリウレタンフォームであって、前記ポリウレタンフォームに含まれる臭素原子の重量割合が前記ポリウレタンフォームの重量を基準として0.5~20重量%であり、前記ポリウレタンフォームに含まれるリン酸エステルの重量割合が前記ポリウレタンフォームの重量を基準として0.5~20重量%であり、前記ポリウレタンフォームに含まれる臭素原子の重量割合とリン酸エステルの重量割合との合計重量割合が、前記ポリウレタンフォームの重量を基準として4~20重量%である難燃性ポリウレタンフォーム;である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は難燃性が高く、かつ機械物性に優れるポリウレタンフォームを製造できる。また、本発明の難燃性ポリウレタンフォームは難燃性が高く、かつ機械物性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳述する。
本発明は、臭素原子含有ポリオール及びリン酸エステルを含有する難燃性ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物である。
臭素原子含有ポリオールとしては、芳香族系臭素原子含有ポリオール、脂肪族系臭素原子含有ポリオール等が挙げられる。
【0008】
芳香族系臭素原子含有ポリオールとしては、芳香族系臭素原子含有ポリエステルポリオール、芳香族系臭素原子含有ポリエーテルポリオールを挙げられる。
芳香族系臭素原子含有ポリエステルポリオールとしては、例えばテトラブロモフタル酸などの臭素原子含有多価カルボン酸と多価アルコールとのエステル化反応で得られるものが使用できる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スクロース、ビスフェノールAなどが挙げられ、これらは1種単独、或いは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0009】
芳香族系臭素原子含有ポリエーテルポリオールとしては、例えば、テトラブロモビスフェノールAなどの臭素原子含有ポリオールとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド(AO)を1種または2種以上を付加重合して得られるものなどが使用できる。臭素原子含有ポリエーテルポリオール用いる場合、特に、テトラブロモビスフェノールA骨格を有する芳香族系臭素原子含有ポリエーテルポリオールを用いることが好ましい。
【0010】
脂肪族系臭素原子含有ポリオールとしては、脂肪族系臭素原子含有ポリエーテルポリオール、脂肪族系臭素原子含有ポリエステルポリオールなどが挙げられ、これらの中では、脂肪族系臭素原子含有ポリエーテルポリオールが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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