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公開番号
2025145941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046464
出願日
2024-03-22
発明の名称
CO2変換方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
1/04 20060101AFI20250926BHJP(有機化学)
要約
【課題】RWGS反応から生じたCOから効率的にエチレンを得ることができるCO
2
変換方法の提供。
【解決手段】CO
2
とH
2
とから、RWGS反応によりCO及びH
2
Oとを生成し、前記COとH
2
Oとから、CO電解によりC
2
H
4
及びH
2
を生成し、前記CO電解により生じた前記H
2
を前記RWGS反応の前記H
2
として用いる、ことを特徴とするCO
2
変換方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
CO
2
とH
2
とから、RWGS反応によりCO及びH
2
Oとを生成し、
前記COとH
2
Oとから、CO電解によりC
2
H
4
及びH
2
を生成し、
前記CO電解により生じた前記H
2
を前記RWGS反応の前記H
2
として用いる、ことを特徴とするCO
2
変換方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記CO電解におけるC
2
H
4
電流効率を66.6%以下とする、ことを特徴とする請求項1に記載のCO
2
変換方法。
【請求項3】
前記CO電解により生じた前記H
2
を前記RWGS反応の前記H
2
及び熱源として用いる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のCO
2
変換方法。
【請求項4】
前記CO電解におけるC
2
H
4
電流効率を、H
2
熱効率に応じて余剰H
2
が発生しない値以上に設定する、ことを特徴とする請求項3に記載のCO
2
変換方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO
2
変換方法に係る発明である。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けてCO
2
の有効活用に関する研究開発が行われている。
【0003】
CO
2
は、多くの工業的及び生物学的なプロセスにより生成される。CO
2
は、通常、大気中へと排出される。しかし、CO
2
は温室効果ガスとして認識されているため、これらのプロセスから排出されるCO
2
を削減することが必要である。CO
2
は、限られた場合において油井からの石油やガスの回収を促進するために使用可能であるが、回収されたCO
2
のほとんどは大気中へと放出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2023-527651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、CO
2
の排出量低減においては、CO
2
を大気中に放出することなく、別の生成物の原料として有効活用することが課題である。
【0006】
CO
2
を有効活用するための方法として、例えば、特許文献1に記載されたような、逆水性ガスシフト(RWGS)反応(CO
2
+H
2
→CO+H
2
O)を利用することでCO
2
をCOに変換し、その後エチレン(C
2
H
4
)等の低級オレフィンを製造する方法がある。RWGS反応により生成したCO(一酸化炭素)と、水の電気分解からの水素とがあれば、一酸化炭素から炭化水素への触媒水素化を介して、有用な化学原料を得ることができる。しかしながら、この方法では、触媒を用いた反応を利用するため、メタノールなどの副生成物が生じてしまい、低級オレフィンへ変換する工程が必要となるため工程数が多くなる課題がある。また、設備費及び投入エネルギーが多くなる課題がある。
【0007】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、RWGS反応から生じたCOから効率的にエチレンを得ることができるCO
2
変換方法を提供することを目的とする。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は以下の通りである。
[1]CO
2
とH
2
とから、RWGS反応によりCO及びH
2
Oとを生成し、
前記COとH
2
Oとから、CO電解によりC
2
H
4
及びH
2
を生成し、
前記CO電解により生じた前記H
2
を前記RWGS反応の前記H
2
として用いる、ことを特徴とするCO
2
変換方法。
[2]前記CO電解におけるC
2
H
4
電流効率を66.6%以下とする、ことを特徴とする[1]に記載のCO
2
変換方法。
[3]前記CO電解により生じた前記H
2
を前記RWGS反応の前記H
2
及び熱源として用いる、ことを特徴とする[1]又は[2]に記載のCO
2
変換方法。
[4]前記CO電解におけるC
2
H
4
電流効率を、H
2
熱効率に応じて余剰H
2
が発生しない値以上に設定する、ことを特徴とする[3]に記載のCO
2
変換方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る上記態様によれば、RWGS反応から生じたCOから効率的にエチレンを得ることができるCO
2
変換方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
CO電解セルにおけるC
2
H
4
電流効率と、CO電解セルにおける消費CO量/生成H
2
量との関係を示すグラフである。
H
2
熱効率とC
2
H
4
電流効率との関係を示すグラフである。
H
2
熱効率を75%とした場合の、CO電解セルにおけるC
2
H
4
電流効率と、H
2
の需給熱量差及び余剰H
2
との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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