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公開番号
2025128975
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024026049
出願日
2024-02-22
発明の名称
希少糖含有カルシウムサプリメントおよびその亜臨界水処理による製造法
出願人
個人
代理人
主分類
C07H
3/02 20060101AFI20250827BHJP(有機化学)
要約
【課題】普遍的に存在する卵殻存在下、還元糖を原料として使用し、カルシウム含有希少糖シロップを製造する方法を提供する。
【解決手段】卵殻存在下、還元糖を加圧下、亜臨界水中で加熱することにより、効率よく希少糖に異性化させ、各種カルシウム含有希少糖シロップを製造できる。また、高温処理あるいは緩衝液の存在により希少糖収率を改善できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
還元性単糖、二糖、又はオリゴ糖を卵殻存在下、亜臨界水処理によって異性化して得られるカルシウム含有希少糖シロップ。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のカルシウム含有希少糖シロップの亜臨界水処理による製造方法。
【請求項3】
亜臨界水処理時の温度が70~130℃である請求項1に記載のカルシウム含有希少糖シロップの製造方法。
【請求項4】
亜臨界水処理時に緩衝液を使用する請求項1に記載のカルシウム含有希少糖シロップの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、普遍的に存在する卵殻の存在下、還元性の単糖、二糖或いはオリゴ糖を原料とし、それらを亜臨界水処理することでカルシウム含有希少糖シロップを製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
希少糖は、自然界では僅かにしか存在しない糖である。希少糖は、甘味を有しながら、低カロリーであり、体脂肪蓄積の抑制や血糖値上昇の抑制作用等の、種々の有益な生理機能に加え、抗酸化作用なども知られており(非特許文献1、2)、機能性食品成分として注目されている。
【0003】
希少糖の製造方法として、いくつかの検討がなされており、微生物や酵素を用いる生物工学的手法、アルカリを用いる異性化法、亜臨界含水アルコールを用いる異性化法、亜臨界緩衝液を用いる異性化法等が報告されている。具体的には、生物工学的手法として、リゾプス(Rhizopus)属の微生物をD-プシコースの存在下で培養し、培養液中からD-タガトースを回収する方法(特許文献1)や、二糖を原料として、アグロバクテリウム(Agrobacterium)属微生物に由来する酸化酵素を作用させる酸化反応を用いて、3-ケト二糖類を製造する方法(特許文献2)、或いは、糖からD-プシコース-6-リン酸を生成する微生物を利用することによりD-プシコースを製造する方法等(特許文献3)がある。
【0004】
アルカリ処理を用いた異性化手法による方法として、還元糖にアルカリ性条件で水酸化ナトリウムや水酸化カルシウム(非特許文献3、4)、又はゲルマニウム化合物(特許文献4)を作用させて異性化させる方法等が知られている。一方、アルカリ処理の派生法として、亜臨界水処理がある。亜臨界含水アルコール処理により普遍的に大量に存在する単糖又は二糖(以下、普遍単糖又は普遍二糖)を異性化し、希少糖(希少単糖又は希少二糖)を製造する手法も報告されており、普遍的な単糖であるガラクトースを希少単糖であるタガトースおよびタロースに異性化できる(特許文献5)。また、亜臨界状態の緩衝液中で還元糖を処理することで希少糖を製造する方法も報告されている(特許文献6)。
【0005】
しかしながら、前記の各種生物工学的手法では、微生物或いは酵素の培養及び調製に高度の工程管理が必要である。また、前記アルカリ処理を用いた異性化方法では、工程管理は容易である反面、副生成物が多く、アルカリ廃液を処理する手間も必要である。前記、亜臨界含水アルコール処理による方法は、簡便で廃液処理も不要であるが、原料濃度を高めることができず、更に、引火性の危険物を使用することもあり、実用的な方法とは言い難いものである。また、亜臨界状態の緩衝液を用いる方法は簡便に実施できるが、副反応による酸性物質の生成により高収率を達成できない。このように、希少糖を効率よく製造できるかについては、知見が不足しており、工業的生産を行う上での障壁となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許3840538
特許5356704
WO2017/002978 A1
特開平7-196678
特開2016-20310
特開2021-66710
【非特許文献】
【0007】
J. Agric. Food Chem.,56,4789-4796(2008).
J. Funct. Food.,2,152-159(2014).
応用糖質科学,6,37-42(2016).
日本農芸化学会誌, 40,35-40(1966).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、簡便且つ効率的にカルシウム含有希少糖シロップを製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、前記課題を解決すべく検討を行ったところ、卵殻存在下、亜臨界水処理において副生する酸性物質を中和することで、簡便且つ効率的に普遍的に存在する糖を希少糖に異性化できることを見出した。さらに、中和により卵殻中のカルシウムが可溶化することも見いだした。本発明は、かかる知見に基づいて、更なる検討によりカルシウム含有希少糖シロップの製造法として完成したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、安価で普遍的な還元糖と鳥類卵殻を用いて、カルシウム含有希少糖シロップを容易な工程管理の下、低コスト、且つ、低環境負荷で製造できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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