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公開番号2025171477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076878
出願日2024-05-10
発明の名称チオファニウム塩臭化物の製造方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類C07D 495/14 20060101AFI20251113BHJP(有機化学)
要約【課題】ビオチンの合成中間体として有用なチオファニウム塩臭化物の効率的な製造法。
【解決手段】式(1)のチオファニウム塩誘導体と、臭素化合物とを接触させて、式(2)のチオファニウム塩臭化物を得る工程を含む。臭素化合物は、臭化リチウム、臭化ナトリウム、及び臭化カリウム等のアルカリ金属臭素化合物を使用することができる。チオファニウム塩誘導体と、臭素化合物との接触は、極性溶媒中で行うことができる。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機溶媒中、
下記式(1):
JPEG
2025171477000012.jpg
29
49
[式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、又は置換基を有してもよいアリール基であり、


は、R

-C(=О)(-О)

、X

又はBF


であり、


は、水素原子又は置換基を有してもよいアルキル基であり、


は、フルオロ基、クロロ基又はヨード基である。]
で表されるチオファニウム塩誘導体と、
臭素化合物とを接触させて、
下記式(2):
JPEG
2025171477000013.jpg
31
50
[式(2)中、R

及びR

は、前記式(1)と同義である。]
で表されるチオファニウム塩臭化物を得る工程を含む、
チオファニウム塩臭化物の製造方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記臭素化合物は、アルカリ金属臭化物である、
請求項1に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。
【請求項3】
前記アルカリ金属臭化物は、臭化リチウム、臭化ナトリウム、及び臭化カリウムからなる群より選択される少なくとも1種である、
請求項2に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。
【請求項4】
前記有機溶媒として極性溶媒中、
前記式(1)で表されるチオファニウム塩誘導体と、前記臭素化合物と、を接触させる、
請求項1又は2に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。
【請求項5】
前記極性溶媒は、ケトン系又はアルコール系の溶媒である、
請求項4に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。
【請求項6】
前記式(1)で表されるチオファニウム塩誘導体 1gに対して、前記有機溶媒を0.1~40mL使用する、
請求項1又は2に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。
【請求項7】
前記式(1)で表されるチオファニウム塩誘導体 1モルに対して、前記臭素化合物を0.5~10.0モル使用する、
請求項1又は2に記載のチオファニウム塩臭化物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビオチンの合成中間体として有用なチオファニウム塩臭化物の新規な製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ビオチンは、種々の医薬品や食品添加物、あるいは飼料添加剤等に用いられる有用な化合物である。そのようなビオチンの製造方法として、例えば、以下のような製造方法で合成されている(特許文献1参照)。
【0003】
JPEG
2025171477000001.jpg
49
170
【0004】
即ち、前記式(A)に示すチオラクトン誘導体と3-メトキシプロピルマグネシウムクロリド(グリニャール試薬)とを反応させ、前記式(B)に示すヒドロキシビオチン誘導体を合成する。次いで、当該ヒドロキシビオチン誘導体を脱水し、前記式(C)に示すビニルビオチン誘導体へと変換する。さらに、得られたビニルビオチン誘導体をパラジウムやラネーニッケル触媒を用いた水素化反応に付することで前記式(D)に示すビオチン誘導体を合成する。その後、ビオチン誘導体を環化反応に付することで前記式(E)に示すチオファニウム塩誘導体を合成する。最後に、当該チオファニウム塩誘導体をマロン酸エステルとのカップリング及び脱保護の各工程を経てビオチンを製造する。なお、式中の「Bn」はベンジル基、「Me」はメチル基をそれぞれ表す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公昭53-027279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1ではチオファニウム塩誘導体(E)を臭化物塩として得ている。しかしながら、臭化物塩として得るためには、前駆体(D)を臭化水素酸水溶液で処理した後、水及び過剰の臭化水素を除去することが必要であった。水の除去は高温にて行う必要があり、目的物の分解の虞がある。また、臭化水素は腐食性が高く、製造設備の劣化の虞がある。
【0007】
したがって、本発明の目的は、ビオチンの合成中間体として有用なチオファニウム塩臭化物をより効率的に製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、驚くべきことに、ケトン系溶媒もしくはアルコール系溶媒等の有機溶媒中、チオファニウム塩誘導体と臭素化合物とを接触させることで、塩交換反応が進行し、チオファニウム塩臭化物を簡便に合成できることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の発明を包含する。
【0010】
[1]
有機溶媒中、
下記式(1):
JPEG
2025171477000002.jpg
29
49
[式(1)中、


及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、又は置換基を有してもよいアリール基であり、


は、R

-C(=О)(-О)

、X

又はBF


であり、


は、水素原子又は置換基を有してもよいアルキル基であり、


は、フルオロ基、クロロ基又はヨード基である。]
で表されるチオファニウム塩誘導体と、
臭素化合物とを接触させて、
下記式(2):
JPEG
2025171477000003.jpg
31
50
[式(2)中、R

及びR

は、前記式(1)と同義である。]
で表されるチオファニウム塩臭化物を得る工程を含む、
チオファニウム塩臭化物の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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