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公開番号
2025154492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057533
出願日
2024-03-29
発明の名称
シリコンエッチング抑制剤、エッチング液、基板の処理方法及び半導体素子の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
H01L
21/308 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】シリコンエッチングを抑制できるシリコンエッチング抑制剤、並びに該シリコンエッチング抑制剤を含むエッチング液、該シリコンエッチング液を用いた基板の処理方法及び半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】複数のカチオン部を有し、該複数のカチオン部間に疎水性部を有する化合物から成る、シリコンエッチング抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のカチオン部を有し、該複数のカチオン部間に疎水性部を有する化合物から成る、シリコンエッチング抑制剤。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記化合物が、ジカチオン、又はトリカチオンである、請求項1に記載のシリコンエッチング抑制剤。
【請求項3】
前記疎水性部が、4個以上の炭素原子を含む、請求項1又は2に記載のシリコンエッチング抑制剤。
【請求項4】
前記複数のカチオン部は、少なくとも第4級アンモニウムカチオンを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のシリコンエッチング抑制剤。
【請求項5】
硫酸及び有機酸からなる群から選択される1種以上の酸、ホウ素化合物、請求項1~4のいずれか1項に記載のシリコンエッチング抑制剤、及び水を含み、
前記シリコンエッチング抑制剤の濃度が、0.005質量%以上10質量%以下である、
シリコン窒化物のエッチング液。
【請求項6】
前記酸の25℃におけるpKaが、-5以上2以下である、請求項5に記載のシリコン
窒化物のエッチング液。
【請求項7】
前記酸の1気圧における沸点及び分解温度の少なくともいずれかが、150℃以上400℃以下である、請求項5又は6に記載のシリコン窒化物のエッチング液。
【請求項8】
シリコン窒化物を含む基板の処理方法であって、
請求項5~7のいずれか1項に記載のエッチング液を用いて、シリコン窒化物をエッチングするエッチング工程を含む、基板の処理方法。
【請求項9】
前記基板が、さらに、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかを含み、
前記エッチング工程が、前記エッチング液を用いて、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかに対してシリコン窒化物を選択的にエッチングする工程である、請求項8に記載の基板の処理方法。
【請求項10】
シリコン窒化物を含む基板を用いた半導体素子の製造方法であって、
請求項5~7のいずれか1項に記載のシリコン窒化物のエッチング液を用いて、シリコン窒化物をエッチングするエッチング工程を含む、半導体素子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンエッチング抑制剤、エッチング液、基板の処理方法及び半導体素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体分野では、半導体素子の材料としてシリコンが広く用いられている。半導体素子の製造では、複雑な電路を精度よく設計するためにエッチング技術が利用されており、該技術により所望の材料を任意の形状に加工することができる。シリコンを含む半導体素子の製造においては、例えば、シリコン膜と、他の材料からなる膜との積層体を成形した後、他の材料からなる膜の一部又は全部を除去するエッチング処理が行われる。
【0003】
近年の半導体のデバイスや素子の分野、具体的には、3D-NANDフラッシュメモリーや、GAA(Gate all around)と呼ばれる構造のトランジスタ等の分野では、製品の小型化の需要が高まっており、より精密に加工できるエッチング処理の開発が積極的に行われている。
具体的に、例えば、エッチング処理により除去される対象の材料を効率的にエッチングできるエッチング処理液の開発が行われている。特許文献1には、水、酸化剤、水混和性有機溶媒、フッ化物イオン源を含むエッチング液を用いることにより、シリコン-ゲルマニウムのエッチング速度を向上させ、シリコンに対してシリコン-ゲルマニウムを選択的に除去することができる技術が開示されている。
また、エッチング処理方法に関する開発も行われており、特許文献2には、シリコン基板等の基板上に形成されたシリコン酸化膜を選択的にエッチングできるガスであって、少なくとも一つ以上の不飽和結合および/またはエーテル結合を有し、かつ、臭素原子を有する、炭素数3又は4のフルオロカーボンを含有するプラズマエッチングガスに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-50365号公報
国際公開第2012/124726号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、シリコン基板等を精密に加工するための技術開発として、エッチング対象物質のエッチング効率を上げる方法の開発が行われている。一方で、エッチング対象物質とともに用いられるシリコン自体のエッチングを抑制するための技術はほとんど検討されておらず、改善の余地が残されていた。
【0006】
そこで、本発明は、シリコンエッチングを抑制できるシリコンエッチング抑制剤、並びに該シリコンエッチング抑制剤を含むエッチング液、該シリコンエッチング液を用いた基板の処理方法及び半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討を行った。その結果、複数のカチオン部を有する化合物から成るカチオン性化合物を用いることにより、シリコンエッチングを抑制できることを見出した。
【0008】
項1 複数のカチオン部を有し、該複数のカチオン部間に疎水性部を有する化合物から成る、シリコンエッチング抑制剤。
項2 前記化合物が、ジカチオン、又はトリカチオンである、項1に記載のシリコンエッチング抑制剤。
項3 前記疎水性部が、4個以上の炭素原子を含む、項1又は2に記載のシリコンエッチング抑制剤。
項4 前記複数のカチオン部は、少なくとも第4級アンモニウムカチオンを含む、項1~3のいずれか1項に記載のシリコンエッチング抑制剤。
項5 硫酸及び有機酸からなる群から選択される1種以上の酸、ホウ素化合物、項1~4のいずれか1項に記載のシリコンエッチング抑制剤、及び水を含み、
前記シリコンエッチング抑制剤の濃度が、0.005質量%以上10質量%以下である、
シリコン窒化物のエッチング液。
項6 前記酸の25℃におけるpKaが、-5以上2以下である、項5に記載のシリコン
窒化物のエッチング液。
項7 前記酸の1気圧における沸点及び分解温度の少なくともいずれかが、150℃以上400℃以下である、項5又は6に記載のシリコン窒化物のエッチング液。
項8 シリコン窒化物を含む基板の処理方法であって、
項5~7のいずれか1項に記載のシリコン窒化物のエッチング液を用いて、シリコン窒化物をエッチングするエッチング工程を含む、基板の処理方法。
項9 前記基板が、さらに、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかを含み、
前記エッチング工程が、前記エッチング液を用いて、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかに対してシリコン窒化物を選択的にエッチングする工程である、項8に記載の基板の処理方法。
項10 シリコン窒化物を含む基板を用いた半導体素子の製造方法であって、
項5~7のいずれか1項に記載のシリコン窒化物のエッチング液を用いて、シリコン窒化物をエッチングするエッチング工程を含む、半導体素子の製造方法。
項11 前記基板が、さらに、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかを含み、
前記エッチング工程が、前記エッチング液を用いて、シリコンおよびシリコン酸化物の少なくともいずれかに対してシリコン窒化物を選択的にエッチングする工程である、項10に記載の半導体素子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シリコンエッチングを抑制できるシリコンエッチング抑制剤を提供することができる。また、該シリコンエッチング抑制剤を含むエッチング液、該シリコンエッチング液を用いた基板の処理方法及び半導体素子の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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