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公開番号
2025158938
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2025059686
出願日
2025-03-31
発明の名称
ケトン誘導体の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
,
国立大学法人大阪大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
67/39 20060101AFI20251009BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、新規なケトン誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、銅塩の存在下、エステル誘導体又はチオエステル誘導体とグリニャール試薬とを-10~50℃で接触させてケトン誘導体を製造する工程を含む、ケトン誘導体の製造方法であって、銅塩がCuCN及びCuClから選択され、銅塩の使用量がエステル誘導体又はチオエステル誘導体 1モルに対して0.01~1モルである方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I):
JPEG
2025158938000211.jpg
27
170
[式中、R
1
及びR
2
は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、又は、置換基を有していてもよいアリールアルケニル基を表す。]
で表される化合物(I)を製造する方法であって、
前記方法が、以下の工程:
(S1)銅塩の存在下、
下記式(IIa):
JPEG
2025158938000212.jpg
26
170
[式中、
R
1
は、前記と同義であり、
Y
1
は、-O-又は-S-を表し、
Z
1
は、
下記式(P1):
JPEG
2025158938000213.jpg
22
170
(式中、(*1)は、Y
1
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P1)を有する一価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記一価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIa)、及び、
下記式(IIb):
JPEG
2025158938000214.jpg
30
170
[式中、
R
1
は、前記と同義であり、
Y
2
及びY
3
は、それぞれ独立して、-O-又は-S-を表し、
Z
2
は、下記式(P2):
JPEG
2025158938000215.jpg
20
170
(式中、(*2)は、Y
2
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P2)と、下記式(P3):
JPEG
2025158938000216.jpg
23
170
(式中、(*3)は、Y
3
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P3)とを有する二価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記二価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIb)
から選択される化合物(II)と、
下記式(IIIa):
JPEG
2025158938000217.jpg
15
170
[式中、R
2
は、前記と同義であり、X
1
は、ハロゲン原子を表す。]
で表されるグリニャール試薬(IIIa)、及び、
下記式(IIIb):
JPEG
2025158938000218.jpg
14
170
[式中、R
2
及びX
1
は、前記と同義である。]
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記Z
1
が、下記群:
JPEG
2025158938000219.jpg
23
170
JPEG
2025158938000220.jpg
28
170
JPEG
2025158938000221.jpg
22
170
[式中、Xは、-O-、-S-又は-N(-CH
3
)-を表す。]
JPEG
2025158938000222.jpg
24
170
[式中、Xは、前記と同義である。]
JPEG
2025158938000223.jpg
29
170
[式中、Xは、前記と同義である。]
JPEG
2025158938000224.jpg
20
170
[式中、Xは、前記と同義である。]
JPEG
2025158938000225.jpg
25
170
[式中、Xは、前記と同義である。]
から選択され、
前記Z
2
が、下記群:
JPEG
2025158938000226.jpg
53
170
JPEG
2025158938000227.jpg
45
170
[式中、Xは、前記と同義である。]
JPEG
2025158938000228.jpg
47
170
[式中、Xは、前記と同義であり、
t
Buは、tert-ブチル基を表す。]
JPEG
2025158938000229.jpg
47
170
[式中、Xは、前記と同義であり、Phは、フェニル基を表す。]
から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グリニャール試薬(III)の使用量が、前記化合物(II) 1モルに対して、0.5~3モルである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記工程(S1)が、以下の工程:
(S1a)前記化合物(II)と前記銅塩とを含む第1の混合物を調製する工程;及び
(S1b)前記第1の混合物と前記グリニャール試薬(III)とを接触させて前記化合物(I)を製造する工程
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記工程(S1)が、以下の工程:
(S1c)前記銅塩と前記グリニャール試薬(III)とを含む第2の混合物を調製する工程;及び
(S1d)前記第2の混合物と前記化合物(II)とを接触させて前記化合物(I)を製造する工程
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記方法が、以下の工程:
(T1a)塩基の存在下、
下記式(IV):
JPEG
2025158938000230.jpg
29
170
[式中、R
1
は、前記と同義である。]
で表される化合物(IV)と、
下記(Va):
JPEG
2025158938000231.jpg
15
170
[式中、R
3
は、水素原子又はアルカリ金属を表し、Y
1
及びZ
1
は、前記と同義である。]
で表される化合物(Va)と、
を接触させて前記化合物(IIa)を製造する工程;又は、
(T1b)塩基の存在下、
前記化合物(IV)と、
下記(Vb):
JPEG
2025158938000232.jpg
14
170
[式中、R
3
及びR
4
は、それぞれ独立して、水素原子又はアルカリ金属を表し、Y
2
、Y
3
及びZ
2
は、前記と同義である。]
で表される化合物(Vb)と、
を接触させて前記化合物(IIb)を製造する工程
をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記工程(T1a)で使用される前記塩基及び前記工程(T1b)で使用される前記塩基が、それぞれ独立して、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアニリン及びピリジンから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、以下の工程:
(U1)下記式(VI):
JPEG
2025158938000233.jpg
29
170
で表される化合物(VI)と、
クロル化剤と、
を接触させて前記化合物(IV)を製造する工程をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記工程(U1)において、前記化合物(VI)と前記クロル化剤とを、触媒量のN,N-ジメチルホルムアミドの存在下で接触させる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記工程(U1)で使用される前記クロル化剤が、塩化チオニル、塩化オキサリル、三塩化リン、オキシ塩化リン及び五塩化リンから選択される、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケトン誘導体の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ケトン誘導体は、医農薬、化学素材、合成中間体等として有用な化合物である。
【0003】
非特許文献1(BULLETIN OF THE CHEMICAL SOCIETY OF JAPAN,VOL.47(7),pp.1777-1780(1974))には、
下記式:
JPEG
2025158938000001.jpg
36
170
で表されるチオエステル誘導体、又は、
JPEG
2025158938000002.jpg
37
170
で表されるエステル誘導体と、
下記式:
JPEG
2025158938000003.jpg
13
170
で表されるグリニャール試薬と、
を接触させて、下記式:
JPEG
2025158938000004.jpg
31
167
で表されるケトン誘導体を製造する方法が記載されている。
【0004】
非特許文献1に記載のR
1
及びR
2
の組み合わせは、以下の通りである。
【0005】
JPEG
2025158938000005.jpg
85
170
【0006】
JPEG
2025158938000006.jpg
67
170
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
BULLETIN OF THE CHEMICAL SOCIETY OF JAPAN,VOL.47(7),pp.1777-1780(1974)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、新規なケトン誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様は、以下の発明を包含する。
[1A]下記式(I):
JPEG
2025158938000007.jpg
27
170
[式中、R
1
及びR
2
は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、又は、置換基を有していてもよいアリールアルケニル基を表す。]
で表される化合物(I)を製造する方法であって、
前記方法が、以下の工程:
(S1)銅塩の存在下、
下記式(IIa):
JPEG
2025158938000008.jpg
26
170
[式中、
R
1
は、前記と同義であり、
Y
1
は、-O-又は-S-を表し、
Z
1
は、
下記式(P1):
JPEG
2025158938000009.jpg
22
170
(式中、(*1)は、Y
1
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P1)を有する一価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記一価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIa)、及び、
下記式(IIb):
JPEG
2025158938000010.jpg
30
170
[式中、
R
1
は、前記と同義であり、
Y
2
及びY
3
は、それぞれ独立して、-O-又は-S-を表し、
Z
2
は、下記式(P2):
JPEG
2025158938000011.jpg
20
170
(式中、(*2)は、Y
2
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P2)と、下記式(P3):
JPEG
2025158938000012.jpg
23
170
(式中、(*3)は、Y
3
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P3)とを有する二価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記二価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIb)
から選択される化合物(II)と、
下記式(IIIa):
JPEG
2025158938000013.jpg
15
170
[式中、R
2
は、前記と同義であり、X
1
は、ハロゲン原子を表す。]
で表されるグリニャール試薬(IIIa)、及び、
下記式(IIIb):
JPEG
2025158938000014.jpg
14
170
[式中、R
2
及びX
1
【0010】
本発明の第2態様は、以下の発明を包含する。
[1B]下記式(I-1):
JPEG
2025158938000035.jpg
66
170
[式中、
nは、1又は2を表し、
Rは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、
R
2
は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、又は、置換基を有していてもよいアリールアルケニル基を表す。]
で表される化合物(I-1)を製造する方法であって、
前記方法が、以下の工程:
(S2)銅塩の不存在、
下記式(IIa-1):
JPEG
2025158938000036.jpg
68
170
[式中、
n及びRは、前記と同義であり、
Y
1
は、-O-又は-S-を表し、
Z
1
は、下記式(P1):
JPEG
2025158938000037.jpg
21
170
(式中、(*1)は、Y
1
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P1)を有する一価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記一価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIa-1)、及び、
下記式(IIb-1):
JPEG
2025158938000038.jpg
46
170
[式中、
n及びRは、前記と同義であり、
Y
2
及びY
3
は、それぞれ独立して、-O-又は-S-を表し、
Z
2
は、下記式(P2):
JPEG
2025158938000039.jpg
23
170
(式中、(*2)は、Y
2
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P2)と、下記式(P3):
JPEG
2025158938000040.jpg
22
170
(式中、(*3)は、Y
3
に結合する部位を表す。)
で表される部分構造(P3)とを有する二価の窒素含有複素環基を表し、ここで、前記二価の窒素含有複素環基は、置換基を有していてもよい。]
で表される化合物(IIb-1)
から選択される化合物(II-1)と、
下記式(IIIa):
JPEG
2025158938000041.jpg
12
170
[式中、R
2
は、前記と同義であり、X
1
は、ハロゲン原子を表す。]
で表されるグリニャール試薬(IIIa)、及び、
下記式(IIIb):
JPEG
2025158938000042.jpg
13
170
[式中、R
2
及びX
1
は、前記と同義である。]
(【0011】以降は省略されています)
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