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公開番号2025177769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084854
出願日2024-05-24
発明の名称電解槽ユニット
出願人株式会社トクヤマ
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C25B 9/00 20210101AFI20251128BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】陽極または集電体の電極室側への落ち込みを防止した電解槽ユニットを提供する。
【解決手段】電解槽ユニット2は、液体の電気分解が行われる電極室4(陽極室8、陰極室10)を備える。また、電解槽ユニット2は、陽極室8に配置された陽極14と、陰極室10に配置された集電体20と、陽極室8と陰極室10とを区画する隔壁16と、陽極室8および陰極室10の両方の幅方向両側端部および下端部を規定する共通フランジ28とを備える。隔壁16の幅方向両側端部16bおよび下端部16cは、陽極室8側に折り曲げられていて共通フランジ28に接合されており、陽極14の両側端部または下端部の少なくともいずれかが、隔壁16の幅方向両側端部16bまたは下端部16cに支持されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
陽極室および陰極室を備える電解槽ユニットであって、
前記陽極室に配置された陽極と、
前記陰極室に配置された集電体と、
前記陽極室と前記陰極室とを区画する隔壁と、
前記陽極室および前記陰極室の両方の幅方向両側端部および下端部を規定する共通フランジとを備え、
前記隔壁の幅方向両側端部および下端部は、前記陽極室側に折り曲げられていて前記共通フランジに接合されており、
前記陽極の幅方向両側端部または下端部の少なくともいずれかが、前記隔壁の幅方向両側端部または下端部に支持されている電解槽ユニット。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記陽極の幅方向両側端部および下端部が、前記隔壁の幅方向両側端部および下端部に支持されている請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項3】
前記共通フランジには、前記陰極室に向かって突出するとともに前記共通フランジの内周に沿って延びる突起が設けられており、
前記集電体の幅方向両側端部および下端部は、前記突起に支持されている、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項4】
前記突起は、前記陰極室の奥行方向に伸縮可能である、請求項3に記載の電解槽ユニット。
【請求項5】
陽極室および陰極室を備える電解槽ユニットであって、
前記陽極室に配置された陽極と、
前記陰極室に配置された集電体と、
前記陽極室と前記陰極室とを区画する隔壁と、
前記陽極室および前記陰極室の両方の幅方向両側端部および下端部を規定する共通フランジとを備え、
前記隔壁の幅方向両側端部および下端部は、前記陰極室側に折り曲げられていて前記共通フランジに接合されており、
前記集電体の幅方向両側端部または下端部の少なくともいずれかが、前記隔壁の幅方向両側端部または下端部に支持されている電解槽ユニット。
【請求項6】
前記集電体の幅方向両側端部および下端部が、前記隔壁の幅方向両側端部および下端部に支持されている請求項5に記載の電解槽ユニット。
【請求項7】
前記共通フランジには、前記陽極室に向かって突出するとともに前記共通フランジの内周に沿って延びる突起が設けられており、
前記陽極の幅方向両側端部および下端部は、前記突起に支持されている、請求項5に記載の電解槽ユニット。
【請求項8】
前記突起は、前記陽極室の奥行方向に伸縮可能である、請求項7に記載の電解槽ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解槽ユニットに関し、より詳細には、電極が隔壁に支持されている電解槽ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電解槽ユニットは、たとえば、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水溶液を電解する復極式電解槽の構成要素である。電解槽ユニットには、一般に、陽極室および陰極室が設けられている。陽極室および陰極室は、2枚の隔壁により区画されている。陽極室には陽極が設けられ、陽極は陽極室内のリブにより支持されている。陰極室には集電体が設けられ、集電体は陰極室内のリブにより支持されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-177353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電解槽内の圧力変動により、陽極または集電体の両側端部または下端部が電極室側に落ち込み、平坦性を失う場合がある。この場合、局所的な抵抗の増大、電解電圧の上昇の発生、あるいは隔膜の損傷のおそれがある。ここで、「落ち込み」とは、陽極または集電体の両側端部または下端部の少なくともいずれかの位置が、電解槽ユニットの運転前の状態(初期状態)におけるそれぞれの主部の位置に比べて、運転中に電極室側に変位することを意味している。また、陽極または集電体の両側端部または下端部の先端が、奥行方向において陽極または集電体の主部と同じ位置にあったとしても、運転中に陽極または集電体の先端以外の一部が電極室側へ凹みが生じた、または折れ曲がりが生じたような場合も含んでいる。さらに、陽極または集電体の両側端部または下端部の電極室側への変位が、局所的に発生した場合も含んでいる。
【0005】
本発明の課題は、陽極または集電体の電極室側への落ち込みを防止した電解槽ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、上記課題を解決する以下の電解槽ユニットが提供される。すなわち、
「陽極室および陰極室を備える電解槽ユニットであって
前記陽極室に配置された陽極と、
前記陰極室に配置された集電体と、
前記陽極室と前記陰極室とを区画する隔壁と、
前記陽極室および前記陰極室の両方の幅方向両側端部および下端部を規定する共通フランジとを備え、
前記隔壁の幅方向両側端部および下端部は、前記陽極室側に折り曲げられていて前記共通フランジに接合されており、
前記陽極の幅方向両側端部または下端部の少なくともいずれかが、前記隔壁の幅方向両側端または下端部に支持されている電解槽ユニット」が提供される。
【0007】
好ましくは、前記陽極の幅方向両側端部および下端部が、前記隔壁の幅方向両側端部および下端部に支持されている。
【0008】
前記共通フランジには、前記陰極室に向かって突出するとともに前記共通フランジの内周に沿って延びる突起が設けられており、前記集電体の幅方向両側端部および下端部は、前記突起に支持されていることが好ましい。
【0009】
前記突起は、前記陰極室の奥行方向に伸縮可能であることが好都合である。
【0010】
また、本発明によれば、上記課題を解決する以下の電解槽ユニットが提供される。すなわち、
「陽極室および陰極室を備える電解槽ユニットであって
前記陽極室に配置された陽極と、
前記陰極室に配置された集電体と、
前記陽極室と前記陰極室とを区画する隔壁と、
前記陽極室および前記陰極室の両方の幅方向両側端部および下端部を規定する共通フランジとを備え、
前記隔壁の幅方向両側端部および下端部は、前記陰極室側に折り曲げられていて前記共通フランジに接合されており、
前記集電体の幅方向両側端部または下端部の少なくともいずれかが、前記隔壁の幅方向両側端部または下端部に支持されている電解槽ユニット」が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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