TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025132191
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029589
出願日
2024-02-29
発明の名称
プロテオグリカンの分離法
出願人
地方独立行政法人青森県産業技術センター
代理人
主分類
C07K
14/46 20060101AFI20250903BHJP(有機化学)
要約
【課題】 食品や化粧品などの組成物中に含まれるプロテオグリカンの分離法を提供することを目的とする。
【解決手段】 プロテオグリカンを含む組成物から、下記の順次工程を含むことを特徴とするプロテオグリカンの分離法である。
(1)プロテオグリカンを含む組成物をpH1.4以下の溶液に調整する工程
(2)(1)で調製した溶液をpH1.4以下の酸性溶液で平衡化した陰イオン交換樹脂に通液する工程
(3)前記酸性溶液を前記陰イオン交換樹脂に通液する工程
これにより、食品や化粧品などの組成物中に含まれるプロテオグリカンの分離法を提供することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プロテオグリカンを含む組成物から、下記の順次工程を含むことを特徴とするプロテオグリカンの分離法。
(1)プロテオグリカンを含む組成物をpH1.4以下の溶液に調整する工程
(2)(1)で調製した溶液をpH1.4以下の酸性溶液で平衡化した陰イオン交換樹脂に通液する工程
(3)前記酸性溶液を前記陰イオン交換樹脂に通液する工程
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記プロテオグリカンを含む組成物は、酸性基としてカルボキシル基のみを構造中に持つ多糖類及び中性糖を含む組成物である請求項1に記載の分離法。
【請求項3】
前記陰イオン交換樹脂が、強塩基性陰イオン交換樹脂である請求項1に記載の分離法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテオグリカンの分離法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
プロテオグリカンは、保水性、細胞増殖因子様作用、ヒアルロン酸産生作用、抗アレルギー作用など様々な機能を有することが報告されている。近年、プロテオグリカンを配合した多くの製品が開発、販売されている。また、消費者の健康志向の高まりから健康機能性を表記した加工食品の需要が増加している。加工食品のパッケージ等に健康機能性を表記するにあたり、配合したプロテオグリカンの量や純度などを正確に把握することが重要である。そのため、糖やタンパク質、アミノ酸、有機酸などの有機化合物が共存している食品に含まれる、微量なプロテオグリカンを分析するための方法が必要となっている。
【0003】
プロテオグリカンの分析方法として、サイズ排除クロマトグラフィーによるHPLCを用いた方法や、陰イオン交換樹脂を用いた方法が挙げられる(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-151207号 公報
特開2020-134435号 公報
特開2021-189178号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の方法では、分子量が数万~数十万であるプロテオグリカンと、分子量が類似する多糖やタンパク質との分離が困難である。また、特許文献2や特許文献3の方法ではプロテオグリカンと同じく負の電荷をもつカルボキシル基などを持つ酸性糖などが組成物中に多量に含まれる場合、多量の樹脂が必要となる。また、プロテオグリカンの定量のため、限外ろ過膜や有機溶剤や塩による沈殿によって分離する方法もあるが、他の高分子の化合物が混在しているときは困難である。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、食品や化粧品などの組成物中に含まれるプロテオグリカンの分離法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]プロテオグリカンを含む組成物から、下記の順次工程を含むことを特徴とするプロテオグリカンの分離法である。
(1)プロテオグリカンを含む組成物をpH1.4以下の溶液に調整する工程
(2)(1)で調製した溶液をpH1.4以下の酸性溶液で平衡化した陰イオン交換樹脂に通液する工程
(3)前記酸性溶液を前記陰イオン交換樹脂に通液する工程
[2]前記プロテオグリカンを含む組成物は、酸性基としてカルボキシル基のみを構造中に持つ多糖類及び中性糖を含む組成物である[1]に記載の分離法である。
[3]前記陰イオン交換樹脂が、強塩基性陰イオン交換樹脂である[1]に記載の分離法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、食品や化粧品などの組成物中に含まれるプロテオグリカンの分離法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
0.1mg/mLのプロテオグリカン溶液のクロマトグラムである。
プロテオグリカンを添加したハチミツ入りリンゴ酢の溶出画分のクロマトグラムである。
プロテオグリカンを含まないハチミツ入りリンゴ酢の溶出画分のクロマトグラムである。
プロテオグリカンを添加した農産物粉末の溶出画分のクロマトグラムである。
プロテオグリカンを含まない農産物粉末の溶出画分のクロマトグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、プロテオグリカンを含む組成物から、下記の順次工程を含むことを特徴とするプロテオグリカンの分離法である。
(1)プロテオグリカンを含む組成物をpH1.4以下の溶液に調整する工程
(2)(1)で調製した溶液をpH1.4以下の酸性溶液で平衡化した陰イオン交換樹脂に通液する工程
(3)前記酸性溶液を前記陰イオン交換樹脂に通液する工程
【0010】
本発明におけるプロテオグリカンは糖タンパク質の一種である。動物や魚類に存在し、タンパク質にコンドロイチン硫酸やケラタン硫酸などのグルコサミノグルカンが共有結合したものであり、分子量数万から数百万の天然高分子化合物である。起源となる生物や抽出・製造条件により、分子量や含まれる糖(ウロン酸、アミノ糖、中性糖など)、タンパク質を構成するアミノ酸の種類や量、比率も異なっているが、本発明でいうプロテオグリカンは、起源となる生物や抽出・製造条件を問わない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
2か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
1か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
18日前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
26日前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
1か月前
信越化学工業株式会社
新規化合物
2か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
1か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
2か月前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
1か月前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
2か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
3日前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
1か月前
旭化成株式会社
トリオキサンの製造方法
2か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
17日前
株式会社トクヤマ
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
26日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の保存溶液
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
12日前
国立大学法人京都大学
抗がん剤
25日前
国立大学法人岩手大学
反応性付与化合物
1か月前
公立大学法人大阪
カルボン酸化合物の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
2か月前
株式会社 MTG
ツバキ科ツバキ属の若葉からのエラグ酸製造方法
13日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
9日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
9日前
東京都公立大学法人
キチン系複合体
1か月前
学校法人東海大学
樹脂担持環状テルル化合物
1か月前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドガスの製造方法
19日前
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの分離法
4日前
國立臺灣大學
ビスフェノールAの製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る