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公開番号2025100388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024206702
出願日2024-11-27
発明の名称着色樹脂組成物、カラーフィルタ、及び表示装置
出願人住友化学株式会社,東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.,住華科技股フン有限公司,SUMIKA TECHNOLOGY CO.,LTD
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C09B 67/46 20060101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】明度及びコントラストに優れたカラーフィルタを形成可能な着色樹脂組成物を提供する。
【解決手段】置換基を有していてもよいフェニルリン酸及び置換基を有していてもよいジフェニルリン酸からなる群より選ばれる1種以上の酸、着色剤、分散剤、及び樹脂を含有する着色樹脂組成物であり、前記着色剤が例えば下式で表される化合物を含有し、前記分散剤におけるアミン価が0mgKOH/g以上65mgKOH/g以下である、着色樹脂組成物とする。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
置換基を有していてもよいフェニルリン酸及び置換基を有していてもよいジフェニルリン酸からなる群より選ばれる１種以上の酸、着色剤、分散剤、及び樹脂を含有する着色樹脂組成物であり、前記着色剤が下記式（Ｉ）で表される化合物を含有し、前記分散剤におけるアミン価が０ｍｇＫＯＨ／ｇ以上６５ｍｇＫＯＨ／ｇ以下である、着色樹脂組成物。
TIFF
2025100388000083.tif
71
125
［式（Ｉ）中、
Ｒ
1
～Ｒ
4
及びＲ
13
は、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数１～１０の炭化水素基を表す。
Ｒ
5
～Ｒ
12
は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子又は置換基を有していてもよい炭素数１～５の炭化水素基を表す。
Ｔ
1
は、置換基を有していてもよい２価の芳香族環を表す。ａは、１以上の整数を表す。
ｉ）ａが１の場合
Ｔ
2
は、置換基を有していてもよい炭素数１～１０の炭化水素基を表す。
ｉｉ）ａが２以上の整数の場合
Ｔ
2
は、置換基を有していてもよいａ価の基を表し、該ａ価の基に含まれる－ＣＨ
2
－は、－Ｏ－、－ＣＯ－、－Ｓ－、－ＳＯ－、－ＳＯ
2
－又は－ＮＲ
1a
－で置き換わっていてもよい。
Ｒ
1a
は、水素原子又は炭素数１～８の脂肪族炭化水素基を表す。
ｂ及びｃは、互いに独立に、１以上の整数を表す。
ｄは、０以上の整数を表す。
Ｘ
c-
は、ｃ価のアニオンを表す。］
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
式（Ｉ）において、ａが２以上の整数であり、Ｔ
2
が式（ｉ）で表される基を表す、請求項１に記載の着色樹脂組成物。
TIFF
2025100388000084.tif
12
43
［式（ｉ）中、
Ｔ
3
は、ａ価の環状炭化水素基を表し、かつＬ
2
は、置換基を有していてもよい炭素数１～５の２価の脂肪族炭化水素基を表すか、又は、
Ｔ
3
は、置換基を有していてもよい炭素数１～５の２価の脂肪族炭化水素基を表し、かつＬ
2
は、ａ価の環状炭化水素基を表す。
＊は窒素原子との結合手を表す。］
【請求項３】
さらに重合性化合物及び重合開始剤を含有する請求項１又は２に記載の着色樹脂組成物。
【請求項４】
請求項３に記載の着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
【請求項５】
請求項４に記載のカラーフィルタを含む表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、着色樹脂組成物、カラーフィルタ、及び表示装置に関するものである。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置及びプラズマディスプレイ等の表示装置やＣＣＤやＣＭＯＳセンサ等の固体撮像素子に使用されるカラーフィルタは、着色樹脂組成物から製造される。該カラーフィルタ形成のための着色樹脂組成物として、種々の着色剤が使用されており、該着色剤として、例えば下記式（Ｉ－５ａ－２）で表される化合物を使用した例（特許文献１）、下記化学式（３）で表される化合物を使用した例（特許文献２）が知られている。
【０００３】
TIFF
2025100388000001.tif
45
144
【０００４】
TIFF
2025100388000002.tif
97
140
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
国際公開第２０２２／２３４７７４号
国際公開第２０１６／０２４５９６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記化合物を含む着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタは、明度及びコントラストが十分に満足できない場合があった。そこで本発明は、明度及びコントラストに優れたカラーフィルタを形成可能な着色樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
［１］置換基を有していてもよいフェニルリン酸及び置換基を有していてもよいジフェニルリン酸からなる群より選ばれる１種以上の酸、着色剤、分散剤、及び樹脂を含有する着色樹脂組成物であり、前記着色剤が下記式（Ｉ）で表される化合物を含有し、前記分散剤におけるアミン価が０ｍｇＫＯＨ／ｇ以上６５ｍｇＫＯＨ／ｇ以下である、着色樹脂組成物。
TIFF
2025100388000003.tif
74
130
［式（Ｉ）中、
Ｒ
1
～Ｒ
4
及びＲ
13
は、互いに独立に、水素原子又は置換基を有していてもよい炭素数１～１０の炭化水素基を表す。
Ｒ
5
～Ｒ
12
は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子又は置換基を有していてもよい炭素数１～５の炭化水素基を表す。
Ｔ
1
は、置換基を有していてもよい２価の芳香族環を表す。ａは、１以上の整数を表す。
ｉ）ａが１の場合
Ｔ
2
は、置換基を有していてもよい炭素数１～１０の炭化水素基を表す。
ｉｉ）ａが２以上の整数の場合
Ｔ
2
は、置換基を有していてもよいａ価の基を表し、該ａ価の基に含まれる－ＣＨ
2
－は、－Ｏ－、－ＣＯ－、－Ｓ－、－ＳＯ－、－ＳＯ
2
－又は－ＮＲ
1a
－で置き換わっていてもよい。
Ｒ
1a
は、水素原子又は炭素数１～８の脂肪族炭化水素基を表す。
ｂ及びｃは、互いに独立に、１以上の整数を表す。
ｄは、０以上の整数を表す。
Ｘ
c-
は、ｃ価のアニオンを表す。］
［２］式（Ｉ）において、ａが２以上の整数であり、Ｔ
2
が式（ｉ）で表される基を表す、［１］に記載の着色樹脂組成物。
TIFF
2025100388000004.tif
12
43
［式（ｉ）中、
Ｔ
3
は、ａ価の環状炭化水素基を表し、かつＬ
2
は、置換基を有していてもよい炭素数１～５の２価の脂肪族炭化水素基を表すか、又は、
Ｔ
3
は、置換基を有していてもよい炭素数１～５の２価の脂肪族炭化水素基を表し、かつＬ
2
は、ａ価の環状炭化水素基を表す。
＊は窒素原子との結合手を表す。］
［３］さらに重合性化合物及び重合開始剤を含有する［１］又は［２］に記載の着色樹脂組成物。
［４］［１］～［３］のいずれかに記載の着色樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
［５］［４］に記載のカラーフィルタを含む表示装置。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、明度及びコントラストに優れたカラーフィルタを形成可能な着色樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明の着色樹脂組成物は、置換基を有していてもよいフェニルリン酸及び置換基を有していてもよいジフェニルリン酸からなる群より選ばれる１種以上の酸（以下、酸という場合がある）、着色剤（以下、着色剤（Ａ）という場合がある）、分散剤（以下、分散剤（Ｐ）という場合がある。）、及び樹脂（以下、樹脂（Ｂ）という場合がある）を含む。
本発明の着色樹脂組成物は、さらに重合性化合物（以下、重合性化合物（Ｃ）という場合がある）を含んでいてもよい。
本発明の着色樹脂組成物は、さらに重合開始剤（以下、重合開始剤（Ｄ）という場合がある）を含んでいてもよい。
本発明の着色樹脂組成物は、さらに溶剤（以下、溶剤（Ｅ）という場合がある）を含んでいてもよい。
本発明の着色樹脂組成物は、さらに重合開始助剤（以下、重合開始助剤（Ｄ１）という場合がある）を含んでいてもよい。
本発明の着色樹脂組成物は、さらにレベリング剤（以下、レベリング剤（Ｆ）という場合がある）を含んでいてもよい。
なお、本明細書において、各成分として例示する化合物は、特に断りのない限り、単独で又は複数種を組み合わせて使用することができる。
【００１０】
＜着色剤（Ａ）＞
着色剤（Ａ）は下記式（Ｉ）で表される化合物（以下、化合物（Ｉ）という場合がある。）を含有する。以下、式（Ｉ）を用いて本発明について詳述するが、化合物（Ｉ）には、式（Ｉ）の互変異性体も含まれる。
（【００１１】以降は省略されています）

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